映画館で見よう見ようと思っているうちにコロナが流行って映画館に行き辛くなり、いつのまにか上映が終わっていたので、ようやくみれたという思い。

これぞ男と男のストーリーだ、という泥臭さもありつつ、フォードの逆転ストーリーでもある。どちらにせよこれだけかっこいい映画もないし、この時代にこそ輝く男の物語だとも思う(ただそこに屈強な嫁の存在がいたことは)

マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞と音響編集賞の2部門を受賞した。

クリスチャンベールの堅物な感じも、マットデイモンの男気ある姿も、しびれる共演である。プライドとプライドがぶつかり合い、最後にお互いを信頼し合うあの瞬間に、見てきた2時間が報われたような「そうだよ!!」と思わず声を上げそうなくらいにカタルシスを味わせてくれる。
どこか半沢直樹を彷彿とさせるような縦社会と、それにあらがう男たちの泥臭さ、限界を求めるロマンが存分にあふれている。
その分おそらく脚色も多く、エンターテインメント性を優先しているので正しさに欠ける部分も多々あるだろうが、まずは映画として十分に楽しめる作品だという事は伝えておきたい。

ケンマイルズはひたすらに家族との葛藤も絆も描かれるのに対し、シェルビーがその様子を見せなかったのはなぜだろう、と気になる点はあるのだが、ジェームズ・マンゴールドの手腕が十分に発揮された、今時珍しくなった男の物語である。

ぜひ一度見てほしい。