若者の群像劇、とでも言おうか。全体的にインディ感が満載のストリートカルチャーの英語だった。そりゃスケートなんだからそうなんだけど。

米ニューヨークのガールズスケーターたちの友情と絆を描いた青春映画。クリスタル・モーゼル監督がファッションブランド「ミュウミュウ」によるプロジェクト「MIU MIU WOMEN’S TALES(女性たちの物語)」で製作した短編「That One Day」を長編映画化。ニューヨークの郊外に暮らす17歳の内気な少女・カミーユは、ケガが原因で母親から大好きなスケートボードをやめるように言われてしまう。ある日「スケート・キッチン」と呼ばれる女の子たちだけのスケートクルーと出会ったカミーユはクルーのメンバーとなるが、そのことで母親との関係が悪化してしまう。カミーユがこれまで以上にスケートにハマっていく中、彼女は謎の男子スケートボーダーと出会い、そして彼に恋をするのだが……。実在する女性スケートチーム「スケート・キッチン」のメンバーのほか、「ベスト・キッド」「アフター・アース」のジェイデン・スミスが出演。

映画.comより

10代の女の子たちの赤裸々な言動の数々はリアリティがあるとともにグロテスクでもある。女性の体と向き合い、打ちあけ、茶化し合う。時には嫉妬が渦巻き、男たちとの縄張り争いに食ってかかる。この映画はひたすらにそれを映し続けている。

ただ全体的に単調で、映像の綺麗さも退屈に変わってしまう。自分が女性ではないためか、メッセージに強く励まされることもなければ感動することもない。力強さに欠ける作品にも思えた。

音楽はというと、ストリートカルチャーには欠かせないのは当然で、ポップミュージックも多々かかっていた。カリウチスやカリードといった選曲は楽しませてくれた。

junior senior – Move Your Feet

RITUAL – The Only One

RDX – Broad Out(RAW)

Khalid – Young Dumb&Broke

Jay Critch & Rich The Kid – Did It Again

Kali Uchis – In My Dreams