拝啓”音楽ブロガー”

こんにちは。
今回は、私と同じように音楽のブログを更新されている方、あるいはTwitterなどのSNSで1年間の音楽をまとめている、いわゆる”年間ベスト”をおつくりになっている方に向けた記事です。
「年間ベストとか、そんなことするために音楽聴いているんじゃないんだよ」という硬い意志のをお持ちの方も、ぜひ新譜探しの一環としておつきあい下さい。

ストップ!年間ベスト!

年間ベストを作る前に、もしかしてまだ抜けているアーティストいるんじゃない?という余計なおせっかいをするための記事です。今一度年間ベストを作る前に、私のおすすめ、聞き漏らしてないか確認して下さい。ばっちりな方も、もう一度聴いてみて下さい。

tricot -10

どうしても年末にリリースされた作品はスルーしちゃったりしがちなんですが、tricotの「10」は必聴です。冒頭からギターロック全開の「おまえ」から始まって、「炒飯」のようなtricotらしい複雑なリズムもあり、10曲40分弱とコンパクトにまとまっているのに相変わらず媚びない挑戦的な姿勢にグッと心つかまれます。こちら、お聞き逃しではありませんか??

おススメ曲

#1 おまえ
#6 あげない
#9 Laststep

RYUTist – ファルセット

新潟のアイドルグループ、RYUTistの4枚目のアルバム。なにより蓮沼執太が手掛けた「ALIVE」の圧倒的完成度と大正義感をまずじっくりと味わってほしいです。アルバム通して優しさに包まれるような歌声とメロディに癒されてください。楽曲の質はどれも一級品で、アッパーなパーティチューンが炸裂するわけではないけれど、地に足着いたパフォーマンスが感じられ、とても安心して聴くことのできる良作。kan sanoからシンリズム、ikkubaruまで素晴らしい作曲陣がそろった最高品質のアルバム、こちら、お聞き逃しではありませんか??

おススメ曲

#2 ALIVE
#9 時間だよ
#11 春にゆびきり

yonige – 健全な社会

yonigeの脱皮作。今までよりテンポをグッと抑えて、彼女たちらしい気怠い日常を楽曲で構築しています。それでも刹那的なまま本質をずばりとついているのは驚きでした。大きな成長がみられる作品です。これについては記事もかいてます(「「何もない」を歌うyonige」)。こちら、お聞き逃しではありませんか??

おススメ曲

#2 健全な朝
#3 ここじゃない場所
#8 春一番

秦基博 – コペルニクス

タイトルからもわかるように宇宙をテーマに歌ったアルバム。「天動説」からはじまる前半は秦基博のエッジ―な部分が見られ、「地動説」へと移行すると「仰げば青空」「花」といった王道バラードを続けざまに送り込んでくる。こんなに完成度の高いJPOPは今年あまり無いようにも思う。それなのに話題のされなさは少し不服であり、みなさんスルーしすぎではと拗ねています。秦基博の間違いない最高傑作であり、隙の無いアルバムだと思います。こちら、お聞き逃しではありませんか??(ちなみにこの作品は2019年ですが、私独自のルールで、前年12月作品は翌年の作品として扱っています。なのでみなさんの年間ベスト対象ではないかもしれませんが、12月作品の不憫さを今一度認識していただきたくご紹介しております。)

おススメ曲

#5 アース・コレクション
#10 仰げば青空
#12 花

おしまい

以上、ざっと思いついたアルバムたちです。一年となると振り返るのも一苦労だとは思いますが、ぜひ通り過ぎた作品やまだ出会ってなかった作品とじっくり向き合ってみてください。