エマ・ワトソン主演、トム・ハンクス共演によるSNSを題材にしたサスペンススリラー。ユーザーのあらゆるデータを蓄積し、世界ナンバーワンのシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが……。ワトソンが主人公メイ、ハンクスがカリスマ経営者ベイリーを演じるほか、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のジョン・ボイエガ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のカレン・ギラン、「6才のボクが、大人になるまで。」のエラー・コルトレーンらが脇を固める。

映画.comより

エマワトソンのコウキなイメージは一流企業に勤める女性像にぴったりで、いかにもという感じなのだが、それが中盤から変わってくる。家族関係は素敵だけれど、父親の病に悩んでいる。その時に会社の人たちに救われ、大きく自分の会社に気持ちが傾く。

まるでネットワークビジネスか意識高い系によくある集団真理を用いた洗脳のようで、プライベートや家族関係にまで入り込み、会社へ没入させる。その気持ち悪さは現代特有である。

そして後半からは、監視社会へとつながっていく。SNSの気持ち悪さをしっかりと描ききっていて、清々しいほど気分が悪い。ただトムハンクスがうさん臭くなくて、本来ならば宗教団体の親玉なのにいい人感が凄い。トムハンクスの外れ役ってあるんだなと。そして結末への展開までがずいぶん長いので、どんでん返し、というか起承転結の転が少なく、あっさり結末に持っていき、しかもそのオチが斜め上なので「うへえ」と声を上げてしまう。期待を上回る驚きでもないが、確かに予想していなかったオチなので驚きには変わらない。そんなに凝った設定や関係性もなく、スターウォーズのシークエルトリロジー同様に内部暴露の”大役”を担った”タイ役”のジョンボイエガもノーリスクノーリターンの立ち位置不明、セキュリティガバガバで移動し放題。スリリングさは皆無の上、主人公のエマワトソンの心変わりのタイミングもよくわからない(当然親友の死ではあるのだが)。

音楽

続いて劇中で流れた音楽を紹介する
T.REX – Metal Guru

冒頭で流れた曲。

Beck – Dreams

ベックは劇中に実際に登場し、ライブパフォーマンスを行っている。

Generationals – Would You Want Me

ヨンシー – Simple Gifts

エンディングソング。