「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの製作ジェイソン・ブラムと「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイの共同プロデュースで、製作費300万ドルという低予算ながら世界興行収入が8000万ドルを超えるヒットを記録したスリラー作品。人々の生活を裕福にするため、安全を維持するために政府が定めた「1年に一晩(12時間)だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律「パージ」。この夜は、警察や消防といった救急サービスの機能はすべて停止なり、街は完全に無法地帯と化す。妻と2人の子どもと暮らすジェームズ・サンディンは、家族とともに「パージ」の夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。しかし、「パージ」開始直後にターゲットとなった1人の男を家にかくまってしまったことで、暴徒と化した市民から一家全員の命が狙われることとなる。一家の主ジェームズ役にイーサン・ホーク。監督は「ニューヨーク、狼たちの野望」でもホークと組んだジェームズ・デモナコ。

映画.comより

非常にそそるテーマだが、気になるのはこの時間内の殺人はオッケーであるなら、その日までに下準備していた犯罪行為はその夜にバレた場合は裁かれるのかどうかという点。まあ細かいところは気にしない方針で観るのがこの映画のポイント。一年に一回嫌いな奴殺してもいいってなったらそのほかの364日はお互いまともに過ごせなさそうだし、金持ちならガレージ強化するより傭兵雇った方がいいような(その傭兵にも殺されちゃいそうだけど)。

ちなみにこの映画、シリーズ化されているみたいで、今作はその1作目。シリーズものあるあるとしてゼロも存在するみたいで、なぜパージ法ができたかもしっかり描かれているそう。

この映画、よくできている一方であんまりドキドキもしなくて、ふーんって感じで見ていたら終わってしまった。パージする側がなんだかあんまり魅力的でもなく、やっぱりリスクとリターンが釣り合ってないような気がして、だれがだれを殺してもいい時に組織ってどうやって成立するんだろう(組織に入ることで自分の身の安全を確保できる点はあるだろうけどうるさいだけでボスに殺される人もいたし。。。)という疑問も。戦争と違って敵味方もいないのでなんだかもういろんなパターンが考えられそうな。

イーサンホークがかっこいいのはともかく、息子を筆頭にわりと他がかき乱しがちなので、娘の彼氏の末路は妥当だろう。