当ブログを開始して10年が経過し、せっかくなのでこの10年を振り返ってみようという企画。

アメブロとして始めたこのブログ、2015年から2024年まで、毎年年間ベストを決めており、これまでたくさんの楽曲やアルバム、アーティストを挙げてきました。

前回は海外の楽曲を600曲集めたプレイリストを作成した記事を作成しましたが、今回は邦楽の楽曲を500曲まとめてみました。

500曲の一覧はこちら

https://music.apple.com/jp/playlist/10%E5%B9%B4%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E9%82%A6%E6%A5%BD/pl.u-6mo4PjZSj11ma4

その中でも上位200曲を僭越ながらランキング化したのでぜひご覧ください。

私のブログの10年間が詰まった楽曲です。2015年から2024年という10年を総括するのはこのブログならではだと思うので、意外な曲や懐かしい曲などそれぞれで楽しんでもらえればと思います。

プレイリストもapple musicではありますが作成いたしました。こちらは全500曲を五十音順に並べていますので、目当てのアーティストや楽曲も探しやすくなっていると思います。

では少しずつ、個人的な振り返りも挟みつつ200位から見ていきます。

200位~151位

200位 Sugar’s Campaign – ホリデイ (2015年)

200位滑り込みはAvec Avecとseihoのコラボユニット、Sugar’s Campaign。活動自体も短いし、見かけなくなって久しいし覚えている人も正直あんまり多くないかもしれないが、当時JPOP大好き元年を迎えた私にとってはまさにこれぞテレビには出なくてもフェスには登場しなくても輝くJPOPの一等星だと思っていた。もちろん今でもたまに聴きなおして当時を思い出しながら噛み締めている。JPOPが本当に宝の山だと気づけた一曲。

199位 インナージャーニー – 会いにいけ! (2020年)

これからたくさんのアーティストを紹介するが、その中ではそのアーティスト自体が好きで当然好きな楽曲があってランクインする、といった形式と、そのアーティストについては詳しく知らないしその曲以外知らない(あるいは聴いてもピンとこない)という楽曲がランクインしてくる形式がある。インナージャーニーはその後者の最初の例になる。とりあえずこの曲いいよね、よく彼らの事知らないけれど、この曲は本当に気持ちよくさせてくれる、シンプルに気分を上げたいときに聴く曲。

198位 きゃりーぱみゅぱみゅ – どどんぱ (2021年)

きゃりーぱみゅぱみゅを俯瞰的に見てみると、2010年代後半は着実にステップアップし、ファンを固めてきた時期で、デビュー数年のようなメガヒット(あるいは国民の大半が知るような曲)は少なかったように思う。個人的にそのマンネリを打破してくれたのはこの「どどんぱ」だった。単独で見たときもフジロックで見たときも、この曲のエネルギーはすさまじかった。

197位 アイドルネッサンス – 交感ノート (2017年)

先に言っておくと私のこの500曲の大きな傾向として、2015年~2018年あたりはJPOP、とりわけアイドルに非常にのめりこんでいたこともあり、このころのアイドルソングが多数ランクインしている。”楽曲派”なんて言葉も市民権を得た時代に私はまさにその波に乗る一人だった。Base Ball Bearの小出祐介が作詞作曲をした本楽曲もそうだが、有名バンドが手掛けたりするのが本当に流行った時代。そのなかでも小出のアイドルへの本気のまなざしとリスペクトはこの楽曲のクオリティにも如実に表れていて、他のアイドルソングとは一線を画す。

196位 ASIAN KUNG-FU GENERATION – You To You (feat. ROTH BART BARON) (2022年)

フィーチャリング全盛の時代になる2020年代。00年代を代表する中堅バンド、アジカンはどう対応していくのかと見守っていたら、よりによってROTH BART BARONか、という驚きがあった。アジカンにない高音の揺らぎを見事にROTH BART BARONで補ってみせ、アジカンに通底する荘厳さが結実していた。

195位 SEKAI NO OWARI – Habit (2022年)

2010年代の期待を裏切るSuchmosとネバヤンとセカオワ | ノベルにはアイデンティティしかない


194位 tricot – potage (2018年)

この500曲にtricotは5曲入っているのだが、そんなにtricot好きな人だっけ、と本ブログを通読していただいている人は思うかもしれない。そう、わりかし好きだ。生でみたことないけど、多分。あるかな、いや、ないと思うんだけど。なにせギターがいい。ギターが聴きたい。「potage」っておそらくファン人気高いんじゃないかとふんでいる。調べたことも訊いてみたこともないけど。ミドルテンポでtricotの魅力の一つであるエッジィで爆速で繰り広げられる変拍子ではないが、だからこそギターとこのメロディセンスをじっくり堪能できる。

193位 ayutthaya – そうでもない (2021年)

ずっとワクワクして期待しているayutthaya。もっと全面的に見つかってもいいのにな。音楽好きならみんな実力は認めているよ、程度のバンドじゃないと思う。

192位 YOASOBI – 群青 (2020年)
191位 Mrs.GREEN APPLE – ツキマシテハ (2016年)

もはや説明不要のモンスターバンド。もちろん今がダメで昔が良かった、なんて簡単な話に終始するのは避けたいが、とはいえこの曲はフェーズ1の彼らの中でも突き詰めて言葉を選んでいるように思える。「心から不意に出た言葉で幸せも感じられるらしい/愛が麻痺っていく/真っ白な心が焦げてゆく/思いも麻痺っていく/ツキマシテハ、僕は呆れている」はしびれるフレーズ。

190位 Galileo Galilei – 色彩 (2023年)
189位 クリープハイプ – イト (2017年)

この500曲の特徴の2つ目として、邦ロックがどうにも中途半端に入っているというところ。もちろん大好きな曲もたくさんランクインもしているが、かといってそれらが席巻するほどではない。先に一つネタばらしすると、KANA-BOONは500曲に入っていない(好きな曲は全て2014年までにリリースされたものばかりだった)。クリープハイプもこの10年間でたくさんのヒット曲を生み出したが、私がピックアップしたのは本楽曲のみ。とはいえ、この曲は(語れない)思い出も詰まっていて、上位200曲に入れる運びとなった。

188位 柴田聡子 – Side Step (2024年)
187位 BUMP OF CHICKEN – SOUVENIR (2022年)
186位 cero – Summer Soul (2015年)

ceroにはこれといった決定打は個人的にはないんだけれど、かといって個人的にもシーンとしても絶対無視しちゃいけないバンドでもあって、じっくり考えてみたら「Summer Soul」のサビはよく歌ったなと気づき、これは入れなきゃと思いこの順位に。今この文章を書きながらこの曲を聴いているが、ちゃんと久しぶりにアルバム「Obscure Ride」も聴き返さなくちゃな、と思い始めている。

185位 YAJICO GIRL – 雑談 (2021年)

2015年ごろのJPOP大好きな自分が当時もし彼らの曲が存在して聴いていたらとめどなく大好きになっていただろう。ちょうどいい塩梅のキャッチーさとそれに終わらない深みのあるサウンド。バンドではあるけどバンドサウンドに固執しない点も大好きだ。

184位 柴田聡子 – Synergy (2023年)
183位 DATS – Mobile (2017年)

