今月に聞いたアルバムをまとめました。アーティスト名 – アルバム名、の表記で、左から「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き」の計80点で暫定的に数値化しています。これは個人の記録のためであり、客観的な評価を表す点数ではありません。気楽にご覧ください。
CHIHIRO – Rose Quartz (4 6 4 5 3 3 5 4=34)
kiwi – Before you’re gone (5 4 5 5 4 6 5 4=39)
ズーカラデル – がらんどう (6 5 6 7 5 6 6 6=47)
日向坂46 – ひなたざか (5 5 7 7 5 8 5 5=47)
LAMP IN TERREN – FRAGILE (6 7 7 7 6 6 5 6=50)
Satoshi Oka – Zephyr (6 6 6 6 7 7 7 6=51)
ROTH BART BARON – 極彩色の祝祭 (6 7 6 7 6 6 7 6=51)
MONOEYES – Between the Black and Gray (7 7 6 6 6 6 6 7=51)
miida – utopia (6 6 7 7 6 6 7 6=51)
永田利樹 – NBAGI Ecdysis (7 7 7 5 7 6 7 5=51)
jizue – Seeds (6 6 6 6 7 7 7 7=52)
時速36km – まだ俺になる前の俺に。 (7 6 8 6 6 6 7 7=53)
真心ブラザーズ – Cheer (7 7 7 7 6 6 7 7=54)
マカロニえんぴつ – hope (8 7 7 7 7 6 6 6=54)
far. – perspective (7 7 6 6 7 8 7 6=54)
LiSA – LEO-NiNE (7 7 9 7 7 7 5 6=55)
中島美嘉 – JOKER (8 7 6 7 7 8 6 7=56)
Attractions – POST PULP (8 6 8 6 8 7 7 7=57)
GLIM SPANKY – Walking On Fire (8 7 7 8 7 8 7 7=59)
Group2 – Group2 Ⅱ (7 8 8 8 7 7 7 7=59)
それぞれの楽曲自体はそれなりに好きだなあ程度にしか感じないのだが、なにせつながりがいい。曲のテンポ感もムードも一体的でシームレスにつながっていて、アルバムとしての完成度がはんぱなかった。
リ・ファンデ – HIRAMEKI (8 7 7 7 8 8 8 7=60)
The Wisely Brothersの真舘晴子や奇妙礼太郎などを迎えた作品。洗練されたポップスであると同時に、奥深さと味わいを感じられる、単なるグッドミュージックに収まらない良曲がしっかり詰め込まれている。
TENDRE – LIFE LESS LONELY (9 8 7 7 8 9 7 8=63)
今作でようやくTENDREの真価に気付けた気がする。メロウな展開にしっとりとした音色。
chelmico – maze (8 8 8 8 7 8 8 8=63)
chelmicoの現在の完成形はここなんだろうな、と感じさせる一枚。バラエティに富んでいて、優しい楽曲も、ラップがキレキレな楽曲も、トラックがしびれるものもメジャーウケを意識したチルな感じも全部がchelmico色に染まっていて、違和感がない。過剰さもなく押し引きも丁度良く、何度も聴くのに耐えうる作品であることも高評価の理由。
gato – BAECUL (9 8 9 8 10 9 8 9=70)
ちょっととんでもないアーティストを見つけてしまった。そんな感想が思わず口をついて出てくる。東京は恐ろしい街である。やってほしかったこと、聞きたかったものがすべてここに詰め込まれている。だからまず聴いてほしい。踊りたくなり聴き込みたくなり訳が分からなくなる。それが最高に気持ちが良いのでなにがなんでもフィジカルをぜひ手にしてほしい。
続いて洋楽です。
同じく「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き」の80点満点です。
Dent May – Late Checkout (4 5 4 4 3 6 5 4=35)
Il Quadro di Troisi – Il Quadro di Troisi (5 4 4 4 6 4 5 5=37)
Autechre – SIGN (5 3 4 3 6 6 5 5=37)
Dirty Projectors – Earth Crisis – EP (4 5 5 5 6 6 5 4=40)
Liberal & Cripple – Tapes On My Mind (5 5 6 6 5 4 5 5=41)
Role Model – our little angel – EP (5 4 6 6 5 6 5 6=43)
Sam Amidon – Sam Amidon (5 6 4 6 4 6 6 6=43)
Travis – 10 Songs (5 5 5 6 5 7 6 5=44)
Bon Jovi – 2020 (5 5 7 4 6 7 7 4=45)
sad13 – Haunted Painting (6 6 7 5 5 5 6 5=45)
Maya Hawke – Blush (6 6 5 6 5 7 5 5=45)
Andy Bell – The View From Halfway Down (6 6 4 6 7 6 5 5=45)
Dirty Projectors – Super João – EP (5 5 5 6 7 7 5 5=45)
