ビリギャルなんて、という意識が先行して、観てみようなんて気もさらさらなかったのだが、何となく見てしまった結果、意外と見れたことに驚いている。
傑作というほどではないかもしれないが、エンターテインメントとしては十分楽しめる。細かいことを気にせず鑑賞すれば、一つのサクセスストーリーとしてだけではなく、人生とはなにかを感じ取れるまでに構成されている。決して明るい世界線だけが人生じゃない。無理なこともある。これは勉強というテーマにおいて必然の事柄だ・
投稿サイトに掲載された実話を書籍化しベストセラーとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を、ドラマ「あまちゃん」の有村架純が金髪ギャルに扮して映画化。名古屋の女子高に通うさやかは、偏差値30の学年ビリという成績。見かねた母に塾へ通うことを提案され、入塾面接で教師の坪田と運命的な出会いを果たす。金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートというギャル全開なさやかに面を食らう坪田だったが、さやかの素直な性格に気付き、ふたりは慶應大学への受験合格を約束することに。偏差値30のギャルが、偏差値70の慶應大学現役合格を果たすまでを、笑いと涙で描いていく。監督は「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」「ハナミズキ」などを手がけた土井裕泰。
映画.comより
伊藤淳史の塾講師は適役だったし、野村周平も良い感じで薄っぺらかったので敵役だったと思う。話題性先行でストーリーに注力しているのは仕方がないし、もう少し深掘りする時間が欲しかった(そう思うとドラマでもよかったのかもしれない。もちろん日本のテレビドラマではなく)が、全体としてはそれなりによかったと思っている。
主題歌のサンボマスターもぴったり。