シーンの最先端、東京ではもう少し早かったとは思うが、私の肌感覚ではこの2015年から急激にオシャレバンドが人気も実力も他のバンドを圧倒するようになったと感じている。4つ打ちが頭打ちになって、代わりに出てきたエレクトロとの融合、アート性の高いサウンドメイキング、そしてR&Bやソウルを下敷きにした音楽。ギターよりもベースやドラムが肝になってくる時代。DATSも数多いるハイセンスバンドのひとつとして台頭してきて、そしてそのレベルの高さにハマってしまった。

182位 PassCode – Ray (2018年)

いいよね、この潔さ。逃げも隠れもしない、真っ向からこのハードルの高さを飛び越えていこうとする姿勢。

181位 阿部真央 – 優しい言葉 (2015年)

阿部真央の詞のセンスって改めてずば抜けているなと感じた曲。

色んな物を溜め込んで僕は大人になったけど/何でもかんでも食べ過ぎて冷えた心が浮腫んでる

個人的にはあいみょんに系譜を繋いでいるのは阿部真央的なアプローチもあったんじゃないかと思っている。その後の「変わりたい唄」「進むために」など、好きな曲が定期的にあるので、新曲が出るチェックする。

阿部真央のシンガーとしての実力をきちんと見つめ直したアルバム「MY INNER CHILD MUSEUM」について | ノベルにはアイデンティティしかない

180位 kZm – TEENAGE VIBE (feat. Tohji) (2020年)
179位 Cody・Lee(李) – 異星人と熱帯夜 (2021年)

映画「サマーフィルムにのって」の主題歌でもあり、この映画がまた素晴らしくて、本楽曲にも好影響を与えている。 Cody・Lee(李)の少し00年代的なベタなGOING UNDER GROUND的な日本語ポップス感は時にハマったり時にうざったさを感じたりと、評価は私の中でもかなり揺れの大きなバンドだけれど、これは間違いなく名曲。

178位 リュックと添い寝ごはん – long good-bye (2024年)

こういう狙いすました楽曲に弱いのは常で、まさに新幹線のCMソングにピッタリなワクワク感と旅感がちゃんと練りこまれた至極の一曲。ここ最近新幹線に乗る時は必ず聴いている。この先どんなことが待っているだろう、みたいな、本当は仕事で日帰りで行くだけなのに感じてたり、ずいぶんと暗い気持ちを救ってくれている。この曲以降、彼らの楽曲を好意的に聴くことができている。

177位 君島大空 – 世界はここで回るよ (2022年)

明確に何かを歌うわけではなく、つかみどころのない全体像ではあるものの、言葉一つ一つを抜き出してみると「鉄でできた街の向こう」「ひび割れた窓にうつった」「舞いあがる埃の中で瞼が閉じるのを待ってる」とひんやりとした言葉に気づかされる時がある。ギターが鳴り響かないこの曲に込められた思いはこちらにゆだねられながら、君島の真骨頂が見えてくる一曲。

176位 中村佳穂 – きっとね! (2018年)

中村佳穂という存在が多くの人に知られることとなる楽曲がここでランクイン。音を楽しんで音楽、という表現は使わないようにしているが、ここまで音に乗っかって楽しんでいるように見えるアーティストはなかなかお目にかかれない。ただ、歌う内容はシリアスで、秘密を見つけ、預けそしてそれを強さにしていこうと歌う。その痛みから逃げることはしない。その力強さが中村佳穂というアーティストの芯の強さにつながっている。

175位 新東京 – #Vaporwave (2023年)

まじ最近の若手ちょっとシャレオツすぎませんか、それ若手でたどり着く境地なんですか、みたいなバンドが多すぎて辛い。いや、辛くない。うれしい。ギターがない分ベースとドラムが際立っていて、そしてその二つがそれに値する働きを見せている。上物になるキーボードは、ポップスとして成立するための重要な役割を担っているものの、やはりこのバンドの肝はベースとドラムであることはゆるぎないだろう。

174位 折坂悠太 – ユンスル feat. イ・ラン (2021年)

たまに美しい韓国語としてバズっているので割と知名度のある単語、ユンスル(윤슬)。太陽や月の光が水面に反射しキラキラ輝いている波を意味する単語だが、日本にはない単語のため、その美しさについうっとりとしてしまう。折坂悠太といえば日本語のイメージが強いが、その中でイ・ランをフィーチャリングしたこの曲はその分異彩を際立たせている。

173位 butaji – Free me (2021年)

そんな折坂悠太とも親交のあるbutajiがここで登場。Free meは彼の中でも特に聴きやすさがあって、かっこいい。彼から1曲はどうしてもランクインさせたかったので、ここに忍び込ませられてよかった。

172位 UlulU – 3分間だけ愛されたい (2022年)

もっともっと期待しているのでもっともっといい曲たくさん作ってほしい。

171位 森山直太朗 – 素晴らしい世界 (2022年)

7分40秒という長尺の曲。4分経ってようやく「素晴らしい世界」という言葉が登場する。そのときにふっとエコーがなくなりまるで耳元でささやくような臨場感で森山が歌ってくる。コロナが明け、いつもに戻っていく姿を見て、それでいいのかなと感じたと語る彼の、彼らしい楽曲。

170位 Number_i – GOAT (2024年)

もう少し上でもいいかな、と考えたけど期待値が独り歩きして順位を上げ過ぎないようにした。


169位 Vaundy – 走馬灯 (2022年)
168位 わーすた – 大志を抱け!カルビアンビシャス! (2018年)

こういうのたまらないよ。三品瑠香もたまらないよ。

167位 BAND-MAID – NO GOD (2021年)

全員うまい!!当たり前だけど大事なことなので言いました!!

166位 カネコアヤノ – 抱擁 (2021年)

MVのサムネ、個人的にはスターウォーズのエピソード5、惑星ホスを思い出す。


165位 xiangyu & Gimgigam – MANHOLE (2021年)
164位 Superfriends – Because of you (2018年)

ちょっととげのある言い方をすれば、なんてことない曲だし別に目新しくもないし目に見えたバンドの武器があるわけでもない。だけれどそうでなきゃ刺さらないツボっていうものがある。この高い普遍性こそが普遍性の高いツボにスポッとはまることがある。それで164位にきてるんだからそのツボのてき面性が知れるはずだ。

163位 大比良 瑞希 – 33歳のエンディングノート (2022年)

テーブルに置きっぱなし/延期になったライヴのチケット/どうせなら理解る人にあげたいな

の一文が大好き。

162位 TOMOO – Present (2024年)

TOMOOは弊ブログの2021年最優秀新人賞にも選んだが、やっぱり初めて彼女の曲を聴いたときから「これは違うな」ってのが素人でもわかるほどに才能があったし、目が離せない歌声の持ち主だった。

161位 一寸先闇バンド – 知らんがな (2021年)
160位 青山テルマ – ONIGIRI (2018年)

青山テルマが完全に音楽性としても振り切りはじめ、そのかっこよさにすっかり引き込まれてしまった。

青山テルマは日本のCardi Bだ

159位 RADWIMPS – 愛にできることはまだあるかい (2019年)

映画はそんなに感動した記憶はないけど、とにかくこの曲が素晴らしかったのは覚えている。

158位 KID FRESINO – Cats & Dogs (feat. カネコアヤノ) (2020年)

