‪友人に勧められ観てみた映画。前評判に違わず、感動できる名作だったことをまず伝えておく。

全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手の激動の半生を追ったマイケル・ルイスのノンフィクション「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を映画化。米南部ミシシッピのスラム街に生まれ、ホームレスのような生活を送っていた黒人青年マイケルが、裕福な白人女性リー・アンの一家に家族として迎え入れられ、アメフット選手としての才能を開花させていく姿を描く。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。主演のサンドラ・ブロックは、第82回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。

実在するマイケル・オアーの半生を描いた作品だが、純粋にノンフィクションで作っているわけではなく、色々と脚色しながらドラマ仕立てにしたものと捉えた方が良い。特にこの作品はマイケルオアー成長記、といった側面ではなく、引き取った母親リー・アン・デューイの奮闘記に近いかもしれない。マイケル(ビッグマイク)が居候していた家を出ていき、学校の体育館で寝泊まりしようと雨の中とぼとぼ歩いている所に家族で通りかかったリー・アン・デューイは、なにかお告げを感じたかのように一瞬の判断で彼を家に寝泊まりさせることに。裕福な家庭だったので、マイケルを育てることもでき、周りからの冷ややかな目線や家族との意見の相違もパワフルネスで乗り越えていく。なにより決断力がすごい。そして少し不安がったりする夫も、それでも協力的だし、最後は妻を信頼している。子供たちはみんな良い子。
出来過ぎなほどに恵まれた家庭に引き取ってもらったマイケルはアメフトで結果を残し、大学にも入り、最後はプロ入りを果たす。完全なサクセスストーリーである。

ちなみに後半で、大学選びをするときの中で、家庭教師が民主党支持者だけどいいのか?みたいなくだりがある。日本人にはアメリカの政治や地域性みたいなのは伝わりにくく、私もよくわかっていないが、基本的に南部の家庭なので保守党支持者なんだと思う。だから民主党でいいのか?的な流れがあったのだと思う。詳しいことは各自検索してもらえたら。
こうやって映画でアメリカの政治の勉強にもなるので、映画の観方も様々である。

以下、映画内で出てきた単語をあつめてみた。

はなのすきなうし・・・マンロー・リーフ文、ロバート・ローソン絵の絵本。1936年、「Ferdinand」のタイトルでアメリカで出版された。アメリカを中心に世界中で愛されている絵本の一つ。

ウディアレン・・・アメリカの映画監督、俳優、脚本家、小説家、クラリネット奏者。多作家として知られ、アカデミー監督賞や脚本賞なども多数受賞。「アニー・ホール」や「マッチポイント」、「カイロの紫のバラ」など多数。

サカジャウィア・・・18世紀のショーショーニー族インディアンの女性。アメリカ史上最も重要な女性の一人とされるアメリカ先住民の女性。北米大陸を陸路で太平洋まで横断した白人で初めての探検隊を無事に導き帰還させた功労者(ひかたま(光の魂たち)より参考)。

大いなる遺産・・・イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの長編小説。1860年から1861年にかけてディケンズ自らが編集を行った週刊雑誌『All the Year Round』の誌上において発表された(wikiより)

二都物語・・・チャールズ・ディケンズの長編小説。全3巻。初版は1859年刊。(wikiより)

ピグマリオン・・・ジョージ・バーナード・ショーによる戯曲。舞台ミュージカル『マイ・フェア・レディ』およびその映画化作品『マイ・フェア・レディ』の原作にもなった。(wikiより)

軽騎兵旅団の突撃・・・クリミア戦争中のロシア軍とイギリス・フランス・トルコ連合軍の戦いの一つ。

続いて音楽。

The Books Feat. Jose Gonzales – Cello Song


‪Young MCのBust A Move


‪Les Paul & Mary Ford – How High The Moon


‪Five For Fighting – Chances‬