Ty Dolla $ign – Featuring Ty Dolla $ign (6 5 7 7 5 5 6 5=46)
Lianne La Havas – Lianne La Havas (6 5 5 7 5 5 7 6=46)
Gus Dapperton – Orca (5 6 5 6 7 7 5 5=46)
Brasstracks – Golden Ticket (6 6 6 5 6 5 6 7=47)
OTTO – Clam Day (6 6 7 6 6 7 6 6=49)
Rolling Blackouts Coastal Fever – Sideways to New Italy (6 6 6 6 5 7 7 6=49)
Alexander Lewis – Blue (6 7 5 5 7 7 6 6=49)
No Suits – SEX (6 6 7 6 7 5 7 7=51)
The Growth Eternal – Bass Tone Paintings (6 7 6 6 8 6 6 6=51)
Shy Boys – Talk Loud (6 6 7 6 7 6 7 6=51)
Mk.gee – A Museum Of Contradiction (7 5 6 7 7 7 7 6=52)
bbno$ – Good Luck Have Fun (7 7 7 7 6 6 7 6=53)
Aaron Taylor – ICARUS (7 7 7 6 6 8 6 6=53)
Big Sean – Detroit2 (7 6 8 6 6 6 7 7=53)
AWOLNATION – Angel Miners & the Lighting Riders (7 6 7 7 7 6 6 7=53)
21savage & Metro Boomin – SAVAGE MODE Ⅱ (7 7 7 6 7 6 7 7=54)
Fanne Lily – BREACH (7 8 6 8 6 8 6 6=55)
TWRP – Over the Top (8 7 7 7 7 7 6 6=55)
Into It. Over It. – Figure (7 7 8 7 7 6 7 7=56)
Omar Apollo – Apolonio (6 7 7 6 8 8 7 7=56)
Blackbear – everything means nothing (8 6 8 8 7 7 7 7=58)
bbno$ – Good Luck Have Fun (8 8 7 7 7 7 7 8=59)
BLACKPINK – THE ALBUM (8 6 7 8 7 7 9 7=59)
Quinn XCⅡ – A Letter To My Younger Self (8 7 7 8 8 7 7 7=59)
IZ*ONE – Twelve (8 7 8 8 7 7 7 8=60)
なにかとBLACKPINKが話題に上りがちだけど、TWICEも本当に負けてないくらいいい曲歌ってるなと思う。韓国語の歌をわざわざ日本語に直すのではなく、日本語の曲を一から作っているのもあるので、そういう活動はどんどん応援したい。「FIESTA」ガチでアガる。
IDLES – Ultra Mono (8 7 8 7 7 8 7 8=60)
60点という点数を付けたけど、楽曲だけをとれば本当に大好きなバンドで、冒頭から打ちのめされていた。ヘビーでパワフルな楽曲が怒涛のように押し寄せて、痛快な作品。
LANY – mama’s boy (8 7 7 8 7 8 8 8=61)
いままでのLANYとはまた違った表情が見える今作、「チル」といった言葉で片づけられない深みを備え、従来通りダンサブルながらディープな世界観を構築している。いまだに思うのは、LAとNYでLANYはちょっとオシャレ過ぎるし、それを名乗っても大丈夫ってどういうこと?ってなる。
Samia – The Baby (8 6 8 7 9 8 8 7=61)
ダウナーで不穏な雰囲気の「Pool」の中で光る一筋の光…なんてイキった言い方をするが、それはつまり彼女の澄んだ歌声で、思わず息をのむような、そんな神々しさすらあった。メロディ自体は複雑でもなく、とっかかりやすいのもうれしい。
Machine Gun Kelly – Tickets To My Downfall (7 9 9 8 7 8 7 8=63)
blink-182のtravisをプロデューサーとして迎え、バリバリのポップパンクアルバムを制作したマシンガンケリー。評価は総じて高く、ポップパンクリバイバル(ニューメタルリバイバル)なんて話もあるようだ。意外かもしれないが、ポップパンクは一応それなりに通っているので、私もこの作風は好みである。ラップとロック、まさにニューメタルでありミクスチャーであり、それが2020年の新しい方法で提示されていることに興奮を覚える人も少なくないだろう。
beabadoobee – Fake It Flowers (8 8 8 9 7 9 7 8=64)
想像以上の反応で、私自身びっくりしている。特に車内でラジオをかけていると、FMからながれてくるわくるわ。The 1975のときはまだそんなに驚かなかったが、彼女に関しては「え、そんなプッシュするんだ」という驚き。でもそれに値するくらいに懐かしさと新鮮さが同居したおもしろい作品になっている。先行シングルの「care」とか「How was your day」のような楽曲が好みで、きっとロックが好きな人なら、洋楽とかどうとかあまり関係なくスッと入れると思うので、ぜひこれからまず聴いてみてほしい。