3年連続6回目のサマソニ。今年は初めて2日通しで参加予定。暑さに耐えられるのかは不明。ここ二年は暑さでグロッキーになっているので不安ではある。ということで早速細かな時間から。

8:20時に会場最寄り駅、桜島駅に到着。8:35にタクシーを拾い、会場には8:45に会場到着。8:50にリストバンド交換を済ませ(2日通しの列はガラガラだったのですぐだった。)早速グッズを買うために並ぶ。8:55に並び始めてグッズ売り場までたどり着いたのは9:30。色々考えた結果、サマソニ公式のTシャツを購入。

ちなみに先に結論を言うと、この二日間でこのTシャツを着ていた人を見かけたのは一回だけだった。こんなことある????センスが終わっているのか・・・。と若干落ち込んだのだった。
あと、タオルも購入。こちらは何人か見かけたがやはり少なかった。そもそもあまり公式グッズ売れていないようだ。

あと、チャンスザラッパーのグッズを買おうと思ったけど、販売すらしていなかったので、代わりにRex Orange CountyのTシャツをゲット。

さっそく公式Tに着替えて、11時半のRIRIを見るためにソニックステージへ!!

11:15 RIRI

 

今年初めに、「That’s My Baby」をテレビで観て以来、ずっと気になっていた存在。日本人らしからぬ本格的な雰囲気と垢抜けた彼女に期待大。ということでソニックステージまでまっしぐら。

栄えあるサマソニ2018一発目のアーティストに相応しいアクト。声は力強く、音楽にうるさいサマソニファンをも納得させるようなビート。本当に才能豊かで、海外のエッセンスもしっかりふくんでいて、でもちゃんと日本の音で勝負している。観客も彼女に魅了されまくっていたし、末恐ろしい存在だなあって。もっともっと世界で勝負して日本のメジャーシーンでちやほやされて甘んじたりしないで、表現力とかを磨いていってほしいなって素直に応援したくなる存在。途中でZeddのStayを日本語カバーもしてたりして、幅の広さも感じた。ただやっぱりまだまだ新人だからヒット曲もアンセムも、そもそも持ち曲も少ないので、もっともっと素晴らしい曲歌ってまた今年よりも大きなステージに帰ってきてほしいな。そのときはまた観に行く。後にも書くけど、その後に観るJorja Smithとか翌日のBillie Eilishなんかを見たときの、あの圧倒的な存在感は見習うべきものもたくさんあるだろうし、RIRIには愛らしさやハッピーオーラだけじゃなく、日本ではあまり求められないダークさとかもちゃんと表現できる人になってほしい。いや、ほんとすごくよかった。

セトリ

  1. RUSH
  2. Promised Road
  3. Stay(zedd feat.Alessia Caraカバー)
  4. Heart Can’t Lie
  5. Crush on You
  6. Maybe One Day
  7. That’s My Baby
  8. Keep Up

12:35 PassCode

Ray」で圧倒的に惹かれてしまったため、思わず足を運んでしまった。アイドルとはいえシャウトもありで、ファンも暴れ倒していて、ENDLICHERIを見に行く前に、中央後方でマイペースに軽く聴いていた。。いや、軽く聴くなんて失礼だとはわかっているが、なにせ体力が持たないので、自分を生かすためにもここはほどよく。一番小さなWHITE MASSIVEステージだったが、その熱気はこちらまでビンビン響いていた。どうしても本筋の人からはバカにされたりすることもしばしばあるPassCodeだけど、彼女たちのこのステージにかける思いは、多分2日間で一番ひしひしと感じられた。去年はオープニングアクトで、今年はメインアクトとして。この着実なステップアップは文句なしに凄いと思う。まだまだマウンテンステージで歌うイメージはし辛いが、いずれそうなってくれたらこちらとしてもうれしいし、アイドルの限界値を軽く超えていってほしい。生バンド編成だったのもよかった。ただ、音圧はそんなものかとちょっとイメージと違ったのは正直な感想。ボーカルとの兼ね合いもあるんだろうけどね。
ライブ自体は、登場一発目の掛け声がまさかのマイク拾えずで、若干滑り気味。いや、あれは不運。そのままぬるっと入っちゃって、最初の数曲はなんとなく普通に流れていて「お、大丈夫か!?」とか思っていたんだけど、次第にエンジン掛かってきて、ラスト15分は半端なく熱かった。ダイブもあったし(禁止だけど)、あともう10分は観ていたかった。途中でENDLICHERIを見るために離脱する予定だったのにラスト15分の熱のこもり方を見て動くに動けなかった。ENDLICHERI見れずにちょっとショックではあるけど、PassCodeの本気が見られたからよかったことにする。

