この一年間で最もアツい新人に贈る。キャリア等は問わない。
新人の判断基準は筆者の知識次第。

優秀賞

ao

idom

Liza

Schuwa Schuwa

Sincere

Summer Eye

Summer Whales

4na

宇里

みらん


大賞

UlulU

ガレージロックの趣ながら軽やかな歌声で聴く相手を選ばない大衆性を持っているUlulU。ステンドグラスがきらめく教会での賛美歌のようなコーラスといい意味で朴訥な歌い方の大滝華代が少しTommy february6やthe brilliant greenでボーカルを務めた川瀬智子の雰囲気にも通ずる。3人ならではのシンプルさと時に放たれる轟音とディストーションはプリミティブな音楽の可能性をビシバシと感じさせてくれる、期待しかないバンドだ。

総評

今年は新人が豊作だった。と毎年言っているような気がするが、それほどに選考に悩む面々だった。シャムキャッツとして活動していた夏目知幸のソロプロジェクトSummer Eyeや野暮な言い方をすると”和製ビリーアイリッシュ”のようなたたずまいと音楽性を引っ提げたao、男女デュオSchuwa Schuwaなど幅広い方向性でニューカマーの活躍が見られた。粗削りな部分が魅力的なアーティストも、ファーストから完璧ともいえるくらいの完成度をリリースしたアーティストも、それぞれの方向でさらなる成長と新譜が楽しみである。

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