この一年間で最もアツい新人に贈る。新人の判断基準は筆者の知識次第。
優秀賞
AIR-CON BOOM BOOM ONSEN
Chevon
Hedigan’s
jo0ji
muque
Quw
9Lana
中橋ネジキ
名誉伝説
大賞
Number_i
全編ラップでいきなり度肝を抜かせてみせ、その後も”BON”や”INZM”などキャッチーでまさしく雷神のようなスピード感でラップも活動もこなしていく3人組。世界的なフェスでのデビューから始まり、国内フェスでも次々と注目を独り占めし、話題をつくってきた。一過性にならないためにも来年以降の活動に注目だ。
総評
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Chevon、Hedigan’s、muqueとバンドが目立った今年。トピックとしてはレトロな音楽が隆盛を見せているというところか。ポップパンクを背景に持っていたバンドより、ソウル、ファンクの一面を持つバンドが多方面で活躍しているのを見ると、ロックバンドの時代もまた違う局面に入っているというのがうかがえる。一方で9Lanaのような芸達者の歌い手は引き続きどんどん発掘され、クオリティのインフレは止まらない様子。去年に問題となりようやく解体の手続きに入った旧ジャニーズ事務所から抜け出しラップグループを結成したNumber_iも、アイドルではなくスキルでオーディエンスを魅了したいという心意気にあふれている。人気ではなく実力で、というのは誰しもが願う最高の売れ方ではあるが、そこを妥協するのではなくあくまでスキルをアップさせていきたいアーティストの強い願望は今満たされるに必要十分な環境が整いつつあるのかもしれない。