セトリ

  1. Maze of mind
  2. ONE STEP BEYOND
  3. TRACE
  4. bite the bullet
  5. TRICKSTER
  6. カタルシス
  7. Ray
  8. MISS UNLIMITED

12:40 ENDLICHERI

PassCodeを見ていたので、??時頃にマウンテンステージに到着。やっぱりなんだかんだいってジャニーズは観たい。そして20代後半~30代前半はKinki Kidsのかっこよさを十二分に知っているはずだ。私も剛が大好きだった。(もちろん一番はキムタクである、ちなみに3番目はながs..)
ENDLICHERIは一言で言えばファンクだ。ここまでゴリゴリにベタなファンクをしているアーティストは意外といない。知名度はあるけど正直曲自体に知名度はない。おそらく曲を知っている人なんてあんまりいない。前を陣取るファン以外。私は一昨年にリリースした剛のソロアルバム「Grateful Rebirth」を聴いて「日本のプリンスだ!」と宣言したことがある。それくらい彼にはちゃんとソウル、ファンクの意識がしみ込んでいる。

と、ここまで事前に用意したのに結局見られず。。。残念過ぎる。評判も良かったみたいで、なおさら悔やまれる。なのであまり思い出さないようにする。初めからいなかったつもりで。

13:30 REX ORANGE COUNTY

今日の目玉その1。まずは皆さんも聴いてください。

これだよこれ。最強か。聞く以外ない。ということしっかりソニックステージ前方へ。

このちょっと気取らない感じというかむしろちょっとダサい感じ。当日の服装も、ブランドは忘れたけど「今からウォルマートにでもいくんか?」ってくらいにラフな格好。でもちゃんとキマっている。この感覚うらやましい。いつも真似しようと服装に取り入れている。オシャレ過ぎないオシャレ。う~ん私がやるとただの田舎者になる。あえて感がでない。妥当感しかない。くやしい。

ひとたび演奏が始まると、もうかれの声にひたすら持っていかれる。ちょっとジェイクバグのようなグシャっとした声。ピーンと会場の奥まで伸びていく心地よさと、ピアノとギターのバランスの良さ。序盤の「Television/so Far so Good」の高揚感と疾走感。一緒に口ずさめるキャッチーなメロディとフレーズ。「Corduroy Dreams」のような波打ち際を彷彿させるサーフソング。まさにしっとりとした夢を見させてもらっているよう。人の入りはそこそこだったと思うが、それ以上に一曲ごとの歓声が大きかった。それは完全に期待以上のライブをしてくれたからだと思う。前評判ではそんなにライブ映えしないとか聴いていたけどそれは個人的には真逆で、こんな活き活きとする曲だったんだと新しい発見をしたほど。口笛もうまいし!

後半に「Sunflower」が来たときがピーク。もうひたすらニヤニヤして踊っていた。あれは傍から見たら気持ちが悪いだろうがあれこそが私にとっての音楽を体現化した瞬間だ。決まった踊りじゃなく右へ左へくねくねと。ダンスセンスなんて微塵もない自分だけれど。最後のベニーシングスとのコラボ曲「Loving is Easy」はこのライブの総括のような、クールダウンも兼ねたクールな一曲。この曲はしっかりサビを覚えていったので、一緒に歌ってやった。もちろん他の人の邪魔にならない程度にね。あのちょっとけだるそうに歌うの、ほんと好き。最高。

セトリ

  1. Apricot Princess
  2. Television/so Far so Good
  3. Paradise
  4. Uno
  5. Untitled
  6. Corduroy Dreams
  7. Sunflower
  8. Best Friend
  9. Loving is Easy

