例によって今月聴いたアルバムを「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き」の各10点ずつ、計80点満点でランキング化。
ただ、あくまで短期間で聴いた自分の主観的な数字であり、そのアルバムそのもののクオリティを示すものではないのでご了承下さい。
じゃあ邦楽から
邦楽
IKE & rice water Groove Production – Yuppie (5 4 5 4 4 5 6 5=38)
おとぎ話 – REALIZE (4 4 5 5 6 6 6 5=41)
The Waterfalls – In the Blue Lagoon (6 5 6 5 5 5 6 6=44)
AYA GLOOMY – Kanjiru – EP (6 6 6 6 5 5 6 5=45)
I Don’t Like Mondays. – FUTURE (7 6 6 6 5 6 6=48)
Base Ball Bear – Grape – EP (7 4 6 7 6 6 6 7=49)
さっきの女の子、 – さっきの女の子、はまた走り出す (6 5 8 7 7 5 6 5=49)
For Tracy Hyde – New Young City (7 7 5 6 7 5 6 6=49)
OGRE YOU ASSHOLE – 新しい人 (6 7 6 6 7 6 7 6=51)
The Waterfalls – Youthlight (6 7 6 6 7 6 6 7=51)
coldrain – THE SIDE EFFECTS (7 6 8 6 6 6 7 6=52)
鈴木雅之 – (8 6 6 6 7 7 6 7=53)
Kan Sano – Ghost Notes (8 8 6 6 6 7 7 7=55)
WILYWNKA – PAUSE (7 8 6 6 7 7 7 7=56)
lyrical School – BE KIND REWIND (8 6 8 6 7 7 7 7=56)
w.o.d. – 1994 (7 7 8 7 7 7 7 7=57)
ど頭でがつーんとやられることはしばしばあるんだけど、その一発目のインパクトが強すぎてその後がさっぱり、なんてこともままある中で、w.o.d.はその塩梅がいい。「0」のギターリフと荒っぽいドラムから繰り出されるガレージ感はその後の「QUADROPHENIA」でもきっちりと引き継いでいてこちらの熱を下げない。1,2曲目とコンパクトにまとめたうえでの3曲目の「Mayday」はいかにもリードトラックのような出来栄え。シンガロングもできそうで、ここぞというときに聴きたいライブ映えしそうな曲。
最近ロックも底冷えして(それでも日本は元気な方だけど)、真正面から笑ってごまかさずロックするバンドも減ってきた中で、こういう元気なバンドを聴くとやっぱりホッとする部分もある。売れてほしいな。
カネコアヤノ – 燦々 (6 7 6 8 8 7 8 7=57)
期待のアルバム。もう押しも押されもせぬ彼女なのであまり心配はしていない。
オーソドックスなロックから、今っぽい脱力的なギターサウンドが魅力的な「ごめんね」など、今のカネコアヤノのおもしろみが色んな方向性に開花してる。「燦々」のタイトルの通り、すごく光が当たったイメージの曲ばかり。個人的には「車窓より」が新しいアプローチの香りがしていてすごく好き。
みゆな – ユラレル (7 9 7 7 6 7 7 8=57)
全く知らない存在で、一度聞いてみたら「お、なんか90年代ぽくていいね!」と耳に残って以来何度か繰り返し聴いているアーティスト。その内youtubeにMVが次々とあがるわ、Cmまでうってくるわで、売る気満々すぎてびっくり。これは要注目株かも。
Sweet William – Brown (8 8 6 8 7 7 7 7=58)
Sweet Williamのニューアルバム。去年知って以来、出す曲出す曲が好きで、ラッパーとのコラボも単独の作品も好き。今回は歌モノも織り交ぜてのより耳をそばだてたくなる曲ばかり。雰囲気で聴き流したくない、そんなアルバム。
ウカスカジー – 金色BITTER (8 7 7 8 6 7 7 8=58)
ウカスカジーを初めて好きになった。あんまりラップスタイルとかも好きじゃなかったけど、ああ桜井さんの声いいなあってシンプルに。そういえば去年出たミスチルの新譜、全然聴き込んでないなってことも思い出したり。ウカスカジー。10年くらい観てる気がするけどようやく初めまして。アルバム全体的に明るく力強く伸びやかですごくよかったです。
People In The Box – Tabula Rasa (6 9 7 7 8 7 8 8=61)
正直どの曲がよかったとかあまりそういうのはない。ただ全体としての流れがよかった。ああこれはアルバムがアルバムたらしめる作品だな、と納得できるような。それくらいに全部通して聴きたくなるような曲ばかり。どれかを抜き出して聴きたいというよりは頭から聴きたい作品。彼らは名前しか知らなかったし、長い間無視し続けたバンドだったけど、今回ばかりは嘘つけない。いや、よかった。。。
FIVE NEW OLD – Emulsification (8 7 8 8 7 8 8 8=62)
全編通してすごくThe 1975っぽい。「A Brief Inquiry into Online Relationships」にすごく影響もらってそう。「In/Out」なんてまさに「Sincerity Is Scary」まんまだし、ちょっと軽率感は否めないけど、真似でも何でもいいから現行の世界のロックのスタンダードに食らいついていくってのは好きだし、なによりThe 1975ファンの自分にしてみたらこういうのきらいじゃない。一方で次の曲の「Last Goodbye」は前作の1975のアルバム「I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It」の「Somebody Else」を下敷きにしてるし、いいとこどりって感じが清々しくて好き。過去作より今作のFIVE NEW OLDの方が好きだ。
洋楽
曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き
