3月も揃ったのでここらでリリースします。毎月同じですが、
アーティスト名 – アルバム名 の順番に記載。左から「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=総合点」の80点満点で評価、その時点でのお気に入り度を示しています。そのアルバムの客観的な出来不出来を表すものではないので了承ください。

WEAVER – ID2 (5 4 6 6 4 3 3 3=34)
ユニコーン – UC100V (4 5 6 6 4 4 3 3=35)
The mellows – Take Me Out Of This World (5 5 6 5 4 5 4 4=38)
伊勢正三 – Re-born (6 4 5 7 5 5 6 4=42)
NORIKIYO – 平成エクスプレス (6 6 6 5 5 5 6 5=44)
KANDYTOWN 0 LOCAL SERVICE (7 5 5 6 4 6 6 5=44)
たこやきレインボー – 軟体的なボヤージュ (7 5 7 6 5 4 6 5=45)
Bentham -MYNE (6 6 7 5 5 5 5 6=45)
杏沙子 – フェルマータ (8 7 5 6 4 6 4 6=46)
キトリ – primo (7 7 5 6 6 5 6 5=47)
石川さゆり – 民~Tami~ (5 6 5 8 6 6 7 5=48)
Flower – F (6 6 7 5 6 6 6 6=48)
マヒトゥ・ザ・ピーポー – 不完全なけもの (7 5 5 7 6 9 6 5=50)
ヒトリエ – HOWLS (8 6 6 7 8 6 5 6=52)
AIRFLIP – Friends In My Journey (8 6 8 8 5 6 6 6=53)
SANTAWORLDVIEW – What just happened? (8 6 8 7 8 8 8=53)
AAAMYYY – BODY (7 6 7 6 6 6 5 5=54)
フレデリック – フレデリズム2 (8 5 7 7 8 6 6 7=54)
さとうもか – Merry go round (7 6 7 7 7 7 7 8=56)
SILENT SIREN – 31313 (9 7 9 9 6 6 6 7=59)
Taeyoung Boy – HOWL OF YOUNGTIMZ (8 8 8 7 8 8 7 8=62)
iri – Shade (8 8 7 7 8 8 8 8=62)

iriの歌声はなかなか他では聞けない稀有な存在であるが、それ以上にトラックの完成度と歌声との相性にもっと注目したい。アーバンな空気感は残しつつ、少し地方の香りがする絶妙な曲たちはiriの出身地を確かめずともその温かさにシンパシーを感じてしまう。どうしてこうも落ち着けるのだろうか、少なくともこれはiri史上最高傑作になっている。

THE NOVEMBERS – ANGELS (8 8 7 7 9 8 9 8=64)

日本のロックの最先端と言っても過言ではない、のでは。それくらいに狂気に満ち満ちていながら安定したクオリティが担保された上質さを保った作品。荒々しさの中にある洗練さを感じてほしい。

 

NakamuraEmi – NIPPONNO ONNAWOUTAU Vol.6 (8 8 6 8 9 9 9 8=65)

彼女の歌は無条件で刺さってしまう。あまり歌詞を重視して聴かないタイプだけどいちいち意味が届いてくる。なぜだろうと考えるけど、おそらく彼女の屈託のない清流のような美しい声が理由なんだろうくらいしか思いつかない。特に「雨のように泣いてやれ」は不思議な力も感じる曲だ。謎なMVだけど曲はとてもいいので気になる人は必聴である。

 

 

LISACHRIS – Akasaka (8 9 8 8 9 7 8 8=65)

これが日本でできるならもっと世界と渡りあえる人がたくさんいてもおかしくないのにな、なんて思ってしまうくらいに完成度が高い。

KOHH – Untitled (9 9 8 8 9 8 9 8=68)

久しぶりの新作だけど、安定のクオリティ。本当にどの曲もかっこいい。今の日本のHIPHOPを知るにはまずこれから。日本に留まらず世界で挑戦する彼の最新作はその覚悟が感じられる。




