2014年6月。音楽が大好きな22歳の青年はブログをはじめました。音楽が好きで、かつ言いたいことがいっぱいあった彼は友人の勧めでそれを言語化する作業を始めることにした。大学では社会学を専攻し、音楽と社会についての勉強や自分なりの研究もしていて、なにより社会学と音楽にまつわる本が大好きだった。自分もそういう風になりたい、と彼は思ったようです。
と、いうわけで、私のブログ、「ノベルにはアイデンティしかない」のゼロストーリーを導入で語ってみた。「セカオワとロックのルーツ的な意義」というタイトルで書き始めた最初のブログはアメブロからスタートし、2017年までブログをつづけた。その後現在のwebページを立ち上げ、今に至る。時に少し読まれたり、それ以外のほとんどは無風で、でも数少なくてもいつも読んでくれている大切な読者のために、続けてきて今年で10年が経った。10年のアニバーサリーイヤーということで、いろいろ振り返ってみようかと思っている。2015年から始めた年間ベスト企画も今年の年末の発表で10回目を迎えるため、来年は10年分のベストトラックとベストアルバムを洋楽邦楽に分けて発表したいなともおもっているので、この一連のアニバーサリーを、最近知ってくれた人は過去の当ブログを知る手掛かりに、昔から知ってくれている人は「こんな記事もあったな」と振り返っていただけるような内容にしたいと思う。
第1回目はセカオワとロックについて、と大風呂敷を広げたもの。このアメブロ時代は基本的に邦楽ロックを一通り経過し、「つまんないんだよ邦ロック」とやたらに反骨心丸出しの内容が多い。今見ても見るに堪えない内容も多く、いまだにコメントでお叱りを受けることもあり、それはもう半生しかないのだが、確かに自分はあのとき邦ロックにむかついていたのは事実だ。安易な四つ打ちブームには安易に怒ってみせるし、洋楽を知らない人たちのことはうっすらとバカにする(ちなみに筆者はこの当時も今も全くと言っていいほどクラシックな海外のロックなどは一切知らないというお粗末ぶり)のが趣味だった。まったくもって愚かで短絡的で醜悪な人間だと思う。
また、アメブロ時代は非常に言葉も荒れており、人に読ませる意識が乏しかった。関西出身のため関西弁を多用し、ミソジニー的な部分も多かった。いま読み返して一番しんどいのはその部分かもしれない。ルッキズムも激しく人を傷つける言葉も平気で書いている。
そんな中でも、当時自分の中でもいい出来上がりだなと自負していた記事もある。「「シラケ」ても「さとって」てもハマるのはシティポップ!?」という記事はブログをはじめてから最も心血注いで書き上げた記事だ。決して広く読まれることはなかったが、自分なりに満足はしていた。もちろん今読むと粗さは否めないが。
他にも「時代を間違えた二人、HALCALI」はガールズラップの総括として割と読まれたし(今でもHALCALIの語られなさには不満を抱いている)、大好きなRADWIMPSについて真正面から向き合った「2011年からのRADWIMPS3作品にみる世界観の構築」シリーズも書き上げた。
2015年はアイドルに目覚めた年でもあり、最初で最後となるTIF(東京アイドルフェスティバル)にも参加した。その時のレポも残っている「東京アイドルフェスティバル(2日目)のレポ」。
「邦楽100人ランキング 100位~81位」という企画も行っており、完全に記憶から抹消されていたが、今読み返すとそれはそれでおもしろい。ただこの企画、41位までしか見当たらない。あと本当に不適切な言葉が多く、へたに掘り起こされると炎上しそうだ。情けない一言に尽きる。
2016年に入ると、少しずつ現在の原型が見え始める。「高嶋ちさ子問題でなぜか葉加瀬太郎炎上問題」や「日本社会の闇のシンボル、「強感」のBLUE ENCOUNT」といったアーティスト批判系の記事が出始める。特にブルエンの記事は意地悪が過ぎたため怒りのコメントも多々あり反省する部分もあるが、「僕が3776を語らない理由があるとすれば」や「タグチハナ、ヒグチアイ、寺尾紗穂…3人の歌姫を知ってほしい」みたいなポジティブ記事もあるので言い訳させてもらう。またこの年からApple Musicを使い始めたのでサブスクデビューでもある。この年から明らかに年間ベストで聴く楽曲数が段違いに増えているのもサブスクの影響だ。CDを買わなくなったのもこの年。
いろいろ当時なりにおもしろい記事を書いていたのでぜひ今更読んでいただきたくいくつか列挙させてもらう。今と考え方や価値観はガラッとかわっているものも多数あるので、あくまでも”当時の”私の意見である(しかも不勉強で偏見が強い未熟な)ことを踏まえて読んでいただきたい。
wikipediaを全力で翻訳〜BADBADNOTGOOD編〜
ホンネ世代の正義感~トランプ・ドゥテルテ・キュウソネコカミ~
<新企画>音楽ひとり談義「岡崎体育〜同世代批判という新しいカタチ〜」
続きは別の記事にしたいと思います。