今月から洋楽と邦楽、1組ずつ個人的によかったと思うアーティストを紹介することにします。基本的には新譜を出していることと、キャリアは問わず、ただまああまり有名なアーティストではなく、なるべくまだ世に出ていない人たちの選出を心掛けます。
ターゲットは、音楽は好きだけど何聴いていいか分からない人を想定しています。ぜひこれで

邦楽

Mississippi Khaki Hair

大阪のバンドらしい。らしいってのは人伝いで聞いたから。音楽を聴いてみて「何だこのクソかっけえバンドは…・と絶句。
検索してみると公式サイトの謳い文句が「THE GREATEST BAND IN THE NORTHERN HEMISPHERE」だからとんでもないバンドってことはすぐに分かった。ライブハウスシーンではかなりキテる部類らしく、売れるのか果たして。でも確実に他とは一線を画す完成度の違い。コンセプトもやりたい音楽も出したい雰囲気もこれなんだろうなと一発で伝わるし、それがただの海外シーンの蓑を着ただけじゃなくて自分たちのものに消化している。狂気すら感じる不穏なギターイントロから疾走感を保ったまま一瞬で駆け抜けていく「Phone Call」は何度聞いても海外の気持ち悪さそのものだ。深い音楽への執着すら感じる。いろんなUK音楽を吸収して見事に表している。

別に一円もこのアーティストからお金をもらってるわけではないけどお薦めしたくなる。この無償の愛はよい音楽をいただいた返礼である。やっぱり世のアーティストはいかにいい曲を作るかにかかってる。当たり前だけど。

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洋楽

Maggie Rogers

耳の早い洋楽リスナーならデビューアルバムを今か今かと待ちわびていたはず。22歳の女性シンガーソングライター。マギーという名前に外れはないから。という謎の偏見を抱きつつ聴いてみたらやっぱりよかった。話題になるほどの事はある。先日のグラミーでも新人賞で同じシンガーソングライターのKacey Musgravesが獲得したように、女性ソロシンガーの躍進は止まらない。次の新人賞候補は彼女でもいいのではないかってくらいに良い。アメリカでは2位にチャートインするなど本国でも上々。今何の音楽を聴けばいいかわからないって人、特に今の音楽をチェックしておきたいって人はまず彼女から聴き始めることをお勧めする。ただのシンガーソングライターに収まらないのでご安心を。「Light On」こそ心地よいギターから入るが、「The Knife」のような不穏さをまとったはじまり方も、「On + Off」が知らせるシルキーさも全てマギーロジャースの手の中だ。ダンサブルで地に足の着いた音楽は明らかに日本では感じられない風格だ。

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