亀梨和也の作品ってそういやほとんど見たことがない。役者としてそれほど対生しなかった彼はいまは櫻井翔に次ぐキャスターとして地位を確立しているが、「妖怪人間ベム」でもなく、「FINAL CUT」でもなく映画としての亀梨和也を拝むべく松原タニシ原作の「事故物件 怖い間取り」を鑑賞した。
「事故物件住みます芸人」として、実際に9軒の事故物件に住んだ芸人・松原タニシの実体験を記したノンフィクション「事故物件怪談 恐い間取り」を亀梨和也主演で映画化。監督は、「スマホを落としただけなのに」「貞子」の中田秀夫が務めた。売れない芸人・山野ヤマメは「テレビに出してやるから事故物件に住んでみろ」と先輩から無茶ぶりされ、テレビ出演と家賃の安さから殺人事件が起きた物件に引っ越す。その部屋は一見普通の部屋だったが、部屋を撮影した映像には謎の白いものが映り込み、音声が乱れるなどといった現象が起こった。ヤマメの出演した番組は盛り上がり、ヤマメは新たなネタを求めて事故物件を転々とする。住む部屋、住む部屋でさまざまな怪奇現象に遭遇したヤマメは「事故物件住みます芸人」として大ブレークするが……。
映画.comより
梓役の奈緒がかわいいなあと思うくらいしかないのだが、とりあえずこんな家には住みたくない、という物件ばかりだ。江口のりこはもはや存在がホラーだし、瀬戸康史は最後の最後にすげえバトルを繰り広げるし(顔はほとんど加藤諒だった)、亀梨は奈緒をとにかく事故物件に巻き込もうとする。巻き込むくせにすげえ冷たく当たる。邪魔なんだよみたいなことまで言う。お前が頭下げて”見える”奈緒を事故物件に連れて行って数々の恐怖体験とあわや殺害までされるのだが、その贖罪は一切なくとにかく傍若無人にふるまう。松原タニシ、あんたサイコパスか。
あと、生配信とかTwitter的な、現代の恐怖の共有みたいなのも盛り込んでいるけど全くうまくいかせてないところもナイスポイントです。関西弁は腹が立ちます。怖いけどおもしろいといったバランスを取っているのだが、ホラー苦手だけどホラーに全振りしていないところにもやもや。