この一年間で最もアツい新人に贈る。キャリア等は問わず。
判断基準は筆者の知識次第。
優秀賞
菅田将暉
ゆるふわギャング
TWICE
Qrion
BLACK PINK
IN FAM STEP
大賞
CHAI
ゴリゴリと遠慮なく入ってくるサウンド。決して奇を衒ったわけじゃない下地の整ったルーツのはっきり見えるロックミュージックは久々だ。彼女たちの登場は生ぬるい日本の音楽業界に鞭打つ旗手となるだろう。
総評
まずは菅田将暉の登場が大きな話題の一つだと言ってもいいだろう。俳優として多忙を極める中、ついにかとこぼしてしまうほど既定路線で歌手デビューを果たした菅田将暉。シリアスな路線で米津玄師とコラボしたりなど、一発屋にならないような手配もばっちり。西内まりやのような傀儡化は免れているようだ。一方でTWICEといった韓国勢も最近は勢いづいている。BTSやBLACK PINKの人気はすさまじく、いよいよ第二次KPOPブームが本格化している。残念なのは国民的な音楽が誕生しなかったことだ。去年のような豊作っぷりは例外としても、やはり大きなキーワードはひとつくらいほしかった。バンドもかなり打ち止めをくらっているようだし、増え過ぎたフェスは飽和を極め、いまだ減らない客足に胡坐をかいているといつのまにか絶滅寸前なんてことにならないよう、ロック界もしっかりとした方策が必要だと思われる。