中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務め、「幻の利休の茶器」をめぐって繰り広げられる騙し合いを軽妙に描いたコメディドラマ。千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔と出会う。大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展し……。共演にお笑い芸人の友近、「渇き。」の森川葵ほか。「百円の恋」の監督・武正晴と脚本・足立紳が再タッグを組み、NHK連続テレビ小説などを手がける脚本家・今井雅子も参加。

映画.comより

大阪弁を扱ったドラマ総じて過剰に大阪を演じていて、だからちょっとトゥーマッチな印象も受けるしうざったさもあるのだが、やっぱりこの映画もくどい。くどいけれどまったくまがい物ではないリアルな大阪弁であることが救いでもある。演者は総じて演技力が高く、コメディとして上滑りすることなく成立できているのは紛れもなく脚本と演者の力なのだが、どうしてかずっと緊張感がない。騙してやろうというハラハラがない。今は葬り去られた木下ほうかが出演していて、見るだけでむかつくので再生を止めようかとも思ったが、中井貴一と佐々木蔵之介に免じて続けることができた。レビューを見てみると総じて同じ感想で思わず笑ってしまうが、これが3作もつづくとはさすが日本の映画業界はボケてるなあという感想がついでてきてしまう。。。

森川葵と中井貴一との関係性も全く掘り下げられることなく、でも最後に全部もっていくには感情移入もできないし、コメディ以上でもコメディ以下でもない。