ここでは、ファンク、ソウルミュージックやR&Bに含まれる楽曲を制作したミュージシャンに贈られる。

優秀賞

Friday Night Plans

澁谷逆太郎

tendre

藤原さくら

SIRUP

藤井風

ALI

大賞

小袋成彬

2019年12月の発売ではあるが、いまだに繰り返し聴いている小袋成彬のアルバム「Piercing」。サウンドのひとつひとつが繊細で、アルバム通して作品の真価が生まれる、そんな美しさのあるアルバム。歌やボーカルといったフォーカスだけでなく、全てを合わせて聴くことのできる作品は日本では貴重である。

総評

ファンクやソウルといったジャンルはいつも曖昧で、その基準も特にないのだが、ボーカルの力量や表現力が大きく左右するのもこのジャンルの特性ではないだろうか。このノミネートの面々を見ると、それもうなずけるひとたちばかりだ。類い稀なる声を持つ藤原さくら、あらゆるジャンルを巻き込みながら驀進しているALI、岡山弁をとりこみ、サバーブとセントラルの違和感を作り出した藤井風、海外的なメロ展開も当たり前のように使いこなすFriday Night Plansらはその筆頭候補だろう。日本にも豊潤になりはじめたこのジャンルで、またれるは宇多田ヒカルやMISIAのような新生ディーバ。実は目をつけているアーティストも何人かいるが、それはもう少し後、いつかこの機会で紹介できたらと思っている。

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