この二人のコラボは貴重だし価値がある。フレシノだからこそなしえるコラボ。

157位 蓮沼執太フィル – HOLIDAY (feat. 塩塚モエカ) (2023年)
156位 toconoma – Quest4 (2022年)
155位 新しい学校のリーダーズ – NAINAINAI (2021年)

「オトナブルー」が大ヒットしすっかり定着しているが、私はこの曲で彼女たちを知ってそのサウンドの先進性に刺激を受けた。キャリアはしっかり下積みしている彼女たちだから、パフォーマンスクオリティも表面的じゃなく、わかりやすさに終始しないところが好き。

154位 NIKO NIKO TAN TAN – パラサイト (2022年)
153位 UNISON SQUARE GARDEN – シュガーソングとビターステップ (2015年)

リリースされたころは正直好きじゃなかった。キャッチーすぎるし、歌声も苦手意識が強かった。でも少しずつ苦手意識がほぐれていき、よくできた曲だなあと感じられるようになった。これ以外はまだ苦手なので、それも少しずつ緩和されていくといいなと期待している。

152位 RADWIMPS – カタルシスト (2018年)
151位 離婚伝説 – 愛が一層メロウ (2023年)

離婚伝説が一気に知名度を獲得するきっかけとなる一曲。レトロなサウンドもいまっぽくておしゃれ。愛が一層メロウ、の意味はいまだよく分かっていない。

150位~101位

150位 PUNPEE, VaVa & OMSB – Wheels feat. 吉田沙良(モノンクル) (2021年)

おそらくこのランキングにはいわゆるハードコアなヒップホップは少ないと思う、というかほとんどないと思う。私は好きなのでそうは思わないけれど、もしかしたら軟弱な、おしゃれ気取りなヒップホップと揶揄されるものも含まれるかもしれない。まさかPUNPEEらを軽視する人達はいないと思うが、このモノンクルの吉田沙良を迎えた楽曲の抜け感は他にはなかなかないんじゃないかな。

149位 lyrical school – TIME MACHINE (2021年)

それに続く形で149位はアイドルヒップホップというひとつのカルチャーの形成に少なからず寄与しているリリスクことlyrical school。tengal6から始まり今は男女混合のヒップホップグループへと変貌を遂げたリリスクは常に挑戦しているしサウンドも妥協がない。ここではダウナーでクールな彼女たちの一面が見られるTIME MACHINE。トラックがとにかくイカつい。

148位 yonige – ワンルーム (2017年)

彼らが登場した時はどこにでもいるバンドといった印象で、あの時代の四つ打ちに乗っかってきたなぁという記憶がある。ただ、どんどんバンドとしての鋭利さが増していき、歌詞が単なる恋愛物語を超えてくる深みが生まれ、次第に虜になっていった。今ではもっと音楽好きに評価されるべきだと思ってるし、例えば羊文学と評価面では二分を分つくらいの存在になっていてもいいと思っている。ということで結構ランクインしているのだが、その中でも一番古い2017年の「ワンルーム」をここで紹介する。

147位 BBHF – ホームラン (2021年)
146位 Tempalay – どうしよう (2018年)
145位 菅田 将暉 – 惑う糸 (2022年)
144位 ヒグチアイ – まっすぐ (2015年)

ヒグチアイをはじめに知った曲。JPOPを大量に聴き始め毎月百曲以上の新曲をブログで書き留め始めた時に彼女のこの曲を知ったが、その時に本当にこの企画を始めてよかったなと思った。毎月新曲を100曲聴いてるとその大半は琴線に触れないものばかりで、10曲もあればいい方。その中で全く未知のアーティストであることは1〜2曲。時には全く発見できないこともしばしば。そんな中で彼女を知られたのは本当に幸運だし、後々彼女の曲に心底救われることになる。その曲はおそらくまた後ほど。今では大きなアーティストになっているが、変わらず彼女の歌はとても近くて温かい。

143位 テークエム – たまに思い馳せるよ尼崎 (2023年)

京都ソングと言えば在日ファンクの「京都」であるように、私にとって尼崎ソングと言えばテークエムのこれ。

142位 Official髭男dism – 宿命 (2019年)
141位 由薫 – 星月夜 (2023年)
140位 星野源 – Same Thing (feat. Superorganism) (2019年)

星野源がここで登場。もちろん、この先も登場しますし、500曲のなかにも多数登場します。

139位 ゆいにしお – 帰路 (2019年)
138位 CRCK/LCKS – 窓 (2018年)

ちょっと順位低いかなあ、といまだに思っている本楽曲。オリジナリティもあって中毒性もあってでも門戸の広いポップス性も高くて本当に全方向にばっちりないいバランスの曲だと思う。もちろんメンバーを見ればそんな当たり前のことを、って思うくらいに名手ぞろいなのだが。

137位 BUMP OF CHICKEN – なないろ (2021年)
136位 カネコアヤノ – 気分 (2023年)
135位 MONO NO AWARE – 東京 (2018年)
134位 Ado – 新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED) (2022年)

Adoは好きじゃない。表現力、も別に感じないし歌が上手でいろいろと声色を操れる点では長けているし事実その実力は高く評価されているとは思うが、それを表現力への評価と直列でつなげることには疑問を感じている。ただ、この曲、ふつうにメロディがいいから聴きたくなる。映画も全然見ていないしそもそもワンピースを知らないけれど、この曲単体で満足できる。

133位 milet – inside you (2019年)

miletを見つけてきた人、まじでガッツポーズしただろうな。キャラクターもあいまって大人気の彼女。最近は役者デビューもしていて、どんどん幅が広がっている。

132位 三浦透子 – 風になれ (2023年)
131位 ゲスの極み乙女。 – 私以外私じゃないの (2015年)

彼らの代表曲でもあるし、それに値するクオリティの楽曲でもある。だから全く色褪せない。哲学的な問も相まって、長く愛されている一曲。

130位 Awesome City Club – 僕らはここでお別れさ (2015年)

これ、好きなんだよなあ。キラキラ男女ポップス、よりもこの本格的なミッドナイトシティポップみたいな空気感のACCがいい。このバンドはatagiの男性ボーカルが大事。

129位 藤原さくら – 「かわいい」 (2015年)
128位 Seiho – I Feel Tired Everyday (2019年)
127位 SCANDAL – プラットホームシンドローム (2018年)

ギターがかっこいいのがSCANDAL。ギターがキマッってるのがSCANDAL。とにかくギターがいい。ギターが最高。ギターがなきゃだめ。

126位 藤井風 – きらり (2021年)
125位 TENDRE – HOPE (2020年)

個人的美容室でかかってそうなアーティスト第6位。もちろんバカにしているわけではなく、素晴らしいアーティストであることの証左である。でもよくTENDREのことはよく知らないまま聴いている。

124位 ふぇのたす – 今夜がおわらない (2015年)

ふぇのたすという存在は定期的に思い出したいしJPOPシーンに残していたい。まだまだ前途多様なバンドだが確実に存在感を増していただけに、突然の解散は大きなショックを受けた。