14:40 Tom Misch

今年の音楽シーンを席巻しているニューカマー。新人とは思えない洗練された楽曲は多くに音楽通な日本人を虜にしている。

さっきのRex Orange Countyの空気が残る中、いそいそと準備が始まるトムミッシュ。後ろにはデビューアルバムのジャケットが描かれた大きな布が垂れ下がる。インストの「The Journy」から始まると、ピアノの軽快なリズムから「Colours of Freedom」が流れる。三曲目の「I Wish」はギタの入りが大好きな一曲。歌声が凄く特徴的とか、フックが多いというわけがはないけど、安定して聴けるこの安心感は他のアーティストにはない強みだ。「you go you go you go ,i’m a sunless sky」からのベースとギターのブリッと感がすき(伝わらなくてごめんなさい)。

「Movie」ではトムの妹が登場。朗読を始めると、それに続いて楽曲が始まる。コーラスまで参加して、ひとつの演劇を見ているようで新鮮だった。この曲は本当に素晴らしくて、口ずさみながら至福の時間を堪能した。

もちろん、そのあとの「South of the River」のイントロのバイオリンが流れた瞬間は大歓声。こういう音楽ってちょっと大人な気分になる。もちろんそんなことで優越感に浸ったりしないが、でもこんなクールで情熱的でダンサブルな大人な音楽をこうやって生で堪能できていることを誇らしく思う。結局私はカマシワシントンも、東京のジョージクリントンも見ることはなかったので、ここまでクールな音楽は彼でしか味わえなかった。きっと今日もこのライブで撃ち抜かれた人がいることだろう。期待の若手。トムミッシュ。最後の「Watch Me Dance」まで余す所なくしっかり音楽をしみこませてやった。

セトリ

  1. The Journey
  2. Colours of Freedom
  3. I Wish
  4. It Runs Through Me
  5. Movie
  6. South of the River
  7. Water Baby
  8. Crazy Dream
  9. Watch Me Dance

 

15:55 Jorja Smith

そりゃ私だってワンオクは観たい。観たいけれど彼女を無視していくわけにはいかない。Jorja Smith。どうぞお見知りおきを。えっぐいアーティストだから。よくぞブッキングしたサマソニ!!!

1997年生まれ、英ウォルソール出身のシンガー・ソングライター。ディジー・ラスカルの「Sirens」をサンプリングしたデビュー・シングル「Blue Lights」を発表すると、ドレイクやスクリレックスらがこぞって絶賛。”BBC Music Sound of 2017″で4位にランクインして注目を集めると、ドレイクのUKツアーでサポートに抜擢され話題を呼んだ。2018年に入ると、ブリット・アワードが有力新人を投票により選出するクリティック・チョイス・アワード賞(過去にはアデルやサム・スミスも受賞)を獲得。さらに、ケンドリック・ラマーがプロデュース&キュレーションを務めたサントラ『ブラックパンサー:ザ・アルバム』においても「I Am」でヴォーカルを披露している。7月には待望のデビュー・アルバム『ロスト・アンド・ファウンド』の日本盤を発売、8月にはサマーソニックに出演することが決定している。

正直言ってこれが海外の新人のレベルかって、あらためて思い知らされるというか。自力ありすぎんだろ。いつか、テレビでヒャダインが「海外はリフだけでできている。それはそれだけでも飽きられないくらいに歌がうまくて能力が高いから。日本はどうしてもそこまでの歌唱力がある人は少ないのでそれだけだと飽きられてしまうからメロの展開が多い」と言っていたのを思い出す。別に日本人をけなすつもりはないけど、でも彼女を目の当たりにするとシーンの厚みが全然違うことに驚愕する。朝一番で観たRIRIも素晴らしかったけれど、ジョルジャの声の瞬発力はとんでもなかった。そしてこのオーラと存在感と表現力。あんなスローなテンポでサビもよくわからない4分以上ある曲でも空気を一切手放すことなく歌いきる力量。ちょっとハスキーなのになんて抜けの良い声。。。心持ってかれた。今のところ全アーティストに大満足。それぞれ違う方向で度肝抜かれている。

セトリ

  1. Lost and Found
  2. Goodbyes
  3. February 3rd
  4. On Your Own
  5. Teenage Fantasy
  6. No Scrubs(TLC cover)
  7. Lifeboats
  8. I am
  9. Blue Lights
  10. On My Mind

