2013年の社会現象にもなったディズニーの代表作品。ディズニーが苦手な自分はずっと避け続けてきたのだが、とあるきっかけで観てみようと決心。TSUTAYAで借りて、じっくり腰を据えて。

第86回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞し、主題歌賞を受賞した「Let It Go」とともに興行でも歴代記録を塗り替える大ヒットを記録したディズニーアニメーション。アンデルセンの「雪の女王」にインスピレーションを得て、運命に引き裂かれた王家の姉妹が、凍てついた世界を救うため冒険を繰り広げる姿を描いた。触れたものを凍らせる秘密の力を持ったエルサは、その力で妹アナを傷つけてしまうことを恐れ、城の部屋に閉じこもって暮らしてきた。やがて成長したエルサは女王の座に就くこととなり、戴冠式のためにひさびさに人々の前に姿を現すが、ふとしたきっかけで力が暴走。王国を真冬の世界に変えてしまう。耐えきらず逃げ出したエルサは雪山の奥で自らの力を存分に解放し、ありのままの自分でいられることに生きる喜びを見出す。一方、アナは姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、夏にあこがれる雪だるまのオラフとともに、雪山の奥へと旅に出る。監督は「ターザン」「サーフズ・アップ」のクリス・バックと、「シュガー・ラッシュ」の脚本を手がけたジェニファー・リー。ピクサー作品を除いたディズニーアニメとして、アカデミー長編アニメーション賞を受賞したのは本作が初となる。日本語吹き替え版はアナに神田沙也加、エルサに松たか子。オリジナル版エルサ役のブロードウェイ女優イディナ・メンゼルが歌う「Let It Go」を、吹き替え版では松が歌い、その歌声も好評を博した。日本における興行収入は255億円で、洋画では「タイタニック」に次ぐ歴代2位、邦画をあわせても歴代3位の記録となった。短編「ミッキーのミニー救出大作戦」が同時上映。

映画.comより

いままで、「アナと雪の女王」というタイトルなのに、子供たちが真似をしたり、名前がよくでるのはエルサのほう。アナというのが人物名であることすら忘れてしまいそうになるくらいに、アナの存在感が薄い。タイトルなのに。その理由も知りたく、鑑賞。

結果的に、自分が予想していた何倍も楽しく観れた。コラムや考察記事などを作品を見てもいないのにたくさん読んでいたので、その答え合わせにもなった。なぜこの作品がディズニーにおいて特異なポジションを獲得したのか。シスターフッドを描いているとは具体的にどういうことなのか。王子様のキスではない、真実の愛=プリンスとの結婚ではない、という意味。それが物語を進める次第に理解できていく。

なるほどこの映画はかなり序盤から”出会って初日に結婚する”というディズニーとかそういったプリンセス物語にありがちな展開を一蹴するところから始まる。そして中盤にもすんごいあきれられる。いままでならそれが真実の愛だったはずなのに、軽率として扱われる。女王の物語なのに、シビアな展開だ。

言わずと知れた大名曲「Let It Go」はこんなに序盤なのかという驚き、なんだったら「ありのままの」は正しい訳だったのかと疑いたくなるほど。ありのままに生きるという単純なポジティブメッセージではなく、なかば投げやりな歌にも聞こえるこの曲の真意は、もう少しいろいろな考察を読んでみようと思った。

アナ雪2のほうがおもしろいと聞いたので、近々2も見てみようと思う。