今年も始まりました。邦楽洋楽問わずひたすらアルバムを聴いていく企画。量が増えて一枚当たりの聴き込みが足りなくなってしまう問題はいまだに解決できていないけど、とりあえずやりながら模索しようかと。下にいくほど評価は高いです。
今年も例年通り、
アーティスト名 – アルバム名
での表記になっています。また括弧内の数字は各10点満点で(曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=総合点)の計80点で評価しています。これはあくまで私のファーストインプレッションであり、客観的な評価ではなく、また時間が経つにつれ評価が上下することもあるので、この現時点の評価がそのまま2019年の年間ベストに影響するわけではありません。要するに軽く見てください。で、気になるのがあればぜひストリーミングで聞いてみて下さい。

岸田教団&THE明星ロケッツ- REBOOT (5 3 4 6 3 4 4 3=32)
ヤバイTシャツ屋さん – Tank-top Festival in JAPAN (4 5 7 5 3 3 3 4=34)
崎山蒼志 – いつかみた国 (5 4 4 3 7 3 5 3=34)
ぼくのりりっくのぼうよみ – 没落 (5 6 4 4 4 3 5 4=35)
Kenichiro Nishihara – Elastic Afterwords (6 4 5 4 4 5 5 4=37)
でんぱ組.inc – ワレワレハデンパグミインクダ (5 4 6 6 4 4 5 5=39)
androp – daily (6 4 4 6 6 5 6 5=42)
荒田 洸 – Persona (7 6 5 5 6 4 5 5=43)
banvox – Magic Is Happening (5 5 7 6 6 5 5 4=43)
GANG PARRADE – LAST GANG PARADE (5 6 6 7 5 6 6 5=46)
キュウソネコカミ – ギリ平成 (6 6 7 7 5 6 5 5=47)
Attractions – DISTANCE (6 6 7 6 5 7 5 5=47)
RYKEY – MZEE (7 7 6 7 5 5 6 6=49)
Little Glee Monster – FLAVA (6 5 7 8 5 6 6 6=49)
曽我部恵一 – There is no place like Tokyo today! ( 5 7 5 6 7 7 7 5=49)
MISIA – Life is going on and on (6 8 6 6 5 6 8 5=50)
yonawo – SHRIMP (7 7 5 6 7 5 7 6=50)
日食なつこ – 永久凍土 (7 6 5 7 5 6 7 7=50)
七尾旅人 – Stray Dogs (6 6 7 7 6 6 7 5=50)
daoko – 私的旅行 (7 6 6 8 6 5 7 6=51)
Awesome City Club – Catch The One (6 8 7 8 6 6 6 6=53)
spangle call Lilli line – Dreams Never End (6 6 6 8 6 7 8 6=53)

長谷川白紙 – 草木萌動 (6 7 7 6 9 6 7 7=55)

若さで溢れた躍動感のあるアルバム。変拍子もなんでもありのカオスな世界観と凛としたメロディの絶妙なバランスがいい。

岡崎体育 – SAITAMA (7 7 6 7 8 8 6 6=55)

岡崎体育をここまで評価したのは初めてだろう。凄く面白いと思った。

フジファブリック – F (8 7 7 7 6 6 6 8=55)
曽我部恵一 – ヘブン (7 8 6 7 7 8 8 7=58)
Shiggy Jr. – DANCE TO THE MUSIC (8 6 8 7 8 7 6 8=58)

OKAMOTO’S – BOY (8 6 8 7 8 7 8 8=60)

SKY-HI – JAPRISON (8 8 6 8 8 7 8 7=60)
JAPRISON(通常盤)

ロック層にもウケの良いヒップホップとしてSKY-HIは引っ張りだこ。各ロックフェスの出演も欠かさず、確実にファンを広げているけど、今作はより今までの音楽性を深めた、進化を感じられる一作。わかりやすさ、かっこよさだけを求めない、いい意味でスカしたような違ったアプローチが見られる。リード曲の「Name Tag」は豪華客演で見事なバランスを保った作品になっている。

あっこゴリラ – GRRRLISM (8 7 8 7 8 8 7 8=61)
GRRRLISM(通常盤)(特典なし)
彼女の曲を聴くと、楽しげで明るくてライムがシンプルでパンチが効いてるのですごくモチベーションが上がる。身近な話題だけど彼女らしさが全開に出てる。聴き込めばすごく楽しめる作品。

King gnu – sympa (9 7 7 8 9 7 8 8=63)
Sympa(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

いよいよブースト掛かってきたKing gnu。もう耳の早い人ならとっくに聴いてるだろうけど、その外側にも届き始めているので、これからに期待。とりあえずみんな雰囲気あってかっこいい。Suchmosよりは妙なナルシスト感が少なくて世間の受けもいいと思う(個人的にはSuchmosすきだけど)。

