ここでは今年見事な復活を遂げた人に贈る。

ノミネート

黒木渚

田原俊彦

KICK THE CAN CREW





カムバック賞

小沢健二

 

今年見事な大復活を果たした小沢健二。まさかの紅白出場せずというガックリ感は否めないが、やはり彼の復活を待ち望み歓喜した人は多かった。往年のパフォーマンスも変わらず、さらに増して言語の縫合性が複雑で繊細になった。

総評

本格的にフィジカルリリースしたKICK THE CAN CREWや、病気療養から復活の黒木渚など多くの候補者がいたがやはり話題性も含めて小沢にした。
しかし、黒木渚を聴いて思う。以前の彼女の歌詞はいかにも複雑で詩的でめんどくさいイメージだったが、復活後の彼女の新作「解放区への旅」では素直さが前面に出ていて、とても爽快感のある傑作になっている。奇を衒って変な事を言おうとしない純粋さが取り戻されている。人は苦難を乗り越えるとたくましくなるんだと、脱皮した彼女を観て思う。