RADWIMPSがサブスク解禁したということで、自分もプレイリストを作ってみた。
このブログでは何度も言っているのだが、私は世界で一番RADWIMPSが好きだ。その経緯は長くなるので割愛するとして、やっぱりRADWIMPSをここまで愛する人間として、彼らを広める努力はしたい。
RADWIMPSってすごい定義の難しいポジションにいるバンドだと思う。出自はロックバンドで、受け入れられたのは中高生で、ロッキングオンとかにもよく掲載され、二万字インタビューなんてうけてたりもした。じゃあいわゆる2010年のフェスブームの真ん中にいたかというとそうでもなくて、2010年以降はもう彼らは自分たちのしたいことだけできるレベルのバンドに成長していたので、ロッキンジャパンフェスに多数出演なんてことはしなかった。でるならトリクラスになっちゃったっていうのも大きいとは思うが。
“ロキノン系”と揶揄する人もいるし、”中高生御用達”なんて声もあったりするし、メンヘラとか、最近だと右翼とか。まあどれも残念ながら的外れで、全然観察力のないカテゴライズだなと思う。
そして、そのイメージのせいか、あるいは最近の「君の名は。」からのブームによるものか、大衆バンド、若い人向け、昔はよく聞いてた、という人の声をよくきく。たぶん音楽好きな人で彼らを通ったという人はかなりいると思う。今は全然違う音楽聴いていても、高校生の時は好きだったとか、パートナーが好きだったので自分も聴いてた、とかいろんなシチュエーションで。
そしてその多数がRADWIMPS=ロックバンドで、特に音楽にあまり関心がない人がRADWIMSPのライブ映像を見ると大抵「へーこんな衣装なんだ」「こんな音楽やるんだ」と驚いている。
いわゆるギターロックばっかりやっているわけじゃなくて、エレクトロニカの挑戦や、ゴスペルの導入、ヒップホップへの造詣など(そしてすぐれた人選)、その多岐にわたるジャンルにちゃんとアクセスしていることを知ってほしい。
偉そうに言うわけではないが、こうやって一応ブログまでやって日々海外の音楽にもチャンネルを合わせて聴いている自分だからこそおすすめできるRADWIMPSの魅力があるはずだ。そう思って「音楽にうるさい人のためのRADWIMPS」プレイリストを作成した。
「おらあ、日本のポップソングなんか聴かねえぜ」という人も「海外のヒップホップばっかり聞いてるよ」という人も「日本のロックバンドなんて」という人も、みんなに自信をもって「こういうことができるバンドなんです。お見知り置きを」とつきつけられるような、音楽に一言も二言もありそうな愛好家たちに送るプレイリストにした。
これでも「いやあやっぱこの程度かよ」と言われるのならもうお手上げだってくらいの粒ぞろいだと自負しているので、まずは聴いてみてほしい。一応順番も考えてみたが、それはあまり気にしなくても良い。
自分の好みよりもクオリティと幅広さ、ロックバンドのスタンスだけではないものを中心に選んでいる。トムヨークが好きだと公言する彼のバンドサウンドとエレクトロの融合具合、ピアノやオーケストレーションを駆使した屈指の名曲、付け焼刃ではない彼の巧みなリリックによるラップとライム、学生がこぞってコピーしようとして諦めるという図式が定型化した彼らの演奏力の高さ、それぞれをじっくり堪能してほしい。
おそらくどのほかのファンが作ったプレイリストとも異にする独自性と紋切り型のRADWIMPSではない未知の彼らの姿を知ることができるだろう。
1.アメノヒニキク
2.おしゃかしゃま
3.HOCUSPOCUS
4.TIE TONGUE feat.Miyachi,Tabu Zombie
5.O&O
6.オーダーメイド
7.DRAMA GRAND PRIX
8.シュプレヒコール
9.愛にできることはまだあるかい
10.シザースタンド
11.カタルシスト
12.へっくしゅん
13.洗脳
14.Shape Of Miracle
15.新世界
16.パーフェクトベイビー
17.グランドエスケープ feat.三浦透子
18.会心の一撃
19.ドリーマーズ・ハイ