ここでは最も素晴らしいカバーアルバムに贈られる。セルフカバーは含まれない。

優秀賞

小林幸子 – PINSPOT ~Sachiko’s Night Club

DEPAPEKO – PICK POP!~J-Hits Acoustic Covers~

藤田麻衣子 -惚れ歌

May J. – Cinema Song Covers

吉岡聖恵 – うたいろ

 

 

大賞

 

Various Artist – アダムとイヴの林檎

アダムとイヴの林檎

椎名林檎の楽曲をあらゆる人がカバーしたトリビュートアルバム「アダムとイヴの林檎」が大賞に。レキシによる幸福論が最高にクールで楽しいのでナンバーワンソングに挙げるが、藤原さくらの「茜さす帰路照らせれど・・」も、井上陽水の「カーネーション」も甲乙つけたいぐらいに素敵だし、なによりまさかのMIKAが「シドと白昼夢」でコラボするとは思わなかった。このトリッキーな企画は今までのトリビュートのカナでも群を抜いておもしろかった。そしてそれぞれがリスペクトしているのは当たり前だが、それ以上に椎名林檎の楽曲を自分たちなりの解釈でアレンジしているのが良い。というかキャリアが凄い人たちばかりで、そのアレンジが全然原曲に当たり負けしないのはすごいの一言。

総評
カバーアルバムはそんなにたくさん聴いてなくて、実は優秀賞で挙げたアルバムと最優秀賞のアルバムが今年聴いたカバーアルバムのすべてである。基本的にはファン専用、みたいな立ち位置のアルバムも多いので、あまり好奇心がくすぐられることはないのだが、小林幸子のアルバムには驚かされた。そんな見せ方があるんだと。DEPAPEPEと押尾コータローの夢のタッグは曲のチョイスがおじさん向けなのが何だか笑えるが、バツグンのハーモニーとギターの音色がたまらない一枚になっている。
来年もなるべく目についたカバーアルバムは手を出していこうとは思っている。ぜひ、情報提供待っています。





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