ここでは今年最も輝いたソロミュージシャンに贈る。
優秀賞
あいみょん
柴田聡子
椎名林檎
星野源
向井太一
SIRUP
Tohji
君島大空
大賞
中村佳穂
去年出したアルバムで大きな話題になり、より多くの人にその才能が知られることになった彼女。今では若者向けのfmラジオ局でも流されるなど、ひとつのポップミュージックとして受け入れられている。今年は配信限定のシングルを立て続けに3曲、さらにゲストボーカルも含めると4曲あり、大活躍の一年だった。
彼女を知らしめたのはテレビでの評論家や作曲家たちのプッシュはもちろん、フジロックでのパフォーマンスも挙げられるのではないだろうか。大きなステージで帰ってきた事を喜ぶかのような跳ねる演奏が印象的だった。
個人的にはaikoのような、独特で瑞々しい感性をもちつつ巧みな音楽理論で彼女だけのメロディを奏でている、そんなアーティストに思える。
総評
ソロパフォーマーが今熱い。それは一般的には世界の話ではあるが、日本も例外ではない。ストリーミング全盛時代、いかにリリースが早くテンポの良い活動ができるかが重要視される中で、バンドよりもソロやユニットの方が動き方は自由だ。今年のグラミー受賞者をみても、多くがソロミュージシャンであることはそれを如実に表している。
日本はどうだろうか。やはりバンドはそれなりに強い。日本一になれるほどの規模感のバンドは中々いなくても、それなりに人を集められる人気バンドは多い。そんな中で若いソロミュージシャンの台頭が期待される。あいみょんもそうだし、星野源なんかは完全に一人である事をうまく利用している。世界のトレンドについていくにはあれくらいのフットワークでないとキツいからだ。
ギタ女、なんて言葉が一昔前に流行ったが、そんなものは早々に切り捨てて独自ルートを突き進むあいみょんに続いて、どんどん女性の活躍をみたい。いつか、Lizzoのような力強いパフォーマーが登場する事を待ちわびている