あいみょんのライブは一度でいいから見てみたいが、なかなかそれはかなわない。それがNetflixに入っていれば見られるなんてお得すぎませんか!?

と、まるでNetflixから広告収入でもありそうな文言だが残念ながら全くそういうことはなく、こんなに見て布教もしているのにネトフリジャパンは私にお金を払うどころかわけわからん作品ばっかり紹介してるのだ。全くもって理解できない。

で、あいみょんの2020年のライブ、当然声を出すことはできない中での開催なのだが、あいみょんのライブはそれが向かい風とならないのがすごい(MCの滑り具合は観客のせいなので仕方がないとして)。

大好きな「ふたりの世界」や「愛を伝えたいだとか」、「チカ」など新旧織り交ぜたセットリストで、初心者からでも楽しんで最後まで観られるライブだ。もはや「挑戦」とか「ステップアップ」という言葉も不要になってきた(本人はもちろんいつでも挑戦とステップアップを繰り返しているとは思うが)彼女のライブは盤石で、緩急をみごとに活かした構成と遊び心に溢れている。

「ギタ女」という言葉の呪いに駆けられることなく成長を続けてきたあいみょん。ギターは彼女のアイデンティティでありながら、それに縛られたサウンドではない、より開かれたポップスを徹底している。保守的な価値観ではなく、円ロディの温故知新とリズムの敏感さを上手く融合させている。

あと歌上手いなあ。音源だとあまり感じない底力みたいなのを見せつけられる。やっぱり歌手は生でみないと、というか生で観てこそのアーティストはいいね。