キャリア問わず、今年話題をふりまき活躍したアイドルに贈る。アイドルの定義は筆者の独断による。

優秀賞

BiS

FRUITS ZIPPER

timelesz

Travis Japan

清竜人25

私立恵比寿中学

超ときめき♡宣伝部

ねおち




大賞

Negicco

アルバム「What A Wonderful World」がリリースされ、それぞれのソロ活動を経てのこのアルバムの充実度はいつもながらの製作陣よりも、個々の表現力の強化こそが最大の売りになっている。とくに上にリンクを貼った”まるばつさんかくしかくとわたし “はノンブラリというグループの山本きゅーりという方が作詞作曲を担当しているが、この美しさははるかに今年のあらゆる楽曲を上回っている。

たまにはわたしのことも
照れずに話してみたい
たまにはわたしのことも
恐れずに褒めてみたい

と歌うこのリリックはNegiccoにしか歌えない切実さがあるし、そのあとに”そういうわけにもいかない”と自身の性格を理解し、無理にする必要もないと悟っている。だからこそ、まるばつさんかくしかくだけで決めたくないし決めちゃいけないと強く宣言する意味がある。

総評

清竜人25の復活は、2010年代の地下アイドルを知っている人間としては胸が熱くなるが、この10年でコンプラも大きく変わっている。私はこのコンセプトを否定する気は毛頭ないが、一夫多妻制を敷き、男性が女性を服従させる構図は、それを理解して楽しむということを念頭に置いているにもかかわらずなにかが頭をよぎってしまうのは、私もいろいろと頭でっかちになりすぎたのかと疑っている。

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