TOOL – Fear Inoculum (4 2 2 3 3 3 3 3=23)
Squid – Town Centre – EP (5 5 3 3 4 3 3 4=30)
Salami Rose Joe Louis – Zdenka 2080 (5 5 4 4 6 4 5 4=36)
Whitney – Forever Turned Around (5 5 6 4 5 4 5 5=39)
The Messthetics – Anthropocosmic Nest (5 5 4 4 6 6 5 5=40)
Twin Peaks – Lookout Low (5 4 6 4 5 5 7 5=41)
Purple Pilgrims – Perfumed Earth (6 6 4 6 6 5 4 5=42)
The Radio Dept. – I DOn’t Need Love, I’ve Got My Band (6 6 6 5 5 4 5 5=42)
100 gecs, Dylan Brady & Laura Les – 1000 gecs (5 5 6 6 6 5 5 6=44)
Yuzion – Young Trapper (6 6 7 6 4 5 5 5=44)
Alessia Cara – This Summer -EP (5 6 5 7 4 5 6 6=44)
Destiny Rogers – Tomboy (6 4 7 7 5 6 5 5=45)
(Sandy) Alex G – House of Sugar (6 5 6 6 5 5 6 6=45)
Efterklang – Altid Sammen (5 6 6 7 5 7 6 4=46)
Liam Gallagher – Why Me? Why Not. (6 8 6 8 6 5 6 7=46)
G.S. Sultan – Jeremy (7 5 5 5 7 6 6 6=47)
The Royal Concept – The Man Without Qualities (7 5 7 6 5 6 5 6=47)
KLIM Beats – Pieces of Summer (5 6 6 6 5 6 7 6=47)
Ra Ra Riot – Superbloom (5 5 7 5 6 6 7 6=47)
HTRK – Venus in Leo (7 6 6 6 6 5 6 6=48)
Common – Let Love (7 6 5 6 6 6 7 6=49)
Mid-Air Thief – Crumbling (7 7 6 5 5 6 7 6=49)
Mahalia – Love and Compromise (6 6 6 7 5 6 6 7=49)
Bat For Lashes – Lost Girls (7 7 5 6 6 6 7 7=51)
IDK – Is He Real? (7 7 5 6 6 6 7 7=51)
KOKOKO! – Fongola (7 5 8 6 8 6 6 7=53)
blink-182 – NINE (7 5 9 6 6 7 7 7=54)
Sleepy Dog – Graduation (7 7 8 7 7 6 7 7=54)
MUNA – Saves The World (7 7 7 8 6 6 8 7=54)
Sampa The Great – The Return (7 6 7 8 6 6 7 7=54)
!!! – Wallop (8 6 7 7 7 7 6 7=55)
Sam Fender – Hypersonic Missiles (7 7 8 6 6 7 7 7=55)
Post Malone – Hollywood’s Bleeding (7 8 6 7 7 7 6 7=55)
blink-182 – NINE (7 7 8 8 7 7 6 7=57)
Cashmere Cat – PRINCESS CATGIRL (6 7 8 8 6 8 7 7=57)
Princess Nokia – Metallic Butterfly (7 8 6 6 8 8 7 8=58)
思い切って過去二作から大きく舵を切ったPrincess Nokia。前までのチルなラップとビートは寝る前に最適で、何の曲が好きとかは全然ないんだけど、とにかく通して聴くとすごく落ち着く。でも今作は眠る前にきくにはちょっととげとげしい。その分集中して聴きたくなる。
Villain Park – The Recipe (8 7 8 8 7 7 7 7=59)
Brittany Howard – Jaime (7 8 6 7 7 8 9 7=59)
Tiny Moving Parts – Breathe (8 8 9 7 7 7 7 8=61)
Tove lo – Sumshine Kitty (8 7 7 8 8 8 8 8=62)
なんてバリエーションのあるアルバムだ。世界のトップレベルのポップミュージシャンは、個人の好き嫌いはともかく、よくそんなシングルレベルの曲を集めてきたね、と驚かせる。
Towkio – .WAV Theory (8 7 8 8 7 9 7 8=62)
JPEGMAFIA – All My Heroes Are Cornballs (9 8 8 8 8 7 8 8=64)
前作より圧倒的に好き。一曲一曲が粒ぞろいで、平静を装った狂気みたいなものもサウンドから感じられる。残念ながら歌詞は全く分からないしまだ翻訳したものも読んでないので語ることはできないけど、すこしずつ読み解いていきたいな~なんて思う。
Thom Yorke – ANIMA (8 8 7 8 9 8 10 8=66)
自分ごときがトムを理解できるわけもないし、ましてや解説なんてなにから手をつけたらいいのかわからない。
ただ、今までのトム名義の作品の中で一番好きだし、Atoms For Peaceの流れも感じられたりと、夜一人でじっくり聴きたい一作。久々にフィジカルで手に入れたいななんて思ったり。
Octo Octa – Resonant Body (9 8 10 8 9 7 7 9=67)
おどりやすいメロとリズム。盛り上がるポイントもしっかりあってしかもわかりやすい。耳なじみの良いサウンドは惰性とはまた少し違った印象。