たまに本音が漏れすぎる記事を書くせいか、なんだか良くない言われ方もする本ブログ。別にディスってばっかりじゃないけどそのイメージだけ先行するのは仕方がないね、嘘じゃないからね、とは思いつつ、年間ベストは発表しても年間ワーストは発表してないだけすごく良心的じゃないかとも思っている。。そんなことない?

年間ベストアルバムや年間ベスト楽曲を発表しても、年間ワーストアルバムを発表しないのは、無用な争いや無闇に誰かを傷つけるのはしたくないから。それに年間ベストは主観で「これがよい!!」と言っても許されるが、年間ワーストは主観だけで「これが悪い!」と言うことが許されにくいからだ。褒められる事は悪い気分にはならないが、ディスられるにはそれ相応の大義名分や(ある程度)客観的な根拠が必要だ。

例えば私は某バンドが大嫌いだ。そもそも音楽的につまらないしペラペラのギターにダサイ歌詞に気持ちの悪い歌い方をして、よくそんなのいい歳こいてできるなと感心するほどに清々しくダサい。どこにも彼らを評する文なんて見たこともないけれどたまにテレビにでて新曲を平気で披露するその厚顔無恥さは見ているこちらが恥ずかしい。歌う曲は滑ってるし、人柄は良い(と思う)のにそれ以外が全部だめ。それくらいに呆れてしまうできあがりだ。

例えば私は某バンドが大嫌いだ。そもそも音楽的につまらないしペラペラの音楽にダサイ歌い方に自身がアパレルやっていることに疑いの目を向けたくなるくらいに専門学生がイキったような服装をドヤ顔で着用しているのをみるだけでサブイボがたつ。つむじから踵までダサさでコーディネートされた彼らの鳴らす音楽は産業廃棄物そのもので全く琴線に触れることもなく15年も遅れたような古びたメロディを奏でていることに自分たちで気づいていないのだろうところが目を覆いたくなるほどダサい。

例えば私は某2人組ユニットが大嫌いだ。この世で一番ダサいであろう恰好で、一番女子受けの悪そうな見た目をしているけれど中学生くらいから熱烈な支持を受けているのかバズって有名になった彼らは音楽というものに愛も知識のかけらも存在せず、2秒で思いついたようななんの苦労も知らないであろう浮ついた歌詞をこれでもかと並べる典型的な産廃案件。00年代にはよく見受けられたが最近はようやく駆逐できたと思ったのに虫のように湧いてくるこの手のユニットはバカと子供に非常に相性が良いらしい。ハナから我々のような面倒くさい人間をターゲットにしておらず、バカと子供にだけウケればよいと開き直っている節すらある。ああいうのが一番裏でなにをしているのかわからない。もし裏でもあのキャラだとしたら逆に痛すぎて周りがヒいていると思う。裏では「またバカが金落としてくれてるぜ」くらいでいてほしい。むしろ。

と、散々書き殴ったけれど、こんなの書いて誰が幸せになるというのか。すべて主観で悪口で説得力のかけらもない。もし仮にワーストランキングを作って、作品のコメントに上記のようなものをつけたとしたら、著しく品位は下がるだろうし、私にとってもメリットがない。なにかについて考えて書くというのはそんなに安易なものではない、とこれでも自分なりには考えているのだ。


話は変わるが、好きの反対は嫌いじゃないよ、無関心だよ。と昔誰かに言われたことがある。その出所も根拠も不明な理屈には全く賛成できないまま三十路を迎えたが、そんなことあるだろうか。嫌いなほど気になるってのはそれはもう好きなんだよ、って意味がわからない。じゃあワサビ嫌いな人が寿司屋に行ってワサビ入ってるかいちいち確認しながらお箸でネタをめくってワサビを抜いている時に「そんなに気になるならもうワサビ好きなんだよ」って言うのか。ワサビ顔面に投げつけられるぞ、多分。

もちろん嫌いだとわかってわざわざワサビ入り注文する人はもはや好きかもしれないし、嫌いとわかってYouTubeとかで何回もそのアーティストの楽曲聴くやつももはや好きの領域かもしれない。

しかし私の場合は広く音楽を知るためにありとあらゆる曲を一通り聴くことを習慣にしていて、テレビの音楽番組は欠かさずチェックしている(最近はそうでもなくなったが)。となると結果的に嫌いなバンドも登場するし、どうせ現れたなら「どれとりあえず一回は聴いてみるか」という姿勢も大切だと思ってるので、一度は耳に入れておくことが多々ある。よって「そんなに曲知ってるならもはや好きじゃん」理論は私には強引だと思っている。

だからといってきらいなアーティストをわざわざ晒そうとも思わないし、そんなことしてメリットがあるとも思えない。ましてや炎上目的とかそんなのもあるはずもなく。

そんなこと言っておきながらテメェ書いてるじゃねえかと言われればそうなんだけど、その時はよっぽど言いたい事があったり何か根拠があったり、視点を変えて記事として成立するような内容にしたりとこちらも工夫している。バーカバカバカバーカ!なんて書いたところでそれは記事じゃないだろう。さっきの例も、記事としては成立しない駄文である。私だって悪口とディスの違いくらいわきまえている。そしてそれが非常に繊細で慎重な作業を要すると知っているからこそ、ワースト企画は立案したりしない。

何が嫌いかじゃなくて何が好きかで自分を語ろうよ!というスタンスにはちょっと待ったをかけたいし、賛成的な意見ばかりで埋められる気持ち悪さを打破したいし、自分の好きなアーティストをちょっとディスられたくらいで匿名でくだらない子供じみた煽りコメントしてくる人間には中指立てたいタイプなので、年間ワーストは絶対に書くつもりないけれど、これからも思ったことを正直に書こうと思う。