ここでは2019年に最も活躍したアーティストに贈られる、いわゆるMVPを決める賞である。
MVMA賞
BABYMETAL
今最もホットなジャパニーズグループ、と称してもよいだろう。今年日本人としてはじめてグラストンベリーのメインステージに立ったことも、アルバムがアメリカのビルボードチャートに13位であったことも、Bring Me The Horizonをゲストに迎えてライブをしたことも、その人気ぶりの証左になるだろう。
世界と日本との境界線がなくなり「アジアが熱い!」と認識を世界が持ったことにより、先に韓国や中国、タイといった国々が台頭する中、日本もそのアプローチはようやく活気になってきた。それはやはりONE OK ROCKやBABYMETALが世界でやれると見せたからだ。Perfumeはコーチェラに出演し(今年はきゃりーぱみゅぱみゅもコーチェラに出演予定でより広い世界へのアプローチの足掛かりにしようとしている)、山下達郎は世界中で聴かれるようになった(タイラーザクリエイターがサンプリングしたことはあまりに有名)。
彼女たちのアルバムはもはやイロモノ的な目線は一切介入させない、豪快な作品になっている。メンバーを一人失った中、アベンジャーズとして一人を毎回召喚し、3人体制を続けている。もちろんそれが悲しくないはずはないが、やれるべきことを続けて、なお人気が衰えないのはさすがというほかない。
日本のみならず世界でその実力を示したBABYMETALに今年のMVMAを与えたい。
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