 

15:55 ONE OK ROCK

今日、あさからずっと過ごしてきて思ったことは「ワンオクTシャツおおいな!!!」ということ。おそらく全員思っている。そして8割の人が一度は口に出したはず。「ここはロッキンか。。。????」

サマソニと言えば例年はいかにも洋楽の好きそうなお兄ちゃんやロックおじさんたち、一方で海外のポップスに敏感なセクシーなお姉ちゃん、アジア人っぽい顔のサングラスしたお姉さんたちが多く集う場所。分かりやすくいえば、海外の映画に日本人役として出演してそうな日本人顔の人がたくさん。例えば、歌手のMitskiみたいな。でも今年は大半がロッキンに来てそうな子たち。金髪でボブかマッシュか、なんていえばいいのかわからないけれど。すごい。もちろん馬鹿にしてませんよ。ただ全然今までと違う光景過ぎて。ワンオクと言うバンドが一体どれほどの集客力を持ち、経済効果をもたらすのか、そんなもの試算するまでもない。とんでもないバンドなんだと思い知らされた。ワンオクってやっぱ日本のトップバンドだわ。
最初は観に行くつもりはなかった。4年前にロッキンでみたし、まあそれよりアレッシアカーラが見たかったから。でもここまでたくさんのワンオクファンが集結しているのにあえてみないなんてそれはそれで邦楽ウォッチャーとしてどうなんだと思い始める。それに4年前とは比べ物にならないほどのバンドに成長しているはずだし。。。ということで、ジョルジャスミス終わりにワンオクへ向かう。ラストの「完全感覚Dreamer」だけ見ることができた。それにしてもとんでもない数のファン。遠くから見ていたが、その熱気は十分に伝わってきた。そしてファンがアツい。ファンがアツいバンドは素晴らしい。オーラも醸し出す存在感も、完全に洋楽バンドのそれ。海外からゲストで呼んできたレベル。エモ、というジャンルはどうにもこの2018年には向かい風のような気がしてならないが、その中ひたすらに海外で経験を積みまくって世界で戦う彼らを同じ日本人としてなぜか誇らしくなった。別に私は何もしていないのに。東京ではリンキンのマイクシノダがゲストに登場したとか。マイクのステージにtakaが行くんじゃなくて、マイクがワンオクのステージに来る。なんかめまいを起こしそうだ。日本のライブだったとはいえ、ちょっとスケールが別格だった。たった一曲だけど。

セットリスト

  1. taking off
  2. The Beginning
  3. Bedroom Warfare
  4. Take what you want
  5. Change
  6. One way ticket
  7. I was King
  8. Mighty Long Fall
  9. We are
  10. 完全感覚dreamer

 

