音楽は大好きだけど、お金がないのでライブに行けない。
お金はなくはないけど、仕事がら夜が遅いので平日のライブに行けない。
平日に休みは取れなくはないけど、休みを取ってまで見たいライブがない。

が、結局いつもライブに行かない原因をつくってしまう。こんなに音楽が好きなのに、自宅で聴いてる派である。音楽は体験こそ命だ!と言う人も多くて、インスタとかTwitter観ててもみんな結構言ってて「時間あっていいなあ」と「そんなに観たいアーティストがゴロゴロいていいなあ」の二つが渦巻いている。とりわけ洋楽が好きな私は、あまり邦楽のアーティストをかけ込んでまで観たいと思えない。老害っぽく言わせてもらうと「最近のバンドは似たようなのばっか」である。これだけ音楽聴いて最近のバンドもチェックしているというのに、この老害っぷりははっきり言ってクソだ。今単独ライブにいってみたいバンドなんて両手で数えられるし、その半分くらいは規模がでかすぎてチケットが取れない。バンドというのを除けば、それなりにはいる。今絶賛チケット狙ってるaikoも、人生でいつか行きたいsuperflyも、星野源も、どれも入手困難なメジャーアーティストばかり。ライブハウスに入り浸るなんてもうありえない。
「いや、好きだから観に行くというよりは、新しいバンドを発掘するために行くんだよ!」という人もいるかもしれないが、私になおさら無理だ。いいかどうかもわからない未知数のバンドにお金を1000円も2000円も払うのは価値観に見合わない。まずは音源。音源で確かめてから判断する。と、これじゃあライブに行かないのももっともである。クソだこんな奴は。みんなはライブに行くんだぞ。

まあそうはいってもライブに行かないことはないし、行けることなら行きたいので、年に3回くらいは少なくとも行っている。フェスも毎年一つは参加している。ということで今年行ったライブを振り返ってみようと思う。そしてついでにベストアクトも決めてみようと思う。

muramasa

まずは年始一発目、東京のliquidroomで行なわれたmuramasaの単独ライブ。めいいっぱいオシャレな恰好をしていったのに、まだ浮いてしまうくらいにオシャレ人がおおすぎて、さすが東京と絶望して大阪に帰ってきたのも記憶に新しい。マギーみたいなモデルがわんさかいた。東京はこんなに美人が多いのか、と同時に、東京の音楽好きはこんなにハイクオリティなのか、とドン引きした。絶対東京住まない。うん。
ライブは最高だったけど、なんと今度大阪でも来日ライブをするらしく、憤慨している。なら待ったのに!

katy perry

こちらは母親たっての希望で、母と二人でさいたまスーパーアリーナまで観に行った。好きだけど正直埼玉まで見に来るほどのモノではないと思っていたんだけど、パフォーマンスが圧巻過ぎて。これが世界トップのポップシンガーかとまざまざと見せつけられた。これはもう有無を言わせない実力とパフォーマンス。強すぎ。レベル250くらい。詳しいライブレポは下にリンクを貼っているのでそちらを読んでほしい。

Katy Perry witnessツアーライブレポ2018/3/27~セックスオンザビーチからナイトプールへ~

radwimps

ラッドの新曲「カタルシスト」を引っ提げてのツアー。アルバムツアーでないので結構古い曲もいっぱいやってくれた。昔ラッドが好きだったという友人を連れて車で三重まで。でもなぜかそこまで興奮しなくなってきた。かっこいいし楽しいけど、期待値を超えてくれない。こっちの期待値が高すぎるんだけど、いやもっとくれって思ってしまう。マンネリなんだろうか。毎回ツアーは行っているので、その慣れのせいかもしれない。詳しいレポは下に貼っているので。

RADWIMPSRoad ti Catharsis Tour2018/6/1@三重ライブレポ

ヒグチアイ

個人的に今一番好きなアーティスト。実直な歌詞とのびやかな歌声はもっともっと認知されてほしい。こんなもんじゃないだろヒグチアイはよう!!!FM802主催の「ファンキーマーケット」でもゲストでミニライブしていたのでそれも観に行ったので今年で2回みたことになる。去年一度も見れなくて悔しかっただけに、ようやく観ることができて素直にうれしい。感想は想像通りの素晴らしい歌声で「備忘録」は当時の自分と重ねて泣いてしまうね。
ライブレポは下のリンクから。

