スターウォーズを語るときに一番注意したいのは誤情報だろう。設定が細かすぎて妙なこと言うと実は○○でしたみたいなことになりかねない。

エピソード1を映画館で見て以来私もファンの一人で、マニアと呼ぶには到底知識が足りないが、愛は十分にある。そんな私でもやはり今作は手放しでほめることはできない。というのも「これファン以外が見たらおもしろいのだろうか」と考えがよぎってしまうからだ。私は楽しかったが、スターウォーズ=ライトセーバーをブンブン、飛行機でバンバン、を想像した子供や一般の人が見たとき拍子抜けするのではないか。今作は「フォース」というものに改めて焦点を当て、その内面を、本質を辿っていく。ダークサイドに引き込まれたカイロレンの闇もジェダイマスターのルークの心の弱さも、全て明らかになっていく。
ファンからすれば全て合点のいく筋書きなのだが、まあたしかにヤキモキしなくもない。ひたすら心の葛藤を描いているのだから。申し訳程度にヨーダを出現させたのもわかる。地味だ。

スターウォーズを知らない人に説明するとき、まず誤解を解こうとする。スターウォーズが戦闘機ドッカン物でチャンバラごっこをするものだと捉えている人に「それだけじゃない」と熱弁する。もちろんそれが大きなファクターであるのは否定しないし私もそれに惹かれているのだが、特に1,2,3に関して言えば「政治物」であることも魅力の一つである。ジェダイというライトセーバー振り回せたり石を浮かせたりできる超人たちが評議会であーだこーだと話し合う。通商連合と取引したり調停の場を設けたり、とりあえず斬るだけじゃない。前半に関しては結構そういう目的で主人公たちが移動していく。そう考えると4,5,6はもうほぼ帝国軍一強の時代でレジスタンスがわずかに残るのみ。武力行使しか残されていないので大抵

 

デススター(敵の基地)を破壊したい→設計図盗む→バリア破壊する→デススターの内部に侵入し中から壊す→パレード

なので私の好みとは少しズレる(もちろんそれだからこその良さがあることは併記しておく)。やはり戦いではない彼らのせめぎあい、そして愚かなほどに上手く立ち行かなくなる様が妙にリアルでおもしろい。

とまあ大体この辺で、聞いていた人は飽き飽きして「もうええわ」のつっこみが入るのだ。慣れっこである。
ライトセーバーを父親に買ってもらい友達と庭でスターウォーズごっこをしていた頃を思い出すとエモい。これをエモいといわずしてなんという(?)。
もう少しだけ思い出を語ると、小学生の時、友達から電話が掛かってきて「エピソード1でダースモールがおっとっとってなってるとこ見つけたから観に来い!」と急に呼び出されたことがある。チャリンコを15分ほどぶっとばして2人で何度もそのシーンを確認した。たしかにおっとっとってなっていて、ダースモール平均台苦手説を唱えていた。意味が分からない。

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