ジェシー・アイゼンバーグ主演でマジシャン集団とFBIの攻防を描いた人気作「グランド・イリュージョン」の続編。ド派手なショーで不正に搾取された金を奪い、世間から喝采を浴びるイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」。とあるハイテク企業の不正を暴露するため、フォー・ホースメンは新たなショーを仕掛けるが、何者かの策略により失敗に終わってしまう。策略の裏には、天才エンジニアのウォルター・メイブリーの存在があり、フォー・ホースメンは巨大な陰謀に巻き込まれていく。アイゼンバーグを筆頭に、ウッディ・ハレルソン、デイブ・フランコ、マーク・ラファロ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら豪華キャストが続投。前作でヘンレイ役を演じたアイラ・フィッシャーは妊娠のため降板し、「ミーン・ガールズ」のリジー・キャプランが代役を務めた。新登場のウォルター役で「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが出演。監督も前作のルイ・レテリエから、「G.I.ジョー バック2リベンジ」のジョン・M・チュウにバトンダッチ。
映画.comより
前作の好評を受け、今作も最大限にだましだまされの映像美にほれぼれする作品。マジックというよりはなんでもありに近いが、それでもマジックのギリギリを攻めているのは前作同様。
ジェシーアイゼンバーグのイケメンぶりと活舌の良さを堪能する前作とはうってかわって、彼以外がそれぞれにスポットが当たる今作。特に前作のラストでグルであることが明かされたディラン役のマークラファロが中心となって物語は侵攻する。
チップを盗む一連の映像技術とその巧みなトリックはお見事で、「こういうのがみたかったんだよね」という観客の期待に応えるものになっている。
一方であまり話が真髄まで入ってこないのはとにかく乱雑に解き放たれる言葉数で、お経に近い感覚。それぞれがいったいなぜその意図をもって行動しているのかがどんどん見えづらくなり、明快なはずの物語についていけなくなる。
以下は劇中に流れた音楽(すべてではない)。中国が舞台でもあるので中国の楽曲が起用されていたのが特徴的。ほかにもジミヘンなどクラシックな楽曲も多数。
The Drifters – This Magic Moment
The Silk String Quartet – Flute And Drum At Sunset
頑童MJ116 feat.MC HotDog 熱狗 – MJ Fresh gang
50 Cent Featuring Lil’ Kim – Magic Stick
Jay Chou – Chu Shen Ru Hua
Jimi Hendrix – Purple Haze
Jay Chou – Gong Gong With A Headache