17:35 Chance The Rapper

Jess GlynneもPORTUGAL.THE MANもJBALVINも振り切ってここに来たのは、この日をずっと待っていたからだ。チャンスザラッパー。フィジカルを1枚も出すことなくグラミーにまでたどり着いた、21世紀のサブスク時代を象徴するアーティスト。彼こそが現在進行形のラッパーである。でも単なるラッパーに留まらない。稀代のポップシンガーでもあり、ゴスペルでもある。とにかく壮大で、一人の歌手という認識では物足りない。あたらしい音楽の時代を作っている確かな先駆者である。そんなチャンスは去年、サマソニの出演者リークには確かに名前があったのに、結局ポシャって実現しなかった来日。いよいよ本物の時間。これがワールドクラス。日本人(私も含め)、英語が通じるのか、ラップというものが日本でどう受け止められるのか不安だった。フジロックのN.E.R.D.がよぎる。いやいや、でもケンドリックラマーは大盛況だったじゃないか。必死で覚えた歌詞。サビぐらいはと、歌詞を見るようにした数か月。なんだか試金石にもなっているようで始まる前から緊張する。
はじまってからはもうみなさんのツイートの通り。とにかく幸せだった。アメリカのモンスターラッパーが日本に初上陸、しかも私たちが最初の目撃者であること。一曲目からぶちあがる。音源だけを聴いているとそんなに盛り上がりそうにもないんだけど、ライブは激熱。めい一杯こちらに振ってくるチャンス。それに応えようとする大阪のオーディエンス。客の入りはイマイチだったかもしれない。歌えてなかったかもしれない。でもきっと、きっとみんな心に確かに刻まれたはず。だって、そうじゃなきゃ最後の「Same Drugs」の大合唱はなかったと思う。曖昧でしか知らなかった歌詞でもとりあえず元気よく歌いたい!というみんなの想いがあったからこそあの大合唱があった。あの時の感情を思いっきりブログにしたためたら、すごい反響があって、びっくりした。これがその記事なんでぜひクリックして読んでください。ナードマグネットのひととかandropのメンバー、ライターの柴那典さんには引用リツイートまで。他にも数多くのライターさんやダイノジ大谷さんをはじめとするお笑い芸人の方にもいいねやリツイートをもらって、自分の文字が読まれていることを実感できずにそわそわしている。そのぶん自分のいたらなさで、変な誤解や不快な思いをさせてしまうこともあったそうだが、まあどんなに時間をかけて書いてもきっと誰からかは何か言われるんだろうし、あまり気にしないでおく。日本におけるチャンスのライブ感想の第一号になれたことを誇りに思うし、「泣いた」とか「言いたいこと全部言ってくれた」とコメントくれた人みなさんに感謝します。ありがとうございます。思いは同じだってことを感じられました。
また来てくれるでしょう。チャンスなら。単独で。今年はケンドリックラマーも来たし、もう少しでミーゴスも来るところだった。確実に何か変わろうとしているんじゃないかな。日本に洋楽ブームの波、来そうな匂いプンプンする!

セトリ

  1. Mixtape
  2. Blessings
  3. Angels
  4. Favorite Song
  5. Cocoa Butter Kisses
  6. Ultralight Beam
  7. 65th & Ingleside
  8. Work Out
  9. What’s the hook?
  10. I’m the One
  11. All We Got
  12. No Problem
  13. All Night
  14. Summer Friends
  15. Same Drugs
  16. Blessings

 

 

19:30 BECK

漫画のベックじゃありません。グラミーのベックです。ルーザーのベックです。去年武道館も大成功させたベックです。個人的には「Sea Change」のアルバムが大好きなんだけれど、フェス映えはしないのでやっぱりやらなかった。その代り新アルバムからもバンバン披露してくれた。どうしてもパラモアがみたくて、途中離脱は決定的で、以前のベックのセトリを見てたら、「Mixed Business」は聞けても「Loser」は難しいかなあなんて考えていたのに、まさかの前半で全部やりきってしまうという!!神だわ。ベック。離脱のためにPAの隣らへんで見てたけど、ついつい熱唱して一人踊っていて周りとの温度差が凄かった。絶対周りの人「そんな好きなら前行けよ」って思ってたに違いない。すみません。ここ何年か連続で来日を果たしているベックなのでどうやら食傷気味とのうわさもあったけど、私にとっては初対面でありそんなの関係ない。かっこいいギタリストのベスト10には入るベック。何でもありな彼のスタイルは、私の大好きなRADWIMPSにも通ずるものがあるなと感じた。そうか、洋次郎はトムヨークではなくて、ベックをめざせばいいのか。なんてどうでもいいことを思ったり。
本当に残念だけど、「Colors」で離脱。最後までいることはできなかったけど、これ大トリに相応しいアーティストのライブだと感じた。

セトリ

  1. Devil’s Haircut
  2. Loser
  3. New Pollution
  4. Mixed Business
  5. Wow
  6. Colors
  7. Think I’m in Love
  8. Sexx Laws
  9. Guero
  10. I’m so Free
  11. Dreams
  12. Girl
  13. Up All Night
  14. E-Pro
  15. Where It’s At

