二月に聴いた音楽をまとめました。アーティスト名 – アルバム名、の表記で左から「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き」の各10点計80点で暫定的に数字を付けました。あくまで第一印象の主観的なもので、客観的な作品の出来不出来を示すものではありません。ご了承ください。

では邦楽から

 

邦楽

reGretGirl – カーテンコール (5 5 6 5 4 4 3 4=36)

須田景凪 – Billow (3 5 6 5 4 4 4 3=36)

おいしくるメロンパン – theory -EP (5 4 6 6 4 4 4 4=37)

ハラミちゃん – ハラミ定食 DX ~ Streetpiano Collection~「おかわり! 」 (5 4 6 6 3 6 6 2=38)

yama – 麻痺 -EP (6 3 6 8 6 6 6 6=47)

ナミヒラアユコ – 薄明光線 (6 6 5 5 6 7 6 6=47)

崎山蒼志 – find fuse in youth (6 6 6 6 7 6 7 4=48)ジャケがいい

SUPER BEAVER – アイラブユー (6 7 6 6 5 7 6 6=49)

MIYACHI – GOOD NIGHT TOKYO -EP (7 4 7 6 6 6 7 6=49)

アイナ・ジ・エンド – THE END (6 6 6 6 8 6 8 6=50)

錦戸亮 – Note (6 6 7 6 6 7 6 6=50)

どんぐりず – 4EP1 -EP (7 4 7 6 8 6 7 6=51)

Awesome City Club – Grower (6 8 6 7 7 6 6 6=52)

広瀬香美 – 歌ってみた 歌われてみた (7 7 7 8 8 5 8 4=54)

Sister Jugend – Yume Supply (7 7 6 6 8 7 6 7=54)

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE – REBOOT (8 6 6 7 6 7 7 7=54)

大塚愛 – One on One Collaboration (8 6 7 8 6 7 8 6=55)

YAJICO GIRL – アウトドア (7 7 7 7 6 7 7 7=55)

Cocco – クチナシ (6 8 6 8 6 7 7 6 =55)

四星球 – ガッツ・エンターテイメント (7 5 10 7 9 7 5 6=56)

ずっと真夜中でいいのに。 – ぐされ (8 6 8 8 7 7 7 7=57)

ヒトリエ – REAMP (7 7 7 8 8 7 7 6=57)

Big Animal Theory – However Well Known, Always Anonymous (7 6 7 8 7 8 8 7=58)

YUI – NATURAL -EP (8 5 8 8 8 9 6 7=59)

For Tracy Hyde – Ethernity (8 8 6 7 8 7 8 8=60)

今月の2大寝転がりジャケットは彼らとPuma Blueだ。雄大なサウンドにエモーショナルなギター。Interdependence Day(PartⅡ)では2016年のオバマによる独立記念日のスピーチをフィーチャーし、そこに彼らの演奏をあてがっている。ケンドリックラマーとジャネールモネイを横に据え、その重要性を訴えている。全編通してアメリカンカルチャーが反映されていて、重厚なサウンドと冗長的ですらあるアウトロが最高の余韻をもたらしてくれる。

 

 

土岐麻子 – HOME TOWN ~Cover Songs~ (8 9 6 8 8 8 8 7=62)

カバーとはどれだけ自分色にアレンジできるか。土岐麻子の今作はそれを見事に実践してみせた。前半から中盤にかけては誰もが知る名曲を彼女らしくアレンジ。だれが聴いても一度で耳に馴染むはず。「ソラニン」が最高。

NOT WONK – dimen (9 8 9 7 7 8 8 8=64)

轟音掻き立て疾走するギター。浮遊するボーカル。ロックミュージックの今を体現する最高のバンドの最高の一枚。

indigo la end – 夜行秘密 (9 8 7 7 8 8 9 8=64)

インディゴって曲は良いよね、以上の評価が自分の中で見いだせなかった。だから一度聴いていいなと思ってもすぐ忘れてしまい、二度と聞くことはない。今回を除いて。今作でようやく耳がサウンドへと移行できた。どうしても川谷の存在感に押され気味だったバンドとしてのサウンドの機微が今作はじっくりと聞くことができた。それは今までに比べて歌詞がドラマチックでないからなのか、真の理由は自分でも理解できていないが、ギター、ベース、ドラム。どれをとっても本当に素晴らしく、綺麗なのだ。この時代だからこそかがやくギターソロはほれぼれするし、ドラムの音遣いも非常に繊細。しっかりとインディゴというバンドを決定づける役割を果たしている。「夜光虫」がお気に入り。

millennium parade – THE MILLENNIUM PARADE (8 8 8 8 9 8 8 7=64)

