ここでは今年最も素晴らしいポップスを発表したアーティストに贈る。
優秀賞
Laura day romance
Schuwa Schuwa
岩田剛典
小沢健二
(((さらうんど)))
堂島孝平
原由子
藤井隆
みらん
大賞
Ado
「うっせえわ」で良くも悪くもセンセーショナルなアーティスト・歌い手として脚光を浴びたAdoが、完全開花した一年だったと言えるだろう。たぐいまれなる歌唱センスと人を引き付けるボーカルに、”巨大案件”がついてきただけでなく、中田ヤスタカやVaundy、折坂悠太、秦基博、椎名林檎などが楽曲を提供。それを見事に歌いこなす実力と今年の席巻ぶりに、文句をつける人は誰もいないはずだ。
総評
ポップであることと大衆性を持つことは両立されるべき課題ではないが、その二つを兼ね備えた作品はあまりに強力だ。藤井隆が90年代のJPOPをトレースしたような歌謡曲で確固たる地位を確立したことだって、原由子の久々のソロアルバムにしたって、大衆性は失われないままノスタルジーと未来への先見性をみいだした作品になった。ポップスとは単純明快でありありながら、もっとも機敏な動きが要されるジャンルだからこそ、この賞のあげ甲斐というものが存在する。
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