20:15 PARAMORE

17歳はカナダに1年留学してたせいもあり、海外のバンドを一気にたくさん知ることになった1年だった。昔から好きだったAvril Lavigneの単独にも行けたし、Simple Planも大好きになった(ライブも行った)。そんなAvrilの姉妹バンドという触れ込みで知ったのがこのPARAMOREだ。「RIOT」は友達から借りてipodでよく聞いた。まあ正直当時はそこまでハマることもなかったけれど、とりあえず流していたので耳にこべりついている。帰ってきて大学生になってからはあんまり聴く機会もなかった。いろんなジャンルに手を出しているうちに彼らのことは忘れていた。だが、去年出したアルバム「After Laughter」で彼らと再び出会った。今までのPARAMORE像をぶち壊すようなカラフルでポップな楽曲が並ぶこのアルバム。普通なら「あーあ、PARAMOREもポップミュージックに成り下がったか」とがっかりするのだが、そのあまりのクオリティに、「ええええ!!!!こっち方向もありやん!!!!むしろええやん!!!」と感動してしまった。そうなったらもう観ない理由はない。昔のかっこいいロックも聴きたいし、今のPARAMOREも聴きたい。Beckと最後まで迷ったが、彼らを最初からみることにした。

新しいアルバムももちろん大好きだけど、やっぱり古い楽曲はエモい。エモいからぶち上がる。「Still Into You」も「That’s What You Get」も「Crushcrushcrush」も「Ignorance」も歌える。なぜか思い出せる。これが10代の凄さか。10代で聴いた音楽はやっぱり他とは違う。情景と共に歌詞が思い出される。極寒の雪景色。スクールバス。くそまずいランチを食堂で一緒に食べたり。日本に帰ってからも教室で一人で聴いたり。こういう自分の思い出と音楽が結びついた時って、強い。だれに何て言われようとビクともしない。ダサい?古い?はい?どうぞお好きに。今ここでかき鳴らされている音楽をめい一杯受け止めている私は無敵だ。その瞬間が一番愛おしい。パラモアは私の10代を呼び覚ます起爆装置だった。それは今年解散したチャットモンチーにも、今年復活したELLEGARDENにも同じことが言える。それくらい深く自分に刻まれている音楽なんだと、この時初めて自覚した。
後半の「Misery Business」では、最前にいた客をステージに上げ、サビをお前が歌え、と託す。ボーカルのヘイリーは客席中央まで駆け寄り、身を乗り出して客を煽る。ステージに立った女性は思わず号泣。きっと私なんかよりもずっとずっとこのバンドを愛してきたんだなと思うとこっちまで泣けてくる。そして、ヘイリーの合図でサビに入るとステージの彼女も熱唱。もちろん私も熱唱&涙。多幸感しかなかった。全員幸せだった。歌ってた人もすごく情熱的で、おもでとうとしか言いようがない。たったそれだけ。
ラストの「Hard Times」。新生パラモアの代表曲となったこの曲で締めたライブはあっという間だった。2009年(?)以来の来日で、ずいぶん時間が空いてしまった。その間のパラモアの苦悩もしっている。相次ぐ脱退もあったし、バンドがアイドル化していることへの葛藤や反発もあったと聞く。でもちゃんと帰ってきた。あるところは今っぽいサウンドに。でも芯はぶれない。売れるアーティストの大原則だ。柔軟性はあるけど芯はぶれない。これからパラモアはもっともっと進化していくと思う。それを私は見届けたい。

セトリ

  1. Grudges
  2. Still Into You
  3. Rose-Colored Boy
  4. That’s What You Get
  5. Crushcrushcrush
  6. Fake Happy
  7. Ignorance
  8. Pool
  9. Caught In The Middle
  10. Misery Business
  11. Ain’t It Fun
  12. Told You So
  13. All That Love Is(Half Noise cover)
  14. Hard Times

 

おわりに

一日目はこうして終了した。帰りはタクシーをひろって、10時半の桜島駅発の電車に。帰りのタクシーで相乗りした女性二人は、関東から来たワンオクファンだった。ワンオクが出るならと、わざわざ大阪観光も兼ねてここまできたらしい。すごい。最後はNickel Backを見て、すごくかっこよかったと新しい発見をしていたよう。私も数年前に武道館で観たので、その気持ち、すごくよくわかる。チャドの筋肉触りたいよね。

明日もあるのでとりあえず早めに帰ってしっかり睡眠をとることに。でもチャンスだけは一生忘れない。本当に素晴らしい一日だった。観たいアーティストは他にもたくさんたいけど、これが人生。そんな全部手に入れることはできない。何かを犠牲にしたからこそ、手に入れたものが輝くってもんさ。

 

お、かっこいいこというやん。

二日目へ続く