みなさんはドライブでどんな音楽をかけますか。
シチュエーションでも色々変わると思います。
一人で乗るとき、友達との旅行、彼女とのデート、告白の時、夫婦、家族と。。。

一人の時なら割と自分の好きな曲をかけるけど、友達同士なら大体は誰かがDJ役を任されるはず。音楽好きな人なら一度はその大役を受け持ちたいと思い、それが回ってきたときは心ときめかせたはず。
だけど、いざ車に乗り込んで曲をかけようとすると、みんなの趣味が分からず、また自分の音楽は少なくともこの雰囲気に似つかわしくないと判断した上で、「あ、、、何流せばいいんだろう」と硬直してしまい、訳の分からない安易なJPOPを流してしまった、なんて経験した人も多いのでは。

ドライブに流す曲って結構固定化されていると思う。なるべくみんなの知っている曲で盛り上がる曲、となると定番は外せない。でも、そうなるといつまでも旧態依然の車内が2020年にまで持ち越されてしまい、中に乗る人間のテンションや人間性、趣味嗜好は変わったのに音楽だけは2000年代前半、って違和感がないか。と思ったので、今回は、そろそろドライブの定番を変えにやってきました。



そもそもドライブの曲とは。

シチュエーションや年齢層にばらつきが出ると話しにくいので、今回は20代30代の友達や彼氏彼女とのデートなどで使われる音楽について考えてみることにする。

googleで「ドライブ おすすめ 音楽」で調べて出てきたページが【盛り上がる!】ドライブにおすすめの曲人気ランキング50選というもの。
ここで全て書くのは控えるが、1990年代から2000年代前半にかけての曲が多い。私たち(20代)が思いつくドライブの曲、というと

ケツメイシ – また君に恋してる

RIP SLYME – 楽園ベイベー

を連想する人が多いと思う。もちろんこれらの曲は文句なしで素晴らしいし、それについては一切の異論はない。でもさ、このテンションでドライブする人って今どれくらいいるの??いや、いるよ、いるけどさ、こんな消費が落ち着いてしまって「さとり世代」とか言われちゃって、海でナンパとかするより友達と何気ない日々を過ごしたい、みたいな感覚が浸透してきた時代にこれ聴きながらどこ行くのさって思う。

もうさすがに「ドライブ=夏の海岸沿いをオープンカーで快走する」みたいな構図って少しずつ崩壊してると思うんだ。うん。そんなの湘南の男の子と東京のパーティボーイぐらいだよ。地方の大学生なんか、ほんと。決めつけるわけじゃないけど。

音楽業界も同様にこの空気感はなくなりつつある。もっとムーディでダウナーな感じ。自然体で、服はちゃんと着ていてカジュアルで、海というよりは山で。東京のオシャレボーイってもう海にはいかないんじゃない?と思う。


新しいドライブ曲の提案

だから今日は新しいドライブのBGMを提案します。みんなで歌うには上の曲がいいかもしれないけれど、もっと雰囲気重視で、流してるだけでおしゃれ感増すような、女子からは「○○く~んおしゃれ~」って言われそうな。そんな曲をかけようじゃないか、多分言われないだろうけど。

ミツメ – なめらかな日々

まさにこのMVのようなドライブ。なんだよどこ走ってるんだよ、笑えよ、ドライブだろ、霧がかってるし。
このテンションこそが2010年代の若者だ。気取ったり派手にはしゃいだりしない。ありふれた日常がかけがえのないものと知っている若者だからこその切り口。

never young beach – 春らんまん

今若い人の間でもAORとかが流行ったりして、音楽も70年代のリバイバルとかが来てたりして、ハイテクノロジーの時代だからこそあえてクラシカルな暮らしやカルチャーに憧れる人は多い。だからこそ彼らの音楽は今凄くグッとくる。これを流しながらさ、なにもない高速を、レンタカーでちょっとスピードを抑えながら女の子とデート、なんて考えた方が、わくわくしない?私はする。(男性目線ばかりで申し訳ないが筆者が男性なので仕方がない)

chelmico – switch

ラップとドライブの相性っていいなあと思ってる人も多いと思うので、その人たちのためにラップも。でももう水着の姉ちゃんはべらかすのはやめよう。そう、今流行の女性ラップで。
これならちょっとイケイケだけど、00年代前半の空気感はなくて、もうすこし落ち着いて自然体なドライブが楽しめそう。オレンジレンジよりもこれくらいで行きたい。




みんなで歌うなら過去の名曲でも構わないが、BGMにするならこんな感じはどうだろうか。
ドライブ曲にもってこいの今っぽい空気感の曲、他にあるならどんどん広めてこうよ。