続いて洋楽。「曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=総合点」の80点満点です。
Mykele Deville – Maintain (5 5 4 4 4 3 3 4=32)
Andrea Motis – du outro lado do azul (4 3 3 5 3 6 4 4=32)
And The Kids – When This Life Is Over (5 4 6 4 3 4 5 3=34)
Rival Sons – Feral Roots (6 5 4 5 4 3 4 3=34)
Desperate Journalist – In Search of the Miraculous (5 4 6 4 3 4 4 4=34)
Kehlani – While We Wait (6 5 5 5 4 4 4 5=38)
Hozier – Wasteland,Baby! (5 5 5 6 5 4 4 5=39)
Johan Papaconstantino – Contre-jour (5 4 5 6 6 4 5 4=39)
Offset – FATHER OF 4 (6 4 5 5 5 4 5 5=39)
Sandra Karma – Ulfilas’ Alphabet (6 4 4 5 5 4 5 6=39)
Dijon – Sci Fi 1 (6 6 5 5 5 4 5 5=41)
Dis Fig – Purge (4 5 3 5 6 6 8 5=42)
KetchyTheGreat – Free Sauce (7 5 5 6 4 5 6 5=43)
Freedom Candlemaker – Beaming Light (5 6 6 6 5 6 5 5=44)
Telekinesis – Effluxion (7 6 5 5 5 5 6 5=44)
CVLTE – CVLTE (7 5 7 5 5 6 4 6=45)
Good Fuck – Good F**k (7 5 5 6 6 6 5 5=45)
FEELS – Post Earth (7 7 6 5 5 5 5 6=46)
Aaron Abernathy – Epilogue (7 6 6 6 5 5 5 6=46)
Potty Mouth – Snafu (6 6 8 6 6 5 5 5=47)
Yves Jarvis – The Same But By Different Means (6 8 5 5 6 5 7 5=47)
Brasstracks – Before We Go (5 6 7 5 6 7 5 6=47)
刘柏辛Lexie – 2030 (7 5 5 6 7 6 6 6=48)
LOONA – [X X] (7 6 6 6 6 6 6 6=49)
Sigrid – Sucker Punch (6 7 6 6 6 6 7 6=50)
Emarosa – Peach Club (7 7 8 6 6 6 6 7=53)
America Football – American Football (7 7 6 6 7 7 9 6=55)

Stella Donnelly – Beware of the Dogs (7 8 7 7 6 8 7 7=57)

こういう類のソロシンガーはその場で「良い!」と思っても時間が経てば忘れがちになるのが自分の悪いところで。去年で言えばSoccer Mommyなんか結構ハマったのにいつの間にか聴かなくなってたり。でも彼女のアップテンポなナンバー「Tricks」は気に入って何度も聴いている。そのうち忘れるかも知れないが、それまでは愛聴しようと思う。

Julia Jacklin – Crushing (8 6 7 8 7 8 7 7=58)
Benjamin Francis Leftwich – Gratitude (8 7 6 8 7 7 8 8=59)
Foals – Part 1 Everything Not Saved Will Be Lost (8 7 8 7 8 8 7 8=61)

やはりロックの復興にはFoalsの力が必要である。力強さとダイナミクスなサウンドはそのままグレードアップしつつ、前作では少し遠ざかっていた”躍らせる”意識も帰ってきた。適度に今のトレンドを盛り込みつつ、でもFoalsとしての維持はちゃんと残している。日本にもようやく来日するので楽しみだ。「In Degrees」は絶対に踊れる。

Martin Frawley – Undone at 31 (8 8 6 8 7 8 8 8=61)

凝ったことはしないシンプルな音楽でも、起伏がきちんとあって聴かせるべく作られた一枚。どこか哀愁漂うサウンドと落ち着いているけど掻き立てられるような歌声のマッチがよい。「Smoke in Your House」がお薦め。

Nina Nesbitt – The Sun Will Come Up, The Seasons Will Change (8 8 7 8 8 7 8 8=62)

Nilüfer Yanya – Miss Universe (8 8 7 9 8 7 9 8=64)

Higher Brothers – Five Stars (9 8 9 8 8 8 8 9=67)

やはり彼らは別格か。おもしろすぎる。リズミカルでメロディもしっかりしているので聴いていて単調さがない。中国語のまくしたてるようなラップは理解できなくても痛快だし口ずさみたくなる。特に日本語だろうが英語だろうが関係ない、というスタンスが示す通り、KOHHとのコラボ曲は激熱である。個人的に好きなのは「Flexing So Hard」。ぜひまずこれから聞いてほしい。67点はまだまだ伸びる余地を残した。