 

King Gnuをポップスと位置付けているのなら、ミレパは芸術作品になるのだろうか。実験的でハイファイな作品群は情報過多なほどに詰め込まれ、これでもかと多様なジャンルやモチーフを織り込んでいる。King Gnuが勢ぞろいする「FAMILIA」や「Fireworks and Flying Sparks」はもちろん、King Gnuで生きているものはある。これがテレビで流れている所に驚きが隠せないし、それだけの器なんだと常田を見て思う。作品自体よりも、メディアとの接点において、歴史に残る作品だとおもう。

続いて洋楽

 

洋楽

 

ZAYN – Nobody Is Listening (5 5 4 4 5 5 6 5=39)

Still Corners – The Last Exit (5 5 4 4 6 6 5 5=40)

Alaska Reid – Big Bunny (6 5 5 5 4 6 6 5=41)

THE NOTWIST – Vertigo Days (5 6 5 6 5 5 5 5=42)

Black Country, New Road (6 6 5 5 5 5 6 6=44)

Virginia Wing – Private Life (6 6 5 6 5 6 7 6=47)

Palberta – Palberta5000 (6 6 5 5 7 6 6 6=47)

Shame – Drunk Tank Pink (6 6 8 6 6 6 6 6=50)

Weezer – OK Human (6 6 6 7 6 7 7 6=51)

Viagra Boys – Welfare Jazz (6 6 7 7 7 6 6 6=51)

Flyying Colours – Fantasy Country (7 7 6 6 6 6 7 6=51)

The Staves – Good Woman (6 7 6 7 7 7 6 6=52)

Django Django – Glowing in the Dark (7 6 7 6 7 7 6 6=52)

The Weather Station – Ignorance (6 6 7 6 7 7 6 7=52)

Ade Hakim – From Time Before (7 6 6 6 7 6 7 7=52)

Mogwai – As the love Continues (6 7 6 6 9 6 6 7=53)

Steady Holiday – Take the Corners Gently (7 7 6 7 6 7 7 6=53)

YU SU – Yellow River Blue (6 6 6 7 7 7 7 7=53)

Claud – Super Monster (7 7 7 7 7 6 7 6 7=54)

Brooklane – Roll with the Punches (7 6 9 7 6 6 6 7=54)

Teenage Wrist – Earth Is a Blalk Hole (7 6 8 6 6 7 7 7=54)

Albertine Sarges – The Sticky Fingers (6 8 7 6 8 7 6 6=54)

Lil Peep – CALIFORNIA GIRLS (6 6 7 8 8 6 7 6=54)

Wallows – Remote EP (6 8 7 6 7 8 6 7=55)

Tash Sultana – Terra Firma (6 7 6 7 7 8 8 6=55)

Sia – Music – Songs From and Inspired By the Motion Picture (7 6 7 8 8 6 7 6=55)

Arlo Parks – Collapsed in Sunbeams (6 7 6 7 7 8 8 6=55)

Fuvk – Imaginary Deadlines (7 7 7 7 6 7 7 7 =55)

Foo Fighters – Medicine At Midnight (6 8 8 7 7 8 7 6=57)

sammy the fish – speeder (8 7 7 8 7 7 6 7=57)

Luna Shadows – Digital Pacific (7 7 7 7 8 7 7 8=58)

slowthai – TYRON (8 8 9 8 8 7 7 8=63)

実は2020年最もアルバムを期待していたアーティストのひとり。MURA MASA、James Blake、Disclosure、Amine、Gorillazと次々に名だたるアーティストとコラボし注目を浴びてきた。本作でもエイサップロッキーやデンゼルカリー、ドミニクファイク、Skeptaなどをフィーチャーし、ソーシャルネットワークのイシューについて歌っている。Mount Kimbieのドムマーカーをプロデューサーに据えて(feel awayではMount Kimbieもフィーチャリングとしてクレジットされている)ミニマルでかつアグレッシブなサウンドを実現させている。

Puma Blue – In Praise of Shadows (8 9 6 8 9 9 8 8=65)

Puma Blueと谷崎潤一郎「陰翳礼讃」という記事が素晴らしいので、ここはこの方のページを紹介して、私は閉口する事にする。

Pale Waves – Who Am I? (9 7 8 10 8 8 8 8=66)

一曲毎の強度がたくましく、柔軟にバンドを変化させてきたからこそ生まれるバランスが見事。いずれじっくりレビューすることになるだろうからいまここでは「この点数が物語ってるでしょ!聴きなさい」とだけ言っておく。