アメリカの二大ヒーローアニメ会社のひとつ、DCアニメが誇る悪役たちが今度は世界を救うために超法規的に集められたアクションムービー。

もしバットマンが敵になったらどうするんだい、という仮定のもと、それを上回る力を警察が手に入れるために、かつてヒーローたちに囚われたスーパーヴィラン(すげえ力を持つ悪役超人のこと)達でひとつのチームを作ることにした。それこそがスーサイドスクワッド。決死部隊、自殺部隊、とも訳せるスーサイドスクワッドには、百発百中の殺し屋デッドショットやジョーカーの恋人でもありサイコパスでもあるハーレイクイーン、まるで化け物のようなキラークロック、炎を自在に操るディアブロ、ブーメラン使いのキャプテンブーメラン、と多様なメンツが揃った今作は、たしかに面白い。

元来私はこういうめちゃ強くてユーモラスでバラエティに富んだ集団が好きだ。なのでこの企画の時点では最高である。メインのハーレイクイーンがただのバット振り回し女っていう戦闘力低めなところもいい。デッドショット演じるウィルスミスはやっばりカッコいいし、雑魚キャラもちゃんといて楽しい。

ただ苦言を呈するなら脚本の甘さかもしれない。まず彼らが戦う理由が強引すぎるというか、そんな拘束力あるかなぁと感じたり。でも他の人がいうパワーバランス問題はあまり気にならなかった。パワーバランス崩壊してたほうが楽しい作品もあるのだ。

軒並み評価の低いスーサイドスクワッドは、見ればなるほどたしかにこれじゃ評判良くはならないだろうと納得してしまう。しかしだからといってみんなにとってそうとは限らない。少なくとも私はこんなくだらない作品を待っていたし、雑魚狩りばかりし続ける戦闘シーンも雑魚狩り大好きな私には十分満足できた。なにせハーレイクイーンがエロ可愛い。そしてそれを演じているのがマーゴットロビーだと知って観るとなおエロい。

音楽に関していえば、あまり統一感がなく面白い選曲もなかった。同時に面白い発見も。

Eminemのwithout meもqueenのボヘミアンも7armyもベタだし高揚感をそそるものではなかった。監督にはビシッときてたんだろけど。

Lesley Gore – You Don’t Own Me

war – slippin’ into darkness
Creedence Clearwater Revival – fourunate son
black sabath – paranoid

The White Stripes – Seven Nation Army

Eminem – without me

noman greenbaum – Spirit In The Sky

queen – bohemian rapsody

imagine dragons – sucker for pain(remix)

エミネムのwithout meはいつ聞いても素晴らしい。エミネムの高速ラップとメロディアスな展開は、エミネムを難しく思っている人でも聴きやすいはず。今年は久しぶりのアルバムもリリースして活発なので注目でもある。

スーサイド・スクワッド(字幕版)