その後の各々の活躍はSHE IS SUMMER、ヤマモトショウはわーすたやFRUITS ZIPPERなどのアイドルへの楽曲提供で確認できる。

特別賞 | novel2017のブログ

ふぇのたすという素晴らしいバンドについて | novel2017のブログ

123位 マカロニえんぴつ – ブルーベリー・ナイツ (2019年)

2010年代の苦手だけど好きな曲があるバンドといえばクリープハイプで、2020年代のその役回りがマカロニえんぴつだ。苦手な理由はあまりここでは書けないが、この曲はそれを凌駕する魅力がある。カラオケで歌うとMVが流れるのだけはやめて欲しい。本当に見たくない。

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122位 teto – 拝啓 (2018年)

いいよね、こういう泥臭い曲も。減ったとしても無くなっちゃいけない。でもトラブルはそこそこにしておかなくちゃ。


121位 BiSH – HiDE the BLUE (2018年)
120位 星野源 – 生命体 (2023年)
119位 Kroi – risk (2021年)
118位 RYUTist – ALIVE (2020年)

蓮沼執太とRYUTistのマッチ具合。ちゃんと歌いこなしている。アイドルソングの話をするときに絶対に差し込みたい一曲。

117位 星野源 – SUN (2015年)
116位 adieu – 旅立ち (2022年)

betcover!!の柳瀬二郎が作詞作曲をした楽曲。王道JPOPに曲を提供してもらう上白石萌音とオルタナティブなadieu。全く方向性が違っていて、どちらもそれぞれ素晴らしいのが本当に稀有だなと思う。

115位 King Gnu – Teenager Forever (2020年)

King Gnuはめちゃくちゃカッコいいと思うし最高のバンドだと思ってはいるけれど、楽曲自体はそれほど好きなものはない。最近わかってきたんだけど、多分メロディがそんなに好みじゃない。あれだけメロがしっかりしてる「白日」でもあまり好きじゃないし、相性の問題なんだと思う。この曲はそれでも好きだ。カッコいいと思う曲は他にもたくさんあるけれど、メロディが好きなのはこれ。

114位 Foorin – パプリカ (2020年)

サビ好き。サビめっちゃ好き。とくにBメロからサビにうつる感じがほんとにいい。ハッピーな曲なんだけどそんなにグッと上がってこない感じがいい。

113位 MONDO GROSSO – STRANGER feat. 齋藤飛鳥 (乃木坂46) (2022年)
112位 CHAI – ほれちゃった (2017年)

ギターの音色、ベースライン、本当にいい。これ聴いているとすごく胸がキュッとなる。なにかこの曲に紐づいた思い出あったっけといつも思い返すくらいに独特な締め受け方をされる。

111位 AAAMYYY – TAKES TIME (2021年)
110位 BABYMETAL – Elevator Girl (2019年)

色々代表曲はあるんだけど、特にお気に入りなのはこれ。私のような本格的なメタルはほとんど聴かないという人間にもぶっささるのがベビメタのヒットの最大の理由でもあるが、ぶっささった身から言わせてみると、やっぱり彼女たちのおかげで”ヘビー”な部分が軽減されるのがありがたい。一番敬遠しがちなポイントでもあるので。

109位 RADWIMPS – 前前前世 (2016年)

この楽曲が解禁されたのがちょうど私がイギリス旅行に行く直前の空港にいたときで、待合の椅子で初めて聞きながら感動して泣いていた。今ではむしろそんなに好きな部類の楽曲ではなくなってしまったが、やはりあの感動を加味して109位で。

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108位 BASI – 愛のままに (feat. 唾奇) (2018年)

BASI、元気かなあ。
107位 後藤輝基 – Carnival (2022年)
106位 KOHH – 飛行機 (2015年)

KOHHを知ったのはこの曲で、この曲が収録されているアルバムが全然レンタルにもなくて(買えよってはなしなんだけど)、なかなか全部を聴くのに苦労した思い出。このアルバムも大絶賛されていたのもはっきり覚えているし、その後の活躍はご存じの通り。

105位 米津玄師 – Lemon (2018年)

全然ピンと来ていなかったけど、最近ドラマ「アンナチュラル」を見て、すっかりこの曲の虜になっている。石原さとみがばばばっと走馬灯のように駆け巡る。

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104位 優河 – fifteen (2022年)
103位 ハナレグミ – おあいこ (2015年)

RADWIMPSの野田洋次郎が手掛けた一曲。

102位 SMAP – 華麗なる逆襲 (2015年)

数ある名曲も、残念ながらほとんど2014年までにリリースされたものばかりで、これが数少ない2015年リリースの楽曲。椎名林檎が手掛けた楽曲らしい艶やかなメロディで、イケオジSMAPにはよくあっていたと思うが、まさか電撃解散に至り、一人は芸能界すら追放されることになるとは。。。

101位 欅坂46 – サイレントマジョリティー (2016年)

今思えば秋元康が彼女たちに「大人たちに支配されるな」と言わせるグロテスクな構造や、正しいことを言っているように聞こえるが、それを書いている秋元本人は絶対にそんなマインド持ち合わせていないんだろうなと思うとげんなりするが、当時はやっぱり興奮した。興奮しすぎて欅坂46ファンと大盛り上がりした思い出。

100位~51位

100位 BIM – Veranda (2020年)
99位 sora tob sakana – 広告の街 (2017年)

アイドルソング作る人だいたいバンド崩れ、みたいな悪口はよくないけれど、崩れおろかバリバリの人が作っていたりもして、そうなるとちょっと高度過ぎて困るよってものもゴロゴロ存在する。それがこのsora tob sakanaで。どうしてポストロックみたいなものをしているのだろうとたまに思う。

98位 ONE OK ROCK – stand out fit in (2019年)

歌詞に心打たれるのはワンオクで初めてで、でもこの歌詞はやっぱり海外で挑戦を続ける彼らだから書ける内容なんだろうと思うし、世界ではワンオクよりも後で世界進出してワンオクよりも早く世界的なフェスで大きなステージに立ったグループもいる中で、曲げずに狭き門であるロックというジャンルで戦っている彼らをリスペクトする。

97位 STUTS & 松たか子 – Presence Ⅱ (feat. BIM & 岡田将生) with 3 exes (2021年)

岡田将生の歌声が聴けるだけで私はSTUTSに二重丸をあげたい。いろんなバージョンある中でも大好きなBIMと岡田将生がいるこのバージョンを97位で。

96位 ミツメ – エスパー (2018年)

ミツメというバンドは、もちろん評価されているけれどもっともっとなにか広い層にアプローチできたような気もするけれど、十分に評価された結果なのかもしれないとも思う。よくわからないけれど私はミツメが好き。

95位 DYGL – A Paper Dream (2019年)

クラシカルなロックがちゃんとDYGL色になっていて古さを感じない。

94位 chelmico – Limit (2020年)

ずっとかっこいい。いい意味で今までのchelmicoのイメージを覆してくれた。


93位 ASIAN KUNG-FU GENERATION – 星の夜、ひかりの街 (feat. Rachel & OMSB) (2022年)
92位 tricot – おまえ (2020年)


91位 羊文学 – Burning (2024年)

あそこまで売れてさあ次の一手は!?となった時にリリースしたのがこれでびっくりした。羊文学ファンなので基本甘めに評価しちゃうけどこれは客観的に見てもいい曲だと思う。

