話題に乗っかる、というよりはラッドの音楽が聴きたい一心で観に行った。それは前回の「君の名は。」と同じであり、作品の出来同行はあまり気にしない。

そもそも私はアニメや漫画の知識が乏しい。本当にない。普段から触れることもないし、そのバックボーンも知らないので、一体新海誠が何者で、どんな文脈からでてきた作家さんなのかもわからない。それこそ、新海誠と萌えアニメと先日凄惨な事件が起きた京アニとの違いが分からない。素人もしていないので仕方がない。そんな人間が出しゃばって「天気の子」を批評するつもりもない。なので間奏は手短に。

絵がヤバイ

小学生みたいな感想で申し訳ないが、絵がヤバイ。CGじゃないのか、と思うくらい。いやそもそもどうやって作ってるのかすら知らない。
手書き?え?
なに?どういうこと?
あれコマ送りなの?
さすがにパソコン?
だとしたらどうやって?

とりあえずすべてが意味不明。「君の名は。」から何も解決しない謎。どうやって作ってるのあれ。

なんでそんなエロくするの

「君の名は。」もそうだったけど、なぜいちいち童貞みたいな表現を好むのだろう。これが作風なんだろうか。おっぱいとかそんなのばっか。まあ主人公が高校生なのでそのうぶさには全く違和感はないのだが、これを喜んでみている人は一体どんな感情なのだろうとちょっと不思議に思う。
良くも悪くも自分がイメージする深夜アニメと重なる。そういうのを好む作風が多いイメージ。

音楽が最高

RADWWIMPSが手掛けた音楽。すべてが素晴らしかった。どうしてもセリフや映像についていくのが必至で音楽がおろそかになってしまった時もあったけど、全体通してラッドにしかできない音楽だった。

ポップアーティストだからこそできることがきちんとできていた。バンド、というフォーマットなんかとっくに捨てて、合う音楽にきっちりと仕上げている。

「愛にできることはまだあるかい」でのストリングスの使い方など、海外顔負けのセンスを発揮して、すごいなあとただ感心するばかり。

ただ一つ残念だったのは、全体的に音が小さかったこと。映画館側の問題も知れないが、エンドロールの曲くらいもっと低音きかせてグワッと包み込むような壮大感があればあの映画の後味も随分変わっていただろう。惜しかった。

いや男子学生可愛いな

映画上映後、トイレに行くと坊主頭の男子高校生10人ぐらいがぞろぞろと入ってきた。

「いやー天気の子よかったな」的なことを言いながら。「誰々ちゃん可愛かった」とか言いながら。

いやかわいいな。

高校生の時に天気の子を野球部仲間の男同士で観に行くって青春そのものじゃん。

なんだか微笑ましくてこっちまで幸せな気分になった。

そういえば自分も高校生の時、男女6人くらいで「ソラニン」観に行ったな。いい思い出。きっと彼らもいい思い出になっただろう。映画館ってそういう思い出を作る場でもあるんだよね。DVDにはない独特な。一生忘れない。

という事で、「天気の子」、どうぞ、今のうちに。