キャリア問わず、今年話題をふりまき活躍したアイドルに贈る。アイドルの定義は筆者の独断による。
優秀賞
Sora tob sakana
神宿
Hey!Say!JUMP
Negicco
King & Prince
大賞
嵐
ジャニーズ初のサブスク解禁。
ジャニーズ初の公式YOUTUBE開設&公式PV解禁&生配信。
ジャニーズ初のTikTok。
ジャニーズ初のweibo。
ジャニーズ初のインスタグラム。
ジャニーズ初のFacebook。
ジャニーズ初の公式Twitter開設。
そして2020年をもって活動休止する事。これらがいかに事件的で、しかもジャニーズ事務所でトップの人気と実力を持つグループがしたという事実は、どれほどの影響力があるか計り知れない。今更嵐をアイドルナンバーワンに掲げるのもおかしな話かもしれないが、彼ら以外にこの称号を与えることは、今年はできなかった。
総評
アイドルがアイドルでいられなくなってきた時代。アイドルがいつのまにかポリコレの波にのまれたりフェミニズムによって利用されたり、一方で性的な差別やセクシュアルな問題もたくさんはらんでいて、まさにそういわざるを得ない状況になりつつある。単純に褒めにくい、でも確かに存在はしているのがアイドルだ。
一方でNegiccoのNao☆が空想委員会の岡田典之と結婚して、「人妻でもアイドル続ける」ことを高らかに宣言し、でんぱ組.incの古川未鈴も漫画家の麻生周一と結婚したことを報告したが、温かくファンに受け入れられている。そうした過激なアイドル思想から「ちゃんとファンと信頼関係ができている」アイドルの成立へと流れていく今年の潮流は時代性も感じるし、あるべき姿になりつつあるのかなと思ったりもする。
キラキラしたくてアイドルになった子と、アイドルが生きがいになっているファンの幸せな関係に、私たち傍観者はいつも邪魔してしまう。時にセクシュアリティの観点から、ときに凶悪な犯罪者として彼らの生命を脅かしながら。私たちは、いつだってその自主性に目を向けなければならない。もちろん良心に委ねるだけでは搾取されるアイドルが後を絶たないので制度として守りつつだ。それこそが日本の明るいアイドル産業への基本的なルールだと思っている。