90位 indigo la End – 名前は片想い (2023年)

indigo la Endを昔軽視していてごめんなさい。雰囲気だけオシャレバンドとか思っていてごめんなさい、と気づけたのがこの楽曲から。今は過去曲も含めサウンドが抜群にかっこいいバンドでよく聴き返している。

89位 Awich – GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR (2021年)
88位 YUKI – My Vision (2023年)

ジュディマリ!?とおもっちゃうくらいに今のYUKIには珍しい曲調。

87位 ヤバイTシャツ屋さん – あつまれ!パーティーピーポー (2016年)

ヤバT、すごいんだよな、これ。当時よりも今の方がそれは強く感じている。この時の大学生くらいのユーモアセンスをちゃんと体現している、(陰キャだけど陽キャを敵視しない感じ)時代をちゃんとつかんでいる当事者たちのコミックソングはやっぱり大人たちがどんなに頭ひねっても出てこないセンス。

86位 chelmico – Meidaimae (2022年)

なんかMVをみてからこの曲のイメージが変になっちゃってちょっと気分が複雑になってしまうんだけれど(ちょっと怖いというか意味不明というか変な夢を見た後みたいな居心地の悪さというか)、曲だけに集中して聴けばすばらしさにまた浸ることができる。飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がってきた彼女たち、メジャーで割り切って与えられたキャラでやっていく路線もあるのかなと思っていたけど、結局は自分たちの表現を優先したのかなと感じる活動スタイルになっていて、個人的にはうれしい。のびのびやっていってほしい。長く、ゆるく、続けてほしい。

85位 小袋成彬 – Turn Back (2020年)
84位 Homecomings – i care (2022年)
83位 ずっと真夜中でいいのに。 – 残機 (2021年)

SONIC MANIA(通称ソニマニ:音楽フェス)で聴いてあまりの圧力に圧倒されてそれ以来すっかりハマってしまった。楽曲によってはまあ好き嫌いはいまだにはっきりしているけど、「残機」に関しては2020年代を代表する一曲と言われても異論はない。

82位 藤井風 – 青春病 (2020年)
81位 Xavier – Call In Sick (feat. chelmico) (2021年)

結局いったい何者だったんだ、という疑問は払しょくされぬまま。

Xavierは元the changの中心人物で、現在はTICAやGabby & Lopezなど自身の活動と並行してハナレグミなぢのサポートも務めているギタリスト/プロデューサーの石井マサユキ、フィッシュマンズやUA、BOREDOMS、坂本龍一など独創性あふれるアーティストの作品を手がけるサウンド・エンジニアのZAK、自身のバンド・Buffalo Daughterでの活動などで知られる大野由美子の3人を中心に、多彩な気鋭アーティストをゲストに迎えてお届けするコラボ・プロジェクト。

コラボ・プロジェクトXavier、第1弾シングルよりchelmicoフィーチャーした「Call In Sick」先行配信 – Spincoaster (スピンコースター)

80位 NakamuraEmi – 大人の言うことを聞け (2017年)

「もともとOLだったんです」みたいな会話を彼女とユースケ・サンタマリアが当時放送されていたNHKの番組「MUSIC JAPAN」でしていたのをよく覚えている。こんな力強いリリックを、忌憚のない言葉を、久々に聴いたな、と感じた。鋭い言葉はたくさんあるが、そうじゃなくて、NakamuraEmiにはまろやかさと鋭さが同居していて、この曲には激しく納得させられた。最後に「この曲も聞いて捨てろ」って言い切る歌詞っていままだあったかな。

79位 A_o, ROTH BART BARON & アイナ・ジ・エンド – BLUE SOULS (2021年)

この二人を組ませようと思った人(もしかしたら当人かも)天才だと思う。

78位 ねごと – シンクロマニカ (2015年)

バンドという編成がすこし彼女たちを縛っていたのかも、なんて今になって思う。もっと自由なサウンドを作れるバンドだったかもしれない。「シンクロマニカ」はそれを感じさせる。

77位 LILI LIMIT – get up (2018年)

しぶいねーーと頭振りたくなるこの曲が77位。

76位 Luby Sparks – Search + Destroy (2022年)

メロディの美しさ、安定感のある運び。アンセム感漂うミドルテンポ。これほんとライブのラストとかで聴くと感動するんだろうな。まだ生で見たことがないので早いとこ見ておきたい。

75位 きのこ帝国 – 怪獣の腕のなか (2015年)

時代が10年違えば本人たち次第でいくらでもビッグなバンドになれたと思う。でもそんなことはどうでもいいくらいにいいバンドだった。

きのこ帝国ライブ独白@大阪難波BIGCAT | novel2017のブログ

今更だけれどきのこ帝国について語る | novel2017のブログ

74位 milet, Aimer & 幾田りら – おもかげ (2022年)

それぞれ個性が光かがやく女性3人がコラボって、あんまり見ない組み合わせだなと思う。男女のコラボが多い中で(男性は男性同士も多いのに)、こういうシスターフッドというとちょっと違うけど、女性の連帯を感じる組み合わせはもっと増えてほしい。もっと言えばこの曲を作ったのが女性だったらもっと心強く感じるだろう。

73位 モーニング娘。’16 – 泡沫サタデーナイト! (2016年)

こちらはサブスクにないため、プレイリストには含まれておりません。

72位 サカナクション – 「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」 (2015年)

71位 きのこ帝国 – 猫とアレルギー (2015年)
70位 iri – Wonderland (2019年)
69位 Official髭男dism – ホワイトノイズ (2023年)

Official髭男dismはなんでもありだからこそおもしろい


68位 折坂悠太 – トーチ (2020年)
67位 SHIHAMO – 明日も (2017年)

シンプルに元気付けられる。3ピースでこの壮大なアンセム作ったことに賞賛。女性バンドでスタジアム級のアンセムをバラード以外で作ったの、パッと彼女たち以外思い出せない。


66位 さらさ – 火をつけて (2023年)

令和にこの温度感のボーカルは新鮮。


65位 04 Limited Sazabys – swim (2015年)

やっぱり彼らはこれを超えられないよ、ってくらいに良い。


64位 水曜日のカンパネラ – 織姫 (2022年)

詩羽に変わって水カンはまた別のフェーズに入った。
63位 三浦大知 – 燦燦 (2022年)

祖母に向けて歌ったというこの曲。三浦大知の「歌」が輝いている。


62位 lyrical school – Fantasy (2021年)

次の一万円札の絵柄は私、ってめちゃくちゃヒップホップじゃん。って思う。


61位 Ryuji – 鴨川 (feat. 中村佳穂) (2016年)

ブレイク前夜の中村佳穂をフィーチャリングしたRyujiの一曲。ネットでパッと検索しても素性がわからないし他のリリースもないしもし誰か詳しく知ってる人がいたら教えて欲しい。


60位 あいみょん – ミニスカートとハイライト (2021年)

あいみょんとミツメが邂逅していることをもっと知られたほうがいい。これほんと良いから。


59位 KID FRESINO – Coincidence (2018年)

個人的に「ラッパー×雪」ってあんまりイメージがなかったのでこのMVの斬新さとクールさにぐっと引き込まれた。これがフレシノを知るきっかけとなった曲だし、一般的にもヒップホップカルチャーに収まりきらなくなってきたのがこの時期あたりからかなと感じている。


