LSDとは、リゼルグ酸ジエチルアミドまたはリゼルギン酸ジエチルアミド(英: lysergic acid diethylamide)は、非常に強烈な作用を有する半合成の幻覚剤である。ドイツ語「Lysergsäurediethylamid」の略称でLSD(エルエスディー)として広く知られている。
開発時のリゼルグ酸誘導体の系列における25番目の物質であったことからLSD-25とも略される。また、アシッド、エル、ドッツ、パープルヘイズ、ブルーヘブンなど様々な俗称がある。
LSDは化学合成されて作られるが、麦角菌やソライロアサガオ、ハワイアン・ベービー・ウッドローズ等に含まれる麦角アルカロイドからも誘導される。
純粋な形態では透明な結晶[注釈 1] であるが、液体の形で製造することも可能であり、これを様々なものに垂らして使うことができるため、形状は水溶液を染みこませた紙片、錠剤、カプセル、ゼラチン等様々である。日本では吸い取り紙のような紙にLSDをスポットしたペーパー・アシッドが有名である。
LSDは無臭(人間の場合)、無色、無味で極めて微量で効果を持ち、その効用は摂取量だけでなく、摂取経験や、精神状態、周囲の環境により大きく変化する(セッティングと呼ばれる)。一般にLSDは感覚や感情、記憶、時間が拡張、変化する体験を引き起こし、効能は摂取量や耐性によって、6時間から14時間ほど続く。
日本では1970年に麻薬に指定された。のだ。

のだ、じゃねえ。丸パクリした。



ネットフリックスにあるドキュメンタリードラマで、LSDやマジックマッシュルームを愛した(試した)俳優やミュージシャンにインタビューをひたすら重ねていき、一体LSDをするとどうなるのか、どんな世界が見えるのか、何に気を付けるべきか、といった指南が行われていく。
決してLSDを推奨しているわけではないが、確かにこれは中々きわどくて、日本では間違いなく作ることのできない、ギリギリのドキュメンタリーである。スティングなんかはもうウッキウキで喋っていて、ある人は「やるならここに気をつけろ」なんて言ったりして、明らかにお薦めしてんじゃんと笑ってしまう。

ただ、興味深いのは、LSDを服用した時に見える世界を映画などで映像表現すると、地面がゆがんだりするのが通例だが、あれは違うと断言していたこと。「ラスベガスをやっつけろ」のワンシーンがもっとも忠実である、という報告も。なるほど、今度観てみようと思う。
個人的にはトレインスポッティングの映像表現が割と近いのかなあなんて思っていたのだが。

キャリフィッシャーも重圧に耐えられず多用していたなど、告白の嵐。そしてみんな笑ってる。割と健康そうに。(きゃりーフィッシャーはお亡くなりになったが)

やっぱり海外のカルチャーを知れば知るほどドラッグとは切り離せないことが自明になってくるし、どうしても心のどこかで試してみないと分からないなという気持ちが芽生えてくる。とはいえ、この国で非合法なものは絶対にできないし、LSDは体への負担や依存性の高さなどを思うとぞっとする。もちろんこの映画でも「あれは最悪だった」と回顧する人がほとんどだった。

だからこそ、体験できないものを体験した人に語ってもらうことは重要であり、ためになる。この作品は海外のカルチャーに興味がある人なら見て損のないドキュメンタリーだと思う。