記事をまとめたい&おすすめしたい

こんなツイートを先日した。



インプットをなんとか増やさないと時代に置いてかれるわ新しいことは思いつかないわ価値観はアップデートできないわで困ったことになる。

 

そして同時に読めば読むほど、いろんな世界が見えてきて、自分の周りにも読んでほしいと思うようになる。自分には到底書けない分量と知識と才能でうまくまとめられたコラムや記事は私の脳を電撃が走るような感覚にさせる。あーこれは覚えておかなきゃ、この話いつかできるようにしとかなきゃ、と自分を追い込む。でもメモしなきゃとひたすらタイトルとURLと記事内を抜粋してコピペして貼り付けていた。が、それももはやゴミの山。何が何やらさっぱり整理できなくなった。一体何年何月の記事でなんの話かがわからずそしていざ読み返したいときに全然見つからない。地獄。

なので、他人の褌で申し訳ないが、ここに私が読んでメモに残したい記事を貼り付けている。あまり記事から引用ばかりすると盗作扱いになるので、ほどほどに抑えつつ、記事の概要を自分が書くことにする。一回目である今回は年月問わず良かったと思って書き留めていた記事を5本まず挙げてみる。うまくいけば続けたい。やっぱりグシャってなるならまた違う方法を考える。

(後日、evernoteというものを教えてもらいそれを活用し始めたらあっという間に情報が整理され、さらにアーカイブとして残るので記事が消えても手元に文章は残るという完璧な仕様に。そのことまた今度触れたい)

 

なによりこれは自分の整理のため、そして私と関わりのある人全てに読んでほしいものばかりだ。

 

 

ミームを通して成長したHIP HOP -寺田心からLil Nas Xまで- 【ミーム編】

https://note.mu/yoshihiphop/n/n6fa85a9ea8b5
2019年8月28日
YOSHI(@gegstart_)

ミームとヒップホップについて書かれた記事。J coleやRae Sremmurdなどを引き合いに、ミームとは何か、から丁寧に書かれて、主にアメリカで起きたミームの具体例(Pepe the Frogやセイキン、寺田心など)を細かく教えてくれる。出てきたのは日本での置き換えもあり、ネットにある程度関心と知識がある人ならすぐ理解できると思う。一つだけ引用させていただくと

A: (4chanやTumblr、Redditといった共通認識の存在する空間に置いて)画像や動画、GIFなどを通して、模倣又はパロディのようなネタ、素材の発生

B: それに対するハイジャック、つまりはネタ被せの無限連鎖的な拡散

という仕組みでミームの流れを説明し、それにあてはめて何がミームとしてバズるのか、あるいはそうでないのかを分かりやすく解説している。とにかくここ10年のアメリカのインターネットの具体例がたくさんでてきて若干パニックになるのだが、それに必死についていくとなんだかすごく整理された、おもしろい読み物になっていることに気付く。そしてその功罪についても考えさせられる。

インターネットの今まで起きてきたことを知りたいならまずここから抑えておくべき内容。



ミームを通して成長したHIP HOP -浮かび上がるLil Nas Xの成功- 【完結編】

https://note.mu/yoshihiphop/n/n587320c5187e
2019年8月30日

YOSHI(@gegstart_)

上記事の完結編。そのミームを利用して成り上がったSoulja BoyやComethazineを事例に、2000年代後半に起こったアメリカのインターネットについてわかりやすく解説している。

そのあと、ミームをコントロールできるものとできないものにわけ説明。

ずっとメインで語られてるミームとはようするに日本で言う大喜利みたいなもので、今年も開催された地味ハロウィンなんてミームの最たる例だと思う。




あとは記事でもあったサカナクションの音ハメ。本人たちもアレのおかげで新宝島があそこまで盛り上がった。彼らもまたミームによって知名度を上げ、ミームのコントロール外から得た恩恵だと思う。

この記事を読めばそんなことがはっきりとわかってくる。日本で起きている様々な事象がいろんなことと結びつくのは知識の増加に伴う最も快感に近い喜びだ。

とにかく文字量が異常だ。長い。そして濃い。(これで長いとか言ってたら怒られるかもしれないが)
だけどそれだけの価値がある。分からない単語は飛ばせばいいし、気になれば検索してみればいい。と思う。
私も5割も記憶できていない。だからここに書き留めておいて、定期的に見返そうと思う。知識が増えると言ってることもわかってくるだろう。音楽好き、とくに海外の音楽やネットに関することに興味がある人は読んでみてほしい。

LINE MUSICが無許諾音楽アプリ対策と大型アップデートで見据える未来

https://mag.digle.tokyo/interview/topics/44118

2019年

LINE MUSICの取締役COO・高橋明彦氏へのインタビュー記事。サブスク展開をする企業側が無許諾音楽アプリ=違法アプリ(music.fmなど)について言及している珍しい記事。