58位 iri – はじまりの日 (2021年)

がっつりバラードはiriのまた違った魅力があって、彼女の歌声の唯一無二差が際立つ。


57位 宇多田ヒカル – BADモード (2022年)

57位でよかったのか、と疑問に思う日。

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56位 ラブリーサマーちゃん – あなたは煙草 私はシャボン (2016年)

名イントロ。でもこの後にもっとシーンを的確にとらえたサウンドで驚かせてくれるとは思ってなかった。今も当時も、音作りの空気感を醸成するのが上手。


55位 Vaundy – 東京フラッシュ (2019年)

原点にして最高。当時のシーンのモードを的確にとらえつつその上を行くセンス。MVもツボをついたエモさがあるし、総合勝ちといったところ。

Vaundyという存在、リファレンスと勉強の必要性 | ノベルにはアイデンティティしかない


54位 Chilli Beans. – lemonade (2022年)

間の取り方もギターのフレーズもかなり海外からの影響を感じさせるし、でも日本語ロックだから面白い部分もある。日本のロックシーンを背負うとしたらこれくらいの肝っ玉のバンドである必要がある気もする。


53位 Friday Night Plans – HONDA (2020年)

2分以降のあの感じ、めちゃ好き。当時流行った雰囲気でもあるし。


52位 OKAMOTO’S – 90’S TOKYO BOYS (2017年)

やっぱり聴きどころはアウトロ。ギターソロもそうだし、ベースとドラムも大好き。アウトロがカッコいい曲はもれなく最高。

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51位 NiziU – Take a picture (2021年)

この後もずっといい曲を提供してくれるNiziUだけど、やっぱりここは当時のハマり度合いも考慮してこの曲を51位とした。

50位~21位

50位 小袋成彬 – Work (2021年)

歌詞で物議を醸したりとなにかと一筋縄ではいかない彼だが、サウンドは他の追随を許さない圧倒的な差をつけるクオリティ。この時は正直他のアーティストは相手にならなかった、と感じるほどだった。


49位 三浦大知 – Darkest Before Dawn (2017年)

それまで三浦大知って、ファンは歌唱クオリティ・ダンスクオリティと主張するけど肝心な楽曲はどこにでもあるようなR&Bという感想しか持てず、むしろ好きじゃなかったけど、この曲で完全に変わった。ちょうどこのころExiciteとかも流行って世間的にもようやくお茶の間レベルで浸透したアーティストに成長したころなので、やはりこの時期が本人にとってもターニングポイントだったように思う。


48位 平井 堅 – ノンフィクション (2017年)

この曲がリリースされたときから特異さに気づいていたし、実際に彼がこれをテレビで歌いだし、歌詞の意味が共有されだし、平井堅のキャリアの中でも異質なものとして受け止められるようになった、と個人的には感じている。「惰性で見てたテレビ消すみたいに生きることをときどき辞めたくなる」。


47位 星野源 – 不思議 (2021年)

独特な浮遊感と、真っ直ぐな恋を歌った歌。大人な楽曲で、それが星野源の魅力にぴったりで、これは見逃せない。


46位 赤い公園 – ジャンキー (2020年)

津野米咲のギターがさえわたる。ずっとそれが詰まってる。こちらの気持ちも詰まってくる。赤い公園にたくさん教わりたくさん楽しませてもらった。ありがとうございました。

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45位 adieu – 楓 (2020年)

カバー曲は基本的にこのランキングに載せないように意識した(どれだけアレンジが優秀でも原曲の魅力を借りているのは間違いないから)、これだけは当時の話題性も、adieuの実直な歌声も、そしてアレンジの秀逸さも含め大大大好きな一曲。いままで楓のカバーナンバーワンと言えばネットでひそかに話題になっていたsuperfulyと秦基博のデュオによるカバーだったが、個人的には完全に上回った。


44位 SCANDAL – 恋するユニバース (2017年)

ギターヒーロー、といってもいいんじゃないか。それくらいにギターがさえわたっている。”ガールズバンド”という形容とともに成長してきた彼女たちがこの時に到達したのはその男性が決めた消費的なカテゴライズを派手にぶち壊しながら進むパワフルさだった。

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43位 Mrs.GREEN APPLE – StaRt (2015年)

このバンド、完全に標準をかなり高く定めているな、と完全に察した一曲。野心がどこまでもあり、そしてその野心に見合った実力がある。それがはっきりとわかる。これを聞けば10年後のライラックだって納得できるはず。

まるで三ツ矢サイダーMrs GREEN APPLE | novel2017のブログ


42位 宇多田ヒカル – ともだち with 小袋成彬 (2016年)

小袋成彬という存在を初めて知った楽曲でもあるし、テーマとして歌われている内容も当時の日本の音楽シーンにはまだまだなじみがなかったし、私もなかったし、でもここからたくさん学び、もっと日本にいろんな恋愛の歌があふれるといいなと思っている。


41位 BIM – Runnin’ feat. kZm, SIRUP (2020年)

BIMを好きになったきっかけの曲。


40位 BiSH – 星が瞬く夜に (2015年)

BiSHがまったくBiSに劣らない存在であることを一曲目から証明した曲。BiSはリアルタイムで追えなかっただけにBiSHは絶対チェックしていくぞって感じていた。ただ、まさかあのレベルで売れていき、テレビでそれぞれが活躍するほどのスターになることは誰も想像できていなかっただろうし、多分このMVを見る限り本人たちも思っていないはずだ。何回でもファーストサマーウイカとハシヤスメがゴールデンタイムのテレビで一緒にひな壇でエピソードトークをしているの見てエモくなれる。


39位 Homecomings – euphoria / ユーフォリア (2023年)

こまかなことは全て私の記事にゆだねるが、この曲をライブで聴いたときの感動は忘れない。あのアウトロは美しい。アウトロがカッコいい曲ってもれなく最高(二回目)。


38位 DYGL – Hard To Love (2019年)

DYGLがリファレンスとする音楽って多分私がまったく手を付けていない領域のはずで、でもDYGLは優しく私にその魅力を伝えてくれる。これはそんな彼らの温かみに触れた一曲。これ、マジで最高。38位はおかしい


37位 yui(FLOWER FLOWER) × ミゾベリョウ (odol) – ばらの花 × ネイティブダンサー (2019年)

こんなマッシュアップ、たまらなさすぎますよね。600万回再生されている(2025年時点)のに振り返られなさすぎる。これもカバーにあたるけれど、自分の10年を振り返る時に外せないためランクイン。


36位 GEZAN – 東京 (2020年)

いつもこの社会に疲弊したり世界に悲しくなったりしたときに聴く。奮い立たせる。


35位 Chilli Beans. – School (2022年)

Chilli Beans.の評価、めちゃくちゃ高くないですか⁉しかも初期から2曲も。このデビューの鮮烈さがどれだけ個人的にビビッときたか伝われば幸いです。


34位 加山雄三 feat. PUNPEE – お嫁においで 2015 (2015年)

ヒップホップのサンプリング文化を最も効果的に広い世代に伝えた一曲だと思う。


33位 Suchmos – STAY TUNE (2016年)

