お待たせしました。年間ベストトラック100の発表です。以下がルールです。

1. 2023年11月~2024年10月までに配信、発売、公開されたシングル、アルバム、EP全ての楽曲が対象
2. リマスタリング等は含まないが、セルフカバーは対象とする

100位~51位

100位 35.7 – あした天気になあれ
99位 Kaneee & STUTS – Young Boy
98位 鈴木真海子 – からから
97位 tamanaramen – naminokatachi
96位 Omoinotake – 幾億光年
95位 日向坂46 – 雨が降ったって
94位 MFS – Combo
93位 VaVa – Rolling Stone
92位 YONA YONA WEEKENDERS – 行けたら、行くわ
91位 ハンブレッダーズ – ⚡️
90位 んoon – Forest (feat. ACE COOL)
89位 Vaundy – 1リッター分の愛をこめて
88位 TOSHIKI HAYASHI(%C) & chelmico – Real Journey
87位 AIR-CON BOOM BOOM ONESAN – ソー
86位 由薫 – ツライクライ
85位 SUPER BEAVER – めくばせ
84位 kZm – TRAUMA (feat. ralph)
83位 Laura day romance – 透明
82位 リュックと添い寝ごはん – 未来予想図
81位 mabanua – On Everything (feat. Otomodatchi)
80位 DYGL – Point of View
79位 緑黄色社会 – 恥ずかしいか青春は
78位 MILLENNIUM PARADE – M4D LUV
77位 カネコアヤノ – さびしくない
76位 BURNABLE/UNBURNABLE – リセット症候群
75位 和久井沙良 – Vernel (feat. Pecori) [ODD Foot Works]
74位 OKAMOTO’S – カーニバル
73位 BREIMEN – ラブコメディ
72位 Galileo Galilei – リトライ
71位 Quw – 春に涙
70位 Creepy Nuts – Bling-Bang-Bang-Born
69位 QUBIT – Good Bye Kamisama
68位 優河 – 泡になっても
67位 Mega Shinnosuke – 東京キライ☆
66位 KM – Dawn Chorus (feat. Campanella & ermhoi)
65位 PAS TASTA & chelmico – 丁寧
64位 グソクムズ – あるサンセット
63位 ハンブレッダーズ – DANCING IN THE ROOM
62位 XinU – Kiss Kiss Kiss
61位 米津玄師 – RED OUT
60位 YAJICO GIRL – APART
59位 Furui Riho – Your Love
58位 BIM – DNA (feat. Kohjiya & PUNPEE)
57位 フレデリック – CYAN
56位 SIRUP & SUMIN – Roller Coaster
55位 上白石萌音 – まぶしい
54位 あいみょん – 会いに行くのに
53位 DYGL – Drag
52位 Official髭男dism – Get Back To 人生
51位 9Lana – Let me battle

50位~21位

50位 BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE – Meant to be (feat. F.HERO & BOOM BOOM CASH)
49位 TAIKING – Day Life (feat. iri)
48位 Gotch – Stateless (feat. YonYon)
47位 宇多田ヒカル – 何色でもない花
46位 ONE OK ROCK – Dystopia
45位 JJJ – Kids Return
44位 Negicco – 眩しくて可愛い!
43位 カネヨリマサル – ハッピーニューデイ
42位 BiS – NO CHOiCE
41位 緑黄色社会 – Tap Tap Dance
40位 野田洋次郎 – PAIN KILLER
39位 橋本絵莉子 – 私はパイロット
38位 羊文学 – 深呼吸
37位 リーガルリリー – 天きりん
36位 BACARDI RECORDS – Paint It, Smile! feat. Shin Sakiura & Rachel
35位 GLIM SPANKY – 愛の元へ
34位 YUKI – 風になれ
33位 BREIMEN – 乱痴気
32位 iri – hug
31位 羊文学 – honestly
30位ME:I – Click
29位 Number_i – INZM
28位 Kemlin – Keep The Party Going
27位 Base Ball Bear – Power (Pop) of Love
26位 minako – フィルター
25位 あいみょん – あのね
24位 yonige – Exorcist
23位 Age Factory – SONGS
22位 yomm & 川辺素 – Alice
21位 MONO NO AWARE – 同釜

20位~11位

20位 リーガルリリー – 17
19位 眞名子 新 – 川沿い
18位 AAAMYYY – 救世主
17位 優河 – Sunset
16位 米津玄師 – がらくた – JUNK
15位 春ねむり & Frost Children – Daijoubu Desu
14位 折坂悠太 – 人人
13位 Hedigan’s – グレー
12位 Cocco – 7th floor
11位 羊文学 – GO!!!

10位~4位

10位 SIRUP – GO!!

”Go Go”とすごく強く背中を押してくれそうなのに楽曲自体はとてもクールなままで統一されていて、そのバランスがいい。SIRUPらしい歌詞で押しつけがましくなく、「待ってるかも」「できるかも」にとどめていて、優しさがきちんと示されているのが好き。オーストラリアのプロデューサーでありElle TeresaやMFSの楽曲も手掛けるTaka Perryを迎えた今作は今まで「まあまあ好きだな」くらいの自分をぐっと引き寄せてくれた。キャッチーさが本当にくせになる。「ハンドル任せない/渡さない」という強い意志は自分自身で人生を切り開いていこうという意味があるようで、間違いなく勇気づけてくれる。

9位 TOMOO – Present

TOMOOの天性の声質と心地よく安定感があり説得力のある歌がこれ以上なく輝いている作品。小西遼のタッグはこれに限らないが、ゴスペルのような重厚感と弾むドラムに響き渡る管楽器と、この祝祭感は否が応でも体が反応してしまう。プレゼントを”的外れ”と表現し、それを受け止めるあなたがいるから成立するんだという新しい視点は驚かされるし、その延長線上に愛が存在し、そういう自分勝手で的外れなものなんだという開き直りが心地よい。ポジティブな部分ばかりを歌わない彼女だが、だからといってネガティブがそのまま投影されるわけでもなく、この「present」のように光の当て方で温かくもなるこの塩梅が素晴らしい。