2015年6月のサービスリリース当時から無許諾音楽アプリをずっと観測はしていて、社内でも「これって大丈夫なの?」と話になることはありました。ただ、音楽ストリーミングサービス自体がこれからの時期だったので、それらのアプリへの対応よりも、まずはサブスクリプションの価値や良さをアピールしながら、自分たちがマーケットの中でプレゼンスを高めるために動いていました。

と、語るように、やはりつぶしていくことより自社コンテンツの充実を目指していた模様。企業なら当然このスタンスはとるだろう。しかし同時に、

去年の年末にLINEユーザー22万人を対象に行ったアンケートで音楽利用の調査をした所、全年代でも11%がMusic FMを第1利用していて、10代に限ると約30%という数字が出まして、これが想定以上の数字だったんです。今までは「引き続き啓蒙していこう」「サブスクがよくなればいつか無くなる」という認識だったのですが、これから音楽サブスクリプションサービスが主流になっていく、正しく価値を伝えていくフェーズの中で、非常にネックになるなと思い、本格的に話をするようになりました。

とも語っていて、それがどうしようもない、無視できない勢いだということになり、LINE MUSIC側も方向転換、日本レコード協会と連名でappleに要望書を出すことに。アプリの違法性ではなく、無許諾のアプリは落とせないようにしてほしい、というシステム側への要望なのはやはり賢明な施策。LINE MUSICはあまり音楽好きが使うイメージはないが、LINEというバケモノ級のインフラがあるので、それを活かした展開をして順調に成長しているらしい。またフリーミアムモデルの「ONE PLAY」についても言及している。モバイルビジネスについて一読の価値がある。



なぜハロウィンは日本でこれほど大ブームになったのか

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53340

2017年

数年前の記事であるが、今年もハロウィンの季節に小バズを起こしていたので、最近読んだ人もいるかもしれない。個々の面白い指摘は、「土着性のない祭りはよそからやって来た人にちょうどいいイベントだった」ということ。ヨーロッパにとってのクリスマスがそうであったように、日本におけるハロウィンもまた、東京などに移り住んできた人たちが、その土地の伝統的な祭りには参加できなくても、異文化の土着性のない祭りならマナーもしきたりもなく楽しめる、という論理で流行ったのだという。クリスマスが恋人たちのものになった分、そうでない気楽な遊びの代役として抜擢されたハロウィンは、今社会問題になっている。連日マナーが問題視され、いま過渡期を迎えているが、来年以降、少しずつ形は変わっていくんだろう。世論はいまハロウィンに冷たいからね。数年前なら賛否両論ありながらも「経済効果が~」という言葉が勝ってきたが、今年は酒の販売を禁じたり、警備費として1億円の財政投資が行われるなど、その問題は深刻化しているし。



オードリー若林「もうすぐ、マウンティングがダサい時代が来る」

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58207

2018年11月18日
音楽記事でないのも。去年発売されたオードリー・若林の自著「ナナメの夕暮れ」発売におけるインタビュー。おもに著書に書かれている事を基に、どんな経緯でこの本を書こうと思ったのかが改めて書かれている。
この記事でいいなと思ったのは、

「戦後ずっと、日本人って豊かな生活を目指して生きてきたと思うんです。でも、バブルが弾けてから、ずっと何を信じていいか分からない、人生のベースがない状態が続いてきた。
それで、ベースがないまま、誰が正しい、何が正しいってマウンティングが盛り上がっちゃった。信仰心も薄い国で、考えの芯になるものが未だにないから、生きていていつも大変だと思うんですよ。自分の意志だけを信じて生きていくって、まぁ難しいですからね。

という発言。
さんざん斜めに物事を見てきて、人を嘲笑して、必死な奴を馬鹿にしていた彼が、歳を重ねて生き方シフトチェンジをはじめている。それは友人の死であったり、MCの仕事の増加による、そんなこと言ってられなくなってきた、という現実的な問題であったり、色々語られている。
決して突拍子もない話でもないし、歳を重ねると割とこう感じる人は多いのかもしれない。丸くなる、とはこのことを指すのだろう。でも、それがどことなくユーモラスで彼らしい語り口なのがよい。事実、著書もおもしろかった。そして、大事なことがたくさんかかれていた。
でも、それでも最後のよりどころにしていた毒舌同士の南海キャンディーズ・山里が結婚したことはどう思っているのだろう。気になる。

まとめ

こんな感じでどうだろう。読む気でた?
特に自分も読み漁ったりせずタイムラインに流れてくるものをストックしているだけなので、あー知ってるそれ、となる記事も多いと思う。でも意外とスルーしてたりもするし、この機会に。
どれも(上二つ以外は)5分程度で読めると思うので、移動中とか休憩中、寝る前にサクッと読んでもらえたら。別に自分の手柄でも何でもないけど。

自分をよく知ってくれてる人はぜひ読んでほしい。