時代を変えた一曲。二歩も三歩もシーンを前に進めた革新的な曲。いちいち引用したくなる歌詞、真似したいファッション、楽曲性、どれをとっても一級品。狙ってこれができるSuchmos。バケモノ。

2010年代の期待を裏切るSuchmosとネバヤンとセカオワ | ノベルにはアイデンティティしかない


32位 欅坂46 – W-KEYAKIZAKAの詩 (2017年)

48、46グループの歌詞に感動することは秋元康に感動するということだから絶対に嫌だったけど、これには少し心動かされてしまった。グループのいきさつをほんの少しだけ知っているからこの歌詞の意味もわかるし、そこを巧妙についてきている秋元康がムカつく。でもこれでいいんだよね。普段のろくでもない歌詞なんかじゃなくて、こういうの、書けばいいのに。「やってみよう生まれて初めて固く決心をした/願いや祈りに支えられるのも悪くはない」


31位 さらさ – Virgo (2023年)

知人におすすめされて以来、すぐにフェイバリットになったアーティスト。まだこの曲を生で聴けていないのだが、立体感のある楽曲で、独特な魅力が詰まっている。もっともっと成長できるアーティストだと思っている。

30位 homecomings – Cakes (2019年)

個人的な思い出がたくさん詰まった曲。大切にこの曲と育んできたものがあり、そして大切な時にこの曲をテーマとしてきた。「愛がなんだ」という映画から、Homecomingsというバンドまで。


29位 あいみょん – 愛を伝えたいだとか (2017年)

あいみょんの名曲はいろいろあるけれど、この曲があいみょんというアーティストの可能性をより広げたんじゃないかと思っている。

“エンタメメンヘラ”の女王、あいみょん | novel2017のブログ

AK男子のホンネ、大森靖子とあいみょんのホンネ。


28位 Mom – タクシードライバー (2018年)

一回聴いてすぐにいろんな人におすすめしたのを覚えている。その後の彼のジャンルを複合した活躍はいわずもがなで、方々から高い評価を得ている。

2019/2/9 The Wisely Brothers/羊文学/Mom/Newdumsライブレポ


27位 [Alexandros] – ワタリドリ (2015年)

彼らのこの十年を振り返ると、この曲が圧倒的な光として輝きを放っているのは明らかだ。ネットミームと共にバズった「閃光」もあるが、みんなが歌いたくなって気持ちよくなって一体感が生まれるのはこの曲しかない。この10年の大ベストアンセムソングの一つである。

[Alexandros]とファッションについて


26位 くるり – 琥珀色の街、上海蟹の朝 (2016年)

変幻自在のくるりの中でも特に異質な曲だが、結果的にこの曲の世間の浸透率は群を抜いて高く、カラオケで歌っても安心。これをくるり内で1位とするのはファンに苦言の一つでも呈されそうではあるが、とはいえこれを外すわけにもいかない。


25位 Laura day romance – sweet vertigo (2023年)

Bメロからサビに移行する瞬間が好き。ちょっと好きだったバンドからこの年一番好きなバンドに。


24位 never young beach – 明るい未来 (2016年)

しっかりマスにリーチしながらネバヤンの魅力がぎっしりつまっている。結婚式で流すには少し安易あだなと思ってしまうくらいには定番化しているし、ぴったりである。

2010年代の期待を裏切るSuchmosとネバヤンとセカオワ | ノベルにはアイデンティティしかない


23位 乃木坂46 – きっかけ (2016年)

ファン内外から評価の高い曲。2015〜16くらいの個人的なアイドルへの傾倒と46グループの勢いは重なっていて、結局握手会すら行かなかったけれど、このブログにとっても大切な時期だった。


22位 Awesome City Club – 4月のマーチ (2015年)

ラストの「いけない子たちと同じにしないで/大人になりたい/自由になりたい/だって女の子なんだもん」の見事なリリックに女の子ではなくても撃ち抜かれる。

AWESOME CITY CLUBのライブにいってきたので | novel2017のブログ


21位 STUTS – 夜を使い果たして feat. PUNPEE (2016年)

STUTSというジャンルの架け橋がいて、PUNPEEというジャンルを横断する人がいる。そこで魅せた風景は、明らかにヒップホップの枠組みにとどまらない、JPOP史に残るアンセムだった。

20位~11位

20位 Laura day romance – wake up call 待つ夜、巡る朝 (2022年)

ボーカルの魅力が120%出てる。最高。

ローラとホムカミ-ライブレポ | ノベルにはアイデンティティしかない

2022年ベストトラック100 | ノベルにはアイデンティティしかない


19位 Mega Shinnosuke – 桃源郷とタクシー (2019年)

これぞポップスという王道から少し外れたように聴こえるのは彼のオリジナリティある歌い方なのか随所に見られる遊び心のせいか。いずれにしてもとっつきやすさとディープさを兼ね備えている名曲。


18位 CHAI – N.E.O. (2017年)

この10年の登場の度肝の抜かれ方はCHAIがもしかしたらNo1かもしれない。それはSuchmosでもKing Gnuでも米津玄師でもなく、一発で一見で一聴で「まじやべえなんだこいつら」って素直に言ってしまう、とてつもないエネルギー。そしてそのエネルギーを爆発させる方向性。日本での活動ではなく海外を軸に置いたのはもちろん彼女達の意図によるものだろうが、やっぱり日本より海外の方が存在感を示せたのはまだまだ日本には彼女達のメッセージを受け取る土壌ができていなかったんだと思う。

CHAIのため口の何が問題だったのか


17位 Sexy Zone – RIGHT NEXT TO YOU (2021年)

このサウンドをできるSexy Zoneというグループが愛おしい。ちゃんと乗りこなせている中島健人という天才を筆頭に、個性豊かなメンバーがこの曲をものにしている。

「POP × STEP!?」から見るSexy Zoneの開かれたポップスと新しい価値観について


16位 水曜日のカンパネラ – ナポレオン (2015年)

コムアイ時代の水カンをもう少し振り返った方がいいよ、世間は。このアングラ感を持ったままとてつもなくでかくなった存在として。一気にテレビの音楽性をぐわっと広げてくれた。邦ロック勢がテレビでも結果を残し始めた頃に、水カンは現れた。その中でも「ナポレオン」は本当によくできている。


15位 君島大空 – 遠視のコントラルト (2019年)

今回の500曲に君島大空は4曲エントリーしていて、その魅力がそれぞれ全く違っているのも彼の面白さで、今回最高位の13位にしたのはどうしてもこのアンセミックな曲がたまらなく好きなんだと知って欲しかったから。

フジロック2023 体験記 | ノベルにはアイデンティティしかない


14位 ykiki beat – Forever (2015年)

期待と希望に満ちた音。まだまだ英語が話せるバンドマンなんか少なかった10年前にブリティッシュイングリッシュを巧みに使いこなす若者。のちにDYGLへと変わり海外を軸に活動することになるこのバンドは、どう考えても希望だった。彼らならこの閉塞した四つ打ちバンドブームを終わらせてくれると感じられた。


13位 yonige – 対岸の彼女 (2021年)

yonigeの成長幅は恐ろしい。そしてその成長に世間は気づいいないようにも思う。こんなに情緒豊かな歌を歌うバンドになり、独創的な楽曲を作り、チャレンジングな姿勢を忘れない。この曲は何度聴いても泣きそうになる。

