ここでは最も素晴らしいカバーに贈られる。セルフカバーは含まれない。
優秀賞
岡崎体育 – 深夜高速
CHEMISTRY – 君をさがしてた (feat. Michael Kaneko & Hero-a-key)
銀杏BOYZ – MajiでKoiする5秒前
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE – JUMP
JUJU – ユーミンをめぐる物語(アルバム)
クレナズム – SAKURAドロップス
さかいゆう – ゴロワーズを吸ったことがあるかい (feat. Ovall)
福原遥 – 100万回のI Love You
Little Glee Monster – 3月9日
木梨憲武 – One Night Carnival
オメでたい頭でなにより – 恋愛レボリューション21
大賞
後藤輝基 – こぬか雨
後藤輝基という存在はもっと知られるべきだ。そう確信させるカバーアルバム「マカロワ」は、厳選された知られざる名JPOP(歌謡曲)を藤井隆プロデュースのもと、奥田健介やスカートらによって編曲され、唯一無二の作品になった。お馴染みでもあるギターを捨て、シンガーとして開花させた後藤輝基は朴訥ながら「こぬか雨」を結果的に一番的確に表現しているのではと思わせるくらいのハマり具合。必聴の一枚だ。
総評
クレナズムによる「さくらドロップス」やオメでたい頭でなによりの「恋愛レボリューション21」といった00年代の楽曲のカバーが印象的だった一方で、後藤輝基の「こぬか雨」はシュガーベイブの楽曲で、77年の伊藤銀次によるセルフカバーのバージョンのカバーになり、さかいゆうがOvallとともにカバーした「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」もかまやつひろしが75年にリリースした楽曲である。新旧さまざまな楽曲が多様な形で生まれ変わる。これぞカバーソングの醍醐味と言えるだろう。
→2022年間音楽賞一覧へ戻る