8位 NiziU – SWEET NONFICTION

映画「恋わずらいのエリー」の主題歌であり、”「自分に自信がなくて恋には縁がないと思っている人でも、どんなに不器用でも、ちゃんと恋はできる。」「妄想じゃなく、リアルな恋で自分のことも好きになれる」という、恋に臆病な女子高生である主人公「エリー」の心情を繊細に表し、その恋を後押しするようなポジティブなメッセージと、恋が成就していくドキドキ感を、可愛くポップに歌った楽曲”になっているそう。歌詞自体よりも私はサウンドに改めてNiziU好きだな~という感情を取り戻した。

7位 家主 – SHOZEN

田中ヤコブの独創性は決して誰かを置いてけぼりにするものではない。オルタナティブでありまっすぐでもある。SHOZENは収録アルバム「石のような自由」の中でも直球型のロックであり、まじりっけのないスタイルが7位の理由。ギターの重なりは久しく聴いていない感じで、演奏している姿が頭の中で描ける曲は最高の曲の証なんです。

6位 yonige – スクールカースト

アルバム「Empire」からどの曲を選ぼうかずいぶん悩んだが、yonigeらしい、というのは「ワンルーム」や「リボルバー」のころのようなメロディラインで勝負してくるあのyonigeっぽさがあるこの楽曲を選んだ。前作の「健全な社会」で明らかに新しいフェーズへと移行し、実に豊潤な、誉め言葉としてのエモーショナルな楽曲を作ることに成功した彼女たちはこのアルバムでこれくらいシンプルな楽曲にもまだトライできるという証明にもなった。

5位 Number_i – GOAT

結成して一発目の楽曲が全編ラップで多くの人を驚かせたNumber_i。これが彼らのやりたかったことなんだ、と本当に驚いたし、聞けば聞くほどくせになるのは工夫されたライムとフックをたくさんの箇所で用意した周到さ故だろう。のちにアルバムを出すと、結構バラードもいっぱい歌っていて、どういう感じで(どの世界で)売れたいんだろうという気持ちは多少生まれたし、日本のテレビで結局クリスマスソングのカバーとかしていて、クールなグループではなく、あくまでキンプリ時代の名残は残したままでうまいことやっていきたいんだな、という欲は感じられた。それでもこの楽曲の魅力は衰えることなく、全員でGOATを連呼するべきである。

4位 MONO NO AWARE – もうけもん

個人的に今年子供が誕生したこともあって、ずばずば歌詞が刺さってしまった。”大きくなれ誰々よりどうこうとか気にせん”は全く私自身の思いと同じだし(だから名前は比較するような文字、例えば大とか優とか強とかは避けた)、結果として我が子をどう形容するかという問いに「あんたってもうけもんだね」という視点へと導くセンスに脱帽する(ちゃんと最後に”私を含む”て言っているところも含めて)し最高だと思う。

3位~1位

3位 Negicco – まるばつさんかくしかくとわたし

トータル歌詞がいい。三人の歌い方も素晴らしいけれど、この温かみの正体は間違いなく歌詞だ。”まるばつさんかくしかくだけで決められないことばかりだ/眺めてみる 考えてみる/どんな色した心が見える?/そうだ 花を買いに行こう”と歌われるコーラス部分はすぐに答えを求めない実直で誠実な姿勢がある。まるとばつでは決められないこと、と言えばわりとすっと入ってきそうだが、そこにさんかくとしかくも入る。この複雑性はさらに思考を巡らせる。その後、「決めたくないことばかりだ」「決めちゃいけないことばかりだ」と表現を変えていく。思い悩み、意思を持ち、そして決意する。このプロセスは決して省略してはならない。杉咲花主演のドラマ「アンメット」を思い出す。常に思い悩み、答えを出すことを急かさないし諦めない。”たまにはわたしのことも照れずに話してみたい”に、いつだって立ち返ることが大切だと思う。

2位 リュックと添い寝ごはん – long good-bye

新幹線のスマートEXのCMソングとして文句なしの出来栄え。狙いすまされた解放感と未来への高揚感。これにハマっちゃうって、リュックと添い寝ごはんの思うつぼなのだが、思うつぼにされたいと願うほどに見事過ぎた。お手本のような楽曲なのは決して嫌味ではなく、これを作れる力量にうっとりする。去年の新しいJR東海のテーマ曲となったUAの「会いにいこう」に続く、旅先で聴きたい楽曲が誕生した。

1位 羊文学 -Burning

やっぱり期待を大きく超えてくるバンドだ。アルバム「12 hugs (like butterflies)」の後に出したシングルは、羊文学史上最も重たいギターサウンドから始まる。どの日本のシーンを参考にすればこの楽曲が生まれるのかもわからないし、でも時代遅れ感とかも一切なく、彼らの昔から一貫したジャンルへの強いこだわりもなく、結果的に生まれたこのヘビーな楽曲こそが羊文学の産物である。現在はドラムが休養中で、バンド自体も海外ツアーも含め非常に多忙を極めているので、稼げるときに稼いどけって気持ちはよくわかるけど、長く活躍してほしいから摩耗され過ぎず、うまくやっていってほしい。あともう一度ライブで見たい。サーキットとかフェスとかスリーマンとかばかりで単独に行ったことがないので、とりあえず単独行きたい。

以上です。

そして、今年もapple musicでプレイリストを作成しました。

ぜひ参考にしてみてください。

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