「何もない」を歌うyonige


12位 宇多田ヒカル – 道 (2016年)

この10年はちょうど宇多田ヒカルカムバックからの10年とかぶる。2016年にリリースされた本楽曲を含むアルバム「ファントム」で本格的に活動を再開させた彼女の活躍ぶりは言わずもがなで、その長いブランクをものともせず圧倒的なクオリティの差で他を圧倒しシーンの最前線にたった。まだフィーチャリングブームが到来する前から小袋成彬をフックアップし、椎名林檎とタッグを組み、ビッグアーティストの中では率先してジェンダーなどの社会的な問題について示唆してきた。

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宇多田ヒカルの「Mine or Yours」に駆け込み否定する人達


11位 Suchmos – MINT (2016年)

やっぱりSuchmosといえばこれ。何言ってるのかイマイチ聞き取れなくてもこれがまごうことなき名曲であることは疑う余地がない。

10位~1位

10位 羊文学 – Step (2018年)

改めて真面目に聞くと、「透明感」とか「瑞々しさ」だけでは言い表せない水晶のような煌めきと、それを割った中にある擦り傷のような曇りが並立するような複雑さがある。

2019/2/9 The Wisely Brothers/羊文学/Mom/Newdumsライブレポ | ノベルにはアイデンティティしかない


9位 折坂悠太 – 朝顔 (2019年)

彼の素朴で実直でプリミティブなアーティスト性からは少し離れた壮大さがウリの本楽曲だが、私はその部分を評価している。私にとってこの10年は、「願い」とか「祈り」がテーマだったのかもしれない、と気づく。


8位 BUMP OF CHICKEN – 話がしたいよ (2018年)

少し離れていたBUMP熱を取り戻した一曲。自分の結婚式の最後に流した曲でもあり、その思いは「対話」にある。「ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も秒速十何キロだっけ。ずっと旅を続けてる。」という一見無駄で自分でさえそれが何を意味するのかわからない言葉を大切にしたい。すぐに答えが出なくてもいい。答えばかり求められて、その答えを強く言い張ることが正しさを裏付けてしまう時代に、言語化できないまま「話がしたいよ」と伝えてくれるBUMPに共鳴する。そして少なくとも自分の周りのひとたちはそうであってほしい。

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7位 寺尾紗穂 – 楕円の夢 (2015年)

トップ10になると、ただ曲が好き、ではなく、その曲自体が自分の思想の血となり骨となっていることが多いみたいだ。「楕円幻想論」をモチーフにした本楽曲は、間違いなくこの10年の、もっと仰々しくいえば人生の指針となる一曲だ。こちらはBUMPに呼応するかのように「話が聞きたいの」と繰り返す。

曖昧なままでいいんです、とこれもまた結婚式のスピーチで引用させてもらった。これから疎遠になる人もいる。引き続き仲良く関係を続けられる人もいる。グッと近づく人もいる。でもその誰もがそれでよくて、そのきまりきらないあいまいさを残しておきたい。答えを求めない。答えを出し切らない。それってとても大事なことだと思うのだけれど、どうやらそれが軽視される時代らしい。

タグチハナ、ヒグチアイ、寺尾紗穂…3人の歌姫を知ってほしい | novel2017のブログ


6位 サカナクション – 新宝島 (2015年)

イントロとリプだけで名曲。ちょっとサカナクションにはできすぎ。ポップスとして極めすぎ。これに苦しめられたのではと勘ぐっちゃうくらいに質が高い。MVもハマりすぎ。全てが完璧にうまくいきすぎ。ど真ん中狙いにいってびみょーにずれてるのがサカナクション。そのセンスが「俺が一番サカナクションの良さわかってる」ってみんなに言わせてしまう魔力がある。

サカナクションというバンドについて | novel2017のブログ


5位 Homecomings – US / アス (2023年)

語ることはたくさん語ってきたのでそこを引用する。


ローラとホムカミ-ライブレポ | ノベルにはアイデンティティしかない

2023年邦楽ベストアルバム50 | ノベルにはアイデンティティしかない

Homecomings New Neighbors FOUR Won’t You Be My Neighbor? @KBSホール 20240210 ライブレポ ~We will continue to be allies~ | ノベルにはアイデンティティしかない

4位 柴田聡子 – 雑感 (2021年)

これほどまでに断片的で意味も文脈もばらばらな文章が一つの曲としてまとまると大きなテーマを浮かび上がらせる楽曲がここ10年でこの曲以外にあっただろうか。


3位 カネコアヤノ – 祝日 (2018年)

先ほどの柴田聡子の「雑感」もギターのみで始まるが、その後ろには不穏な電子音などがアンビエント的にちりばめられていたが、このカネコアヤノの「祝日」は本当に真っ向からギターのみで構成されている。「一人で歌う」ことは彼女にとってのひとつの大きなアイデンティティだとは思うが、この「祝日」はその結晶のように思えて仕方がない。

できないことも頑張って やってみようとおもってる やってみようとおもってる やってみようとおもってる

カネコアヤノという存在がシーンに放つ影響力は計り知れない、と誇張抜きに思っている。

kanekoayano@オリックス劇場 2025/7/4 ライブレポ | ノベルにはアイデンティティしかない


2位 ヒグチアイ – 備忘録 (2016年)


思い悩んだ時、別れのとき、辛いとき、この曲に背中を押してもらった。切実で切り詰めていて自己への戒めを強く感じる本楽曲。

好きになってくれた人しか好きになれないのは自分のこと好きになれないから

と歌い、最後には

どうか自分よ忘れるな

と繰り返す。忘れない。自分も。

タグチハナ、ヒグチアイ、寺尾紗穂…3人の歌姫を知ってほしい | novel2017のブログ

ヒグチアイライブレポ@Club Janus 7/16 | ノベルにはアイデンティティしかない

我慢ならんからヒグチアイを強制的に布教する | ノベルにはアイデンティティしかない

1位 星野源 – 恋 (2016年)

時代を背負い、背負わされ、その反動を常に受け続けている男。夫婦をテーマにしたドラマにおいて、その家父長的な部分にメスを入れ、この時代に夫婦の在り方を見つめなおすという新しいフェーズに彼はど真ん中から引き受けた。この「恋」から「逃げ恥」から、そしてその後の星野源自身から、多様性を捉えるための一歩を、ジェンダー問題への入り口を、常に優しく問いかけてきた。常に間違いを含むことを認め、やり直し、そしてできるかぎり誰も取りこぼさないように、言葉を尽くして彼は生きている。私は彼のその誠実さに共鳴し、リスペクトし、いまを生きている。このベスト200曲をすべて聴いてここまでたどり着いた人はいないだろう。でもちょっと想像してみてほしい。途方もない楽曲を従え、堂々の一位として、エンドロールとして、このランキングの締めとして、ここまでふさわしい曲もないはずだ。「意味なんかないさ暮らしがあるだけただ腹を空かせて君の元へ帰るんだ」から始まり、「夫婦を超えて行け」、そして「一人を超えて行け」と歌う。「恋」なのに、そこには対象となる相手を厭わない。どう考えてもこの10年でもっともすぐれたメッセージソングの一つであり、この多様性へのバックラッシュが強い今だからこそ星野源と共に持ち続けていたい生き様である。

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