ここでは最も優れた歌詞に贈る。
優秀賞
でも大人の言うことを聞け
決して言う通りにしろじゃない
(NakamuraEmi – 大人のいうことを聞け)
狂いきったイメージと絶望の隙間に消え落ちていく
雫れ落ちた 闇雲のアンサー まだ見つからないまま
(岡崎体育 – 感情のピクセル)
朝からワイン 気だるさで
あなたとキッス 酔っ払った
(OKAMOTO’S – 90’S TOKYO BOYS)
だけど意思は言葉を変え 言葉は都市を変えていく
躍動する流動体 数学的 美的に炸裂する蜃気楼
(小沢健二 – 流動体について)
どんな人だって同じじゃないさ
空気なんて読まない やってみよう
(WANIMA – やってみよう)
仕方ないし味気ないし いざって時は使えない
君のように何気なく「自由」に僕も飼われたい
(RADWIMPS – 洗脳)
二段熟カレー
(MONO NO AWARE – マンマミーヤ!)
大賞
結局のところ君はさどうしたいの?
まじで僕に愛される気あんの?
(あいみょん – 愛を伝えたいだとか)
ちょっとした工夫で歌詞はグンとクオリティを変える。「愛されるよりも愛したいマジで」が語り草になるように、視点を変えることも一つのテクニックだ。あいみょんという人間性もあいまって「愛される気あんの?」が攻撃性をまして語り掛けてくる。
総評
小沢健二という文学的なリリックアーティストから、バカみたいだけどいやに真実味のあるWANIMAまで個性あふれる歌詞がそろった。それぞれに選考理由はある。例えば岡崎体育はメロコアのジャンルをオマージュしたもので、とくに該当の歌詞はあのあたりのバンドがよく使いがちなフレーズを組み合わせすごく”らしく”仕上げているのだが結果的に全く意味が分からないというオチまでが完璧だと思った。他にもOKAMOTO’Sは情景を想像した時に、「昨日からお酒を飲み続け朝になってもワイン飲んでて、そのけだるさ残る中でキスしてまた酔っぱらって。。。。」てなにそれやってみたい!!!!って思ったのが選考理由です。彼女が出来たらぜったい朝からワイン飲んでキスするんです。え、なにこの終わり方…