ここでは最も素晴らしいMV(ミュージックビデオ)を制作したクリエイターに贈られる。楽曲自体の発表年月は関係なく、あくまでMVがアップされた時が2019年12月~2020年11月以内であれば対象とする。

優秀賞

新保 拓人(Official髭男dism – I LOVE…・LAUGHTER/Awich – First Light )

志村知晴 (赤い公園 – yumeutsutsu)

の監督×せ監督 (クリープハイプ – 幽霊失格)

Hideto Hotta (CHAI – Donuts Mind If I Do/Glim Spanky – 東京は燃えている/kZm – 27CLUB feat. LEX)

三宅唱 (星野源 – 折り合い)

奥山由之 (米津玄師 – 感電)

加藤マニ (tricot – 右脳左脳/八十八ヶ所巡礼 – 狂感できない)

芳賀陽平 (澁谷逆太郎 – the curb/藤原さくら – Monster)

大賞

PERIMETRON (millenium parade – lost and found/King Gnu – どろん・Teenage Forever/Mr.children – Brand New Planet)

大賞はどうしてもこのクリエイター集団に渡さなければならないだろう。King Gnuの常田が主宰するクリエイター集団で、King Gnu自身はもちろん、Mr.ChildrenやDATS、Tempalayなど幅広いアーティストのMVをディレクションしている。その前衛的な映像はおよそ日本の芸能文化には存在しなかった異質的なものではあるが、それが受け入れられていて、若者の「かっこいい」「おしゃれ」の代表格になることは、シンプルに素敵な事だと思う。もはや若者の「かっこいい」を作っているのは彼らといってもいいのでは。

総評

今年から、対象をMVからディレクターに変更、よりクリエイターに注目していただけるようにMVを制作した人を受賞対象としています。すると自分でも見えてくる点と点を結ぶ線。あの曲のMVを作った人はこれも作っているのかという発見や、このMVを作った人はこのCMを作っているのか、という驚き。映画作品や各モデルショーの美術やアートワーク、フライヤーやイメージモデルの監督など、さまざまなワークが知れる良いきっかけになった。星野源の「折り合い」を制作した三宅唱さんは映画監督でもあるし、米津玄師の感電を制作した奥山由之さんは幅広いジャンルで大活躍されている若きクリエイターだ。そういった目線は、必ず必要だと思うし、これを機に(というと少しおこがましいが)もっともっと個に注目してほしいなと思っている。

2020年間音楽賞一覧へ戻る