タイトルと物語は結び付かないけれど、きちんと全部通して観れば意味が分かる。人生、生き様、人間関係、愛。ベタだけど、そういうものが静かに悟られるように、美しく牧歌的な景色とともに感じ捉える映画だ。 コリン・ファースとスタン・・・
「映画レビュー」の記事一覧
第二百三十九回映画と音楽のレビュー~スプリー~
まずは今回の個人タクシーシステムを知ることから。日本にはまだまだなじみのうすいスタイルだが、海外の映画にはたまに登場する。要はUverで、アプリで個人でタクシーをしている人を捕まえる。金額も決まっていて、個人評価が直接人・・・
第二百三十七回映画と音楽のレビュー~透明人間~
日頃陰謀論がtwitterで流れ、ついにはYoutubeの広告にまで「世界を牛耳る7人を知っていますか!?」といった内容のものが流れる始末。自分が見ているのなんてゲーム実況だけなのに。 スピリチュアルに陰謀論は一切耳を貸・・・
第二百三十六回映画と音楽のレビュー~パワー・オブ・ザ・ドッグ~
本年のアカデミー賞において作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など、12部門をノミネートされている本作品。いったい何部門受賞するのか今から楽しみだが、まずは鑑賞しておく必要があるだろう。 「ピアノ・レッスン」で女性・・・
第二百三十五回映画と音楽のレビュー〜スキャンダル〜
あいかわらず日本の男性(あえて主語を大きくした、というよりこの主語が適切かもしれない)は女性を黙らせようとする。あらゆる方法で。嫌なら~するな、自己責任、こっちだって迷惑している。などなど。どれも頭が悪すぎて吐き気がする・・・
第二百三十四回映画と音楽のレビュー〜街の上で〜
「愛がなんだ」の今泉力哉監督が、下北沢を舞台に1人の青年と4人の女性たちの出会いをオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇。下北沢の古着屋で働く青年・荒川青は、たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったりしながら、基・・・
第二百三十三回映画と音楽のレビュー~フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊~
評判がいいので百聞は一見に如かず。映画館で見てきた。 「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督が、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作。・・・
第二百三十二回映画と音楽のレビュー~サイレント・トーキョー~
西島俊秀が出演すると聞いたら、それなりに期待をしてしまうのが当然だ。が、その期待はもろくも崩れ去ってしまう。 まず、この映画は東京に爆弾をしかけ、爆発事件を起こしその犯人を追うというのがメインのプロットなのだが、それと同・・・
第二百三十一回映画と音楽のレビュー~事故物件 恐い間取り~
亀梨和也の作品ってそういやほとんど見たことがない。役者としてそれほど対生しなかった彼はいまは櫻井翔に次ぐキャスターとして地位を確立しているが、「妖怪人間ベム」でもなく、「FINAL CUT」でもなく映画としての亀梨和也を・・・
第二百三十回映画と音楽のレビュー~コーダ あいのうた~
今年一番泣いた(といってもまだ2月だが)映画。ずるい映画。でもそれは「感動ポルノ」と簡単に言い切れない、懐の深さと誠実さがある。それがコーダだ。 家族の中でただ1人の健聴者である少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変・・・