ここでは最も素晴らしいアルバムジャケットに贈られる。
優秀賞
羊文学 – ざわめき -EP
milet – eyes
pops研究会 – one more step
GeminisAzul – sofaking
ズーカラデル – がらんどう
Tomggg – Unbalance – EP
ヨルシカ – 盗作
jizue – Seeds
大賞
GEZAN – 狂(KLUE)
このタイトルありきのこの表紙。まさに名を体現したアートワーク。色遣いといい、被写体の角度といい、おどろおどろしさも「狂う」ことを促すかのような圧力も完璧な一枚だ。もちろん中身が伴ってこそのジャケットではあるが、これほどまでに音楽とジャケットが一体化したアルバムも中々ないなと感じた。
総評
音楽を視覚的に表したものがジャケット。それはフィジカルだろうがサブスクリプションサービスであろうが関係ない。一次接触は必ずジャケットなのだ。そこから想起されるものは多岐にわたる。時には表現者側のイメージすらも固定されてしまう。だからこそあえてひっくり返すような印象的なジャケットも効果的なわけで、いつも絶えない新しいアイデアにシンプルに敬意を抱く。個人的な好みとしてヨルシカやmiletのようなコラージュ作品があるので、そこはまあおおらかな気持ちで見てもらえると嬉しい。
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