ネクライトーキー – ONE! (9 8 8 10 9 7 7 8=66)
ONE!
こういういかにもなバンドはあんまり聴かないし、若者にウケそうだなあと別にそんな年寄りでもないけどちょっと引いて聴きがちなアニメボイス系かつキャッチーで人を殺す系のバンド、ネクライトーキー。でも実はすごく音楽への愛が強くて「皆殺しのメロディー」なんて言葉使っちゃったりして、音楽マニアにもしっかり媚びます!とするスタンスはもう正直うんざりしている。とここまで散々嫌味っぽく書いているのにこの点数。要するに私がキャッチーさに負けたという事。やられた。「オシャレ大作戦」がリリースされたころは別に何とも思ってなくて、面白いサウンドを使うバンドだなあくらいにしか思ってなかったが、「こんがらがった」と「めっちゃかわいいうた」でその評価は一変。軽快なリズムと意味不明に羅列される言葉の弾丸。ハム太郎ボイスと形容される可愛らしい癖になる歌声。好きな声ではないけど、これは売れる歌声だ。これを引っ張ってきたのは相当エライ。いい仕事してる。

RADWIMPS – ANTI ANTI GENERATION (9 9 8 8 9 9 10 10=72)
ANTI ANTI GENERATION(通常盤)

ファンとしてはどうしても色目つけて点数上げちゃうけど、嫌でもこれ凄くよくできたアルバムだと思う。ただ思ったよりアルバムとしての「これでしかない」感が少ないというか、ラストの正解とかも含めて、それなくてもよかったかも、と思える楽曲が少し。でも今回からfeat表記が入り、客演を迎えることにしたのは、他のロックバンドにはない試みで、世界の当たり前を取り込もうとしている姿勢がうかがえる。話題になった「PAPARAZZI」も含め、サウンド面がより細かくビートのきいたものになっていて、わりと中高音が強めだったラッドの低音をしっかり出したアルバム、という印象。でも12月分なので2019年のベストアルバムにどこまでしぶとく残れているかは結構怪しい。人生のベスト!とは到底言えない、シンプルに好きなアルバム止まり。今のところ点数は高いけど。

アーティスト名 – アルバム名 (曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=総合点)
Human Feel – Gold (4 3 3 3 4 3 5 3=28)
All Hail The Silence – ‡ (5 4 5 4 4 3 4 5=34)
SWERVEDRIVER – FUTURE RUINS (6 5 5 4 5 5 4 5=39)
Julian Lamadrid – Untitled ( 6 5 6 5 4 4 5 5=40)
Mree – The Middle (5 5 6 6 4 4 5 5=40)
deerhunter – Why Hasn’t Everything Already Disappeared? (6 6 7 6 5 5 6 5 =46)
PI JA MA – Nice To Meet U (6 6 5 5 6 6 7 5=46)
KVBeats – The Breadwinner (5 6 7 5 6 6 6 6=47)
Evan Marien – Emar, Vol.2 (7 5 8 6 7 5 6 7=51)
Jay Prince – WONDER (6 6 8 6 7 6 6 6=51)
XXXTENTACION – SKINS (8 6 6 6 7 6 7 6=52)
Jacob Collier, Metropole Orkest, Jules Buckley – Djesse (Vol. 1) (6 7 6 6 7 7 7 7=53)
The Chainsmokers – Sick Boy (8 7 6 8 7 6 5 6=53)
Sneaks – Highway Hypnosis (7 6 5 8 6 7 7 7=53)
Angelo De Augustine – Tomb (7 7 5 7 7 7 7 7=54)

Swindle – No More Normal (7 7 7 8 7 6 6 7=55)
No More Normal [輸入盤CD] (BWOOD0191CD)_675
55点だけどまだまだ伸びる余地のあるアルバム。どんどん好きになる。

21 Savage – iam > i was (8 7 6 7 7 7 6 8=56)

FEVER 333 – STRENGTH IN NUMB333RS (8 6 9 7 7 7 8 7=59)
Strength In Numb333rs [Explicit]
ニューメタル?というのか。でも前作よりもダントツでメロディアスで聴ける。あんまりこのジャンルを好んで聴くタイプではないけどこれくらいポップだと楽しい。日本で一気に人気出そうな感じがプンプンする。

sleepy dog – Amor Fati (7 8 8 6 8 7 7 9=60)
The Big Dookie

何者かもわからないけどめちゃいい。詳しい情報が欲しい。

Maggie Rogers – Heard It In A Past Life (8 8 6 7 7 8 8 8=60)
Heard It in a Past Life
待望のアルバム。そして相当良い。とりあえず聞いてほしい。

空中泥棒 – Crumbling (8 8 8 8 7 7 7 8=61)
Crumbling

James Blake – Assume Form ( 10 10 9 9 10 9 10 10=77)
Assume Form
優勝。優勝です。今までより一層歌モノとして機能して、感情を根こそぎ持っていくような怒涛の展開。Andre3000やROSALIAといった客演を迎えての楽曲の締めとして歌われるのは「Don’t Miss It」。「Sad Boy」と形容されて怒りの反論をした彼だが、それほどにこの曲の内省的な露呈はこちらにも訴えかけるような寂しさがある。聴いてるだけですごすぎて笑ってしまうような、ファーストアルバムとは違った傑作であることはここに強く主張したい。