ヒグチアイライブレポ@Club Janus 7/16

SUMMER SONIC

毎年恒例のフェス。海外アーティストも見られるのは大阪ではこれくらいしかないのですごく楽しみ。やっぱり何といってもチャンスザラッパーじゃないでしょうか。彼のライブをどれだけ楽しみにして、どれだけ危惧して、どれだけ練習したか。それを「ガラガラだった、やっぱり日本にラッパーは無理だ」みたいなテンプレが蔓延ったのが許せなくて思いの丈を描いた「チャンスザラッパーを観て思ったこと」という記事がまさかのバズり具合で、1日に数千のアクセスが。。。こんなクソみたいな誰も見ないブログにこれだけの人が見てツイッターでも「良く言ってくれた!」とか「代弁してくれてる」「その通り」みたいな声が届いて本当にうれしかった。いろんなブロガーさんや音楽評論家の方も読んでくださり、感謝です。あの日からこのブログの伸びがちょっと変わりました。ちょっとですけど笑
いい思い出でした。もうあんなことないだろうけど、偉大な世界的ラッパーの初来日の第一号バズレポ記事として名を残せたのは誇らしく思います。と同時に、自分の湧き上がる感情を思いっきりぶつけた気持ちって文章からでも伝わるんだなあとしみじみ。ブログの存在のでかさを思い知りました。改めてお礼申し上げます。

SUMMERSONIC2018 OSAKA 8/18ライブレポ

SUMMERSONIC2018 OSAKA 8/19ライブレポ

MINAMI WHEEL

大阪で毎年行われているサーキットフェス。初参加でDATSとchelmicoと羊文学を観た。どれも初めて見るアーティストで満足。特に羊文学は今年のアルバム1位でもあるので、待望の生ライブだったので今年の内にみられてよかった。
詳しいレポは以下から。

MINAMIWHEEL2018に初めて行ってみた話

MY FIRST STORY

友人からチケットを譲ってもらって行った。ジャンルとしてもいちアーティストとしてもそんなに興味はなかったけどせっかくだし観てみることにした。良くも悪くも想像通りで、あまり印象は変わらず。熱いアーティストだしファンも共感して一緒に物語を作っていく感じは伝わった。あと、ファッションも個人的にそんな好みのタイプではないけど統一性があってファンもそれに近いファッションをしている人が多いので、音楽だけじゃなくてそういったスタイルからも支持を集めているんだなあという感想も。まあ特に好きになりはしませんでした。マイファイスが悪いというよりはシンプルにジャンルが苦手なだけなので。

My First Story(マイファス)の全然知らない人間がライブにいってみたら

COUNT DOWN JAPAN FESTIVAL

これは12月30日31日に参加予定。初参加。友人にチケット一枚余ったからと誘われていくことに。本来はバンプが本命だったけど、両日ともに来ないので今何を観ようか検討中。CDJらへんのバンドで積極的に観たいのはそんなにいないので雰囲気を楽しむことにする。赤い公園はみたいね。どんな感じになるかはまた年始にでも記事にします。

ベストアクト5

今年のベストアクトを紹介します。

1位 CHANCE THE RAPPER(SUMMER SONIC)

やっぱりチャンスが一番。ライブアクトというよりは存在そのものが。それまでの意気込みとかその後の記事のバズりとかもふくめて、一生モノの思い出になった。「same drug」での大合唱は忘れられない。

2位 Katy Perry

ポップアーティストとしての圧巻のステージングは筆舌に尽くしがたい。今でもふとあの光景を思い出す。衝撃だった。本当に衝撃だった。人生の中でのトップ3、いや1位を考えるレベルの衝撃。好きだからじゃなくて、シンプルにライブで好きにさせられた。こんなすごいのかとびっくりしたし、世界すげえなとしみじみ。

3位 paramore (SUMMER SONIC)

昔から好きだったけど今年初めてみてそしてあんなに盛り上がるライブもなかなかない。サマソニ後に封印することを宣言した「Misery Business」のヘイリーの客席への乗り込みも客をステージに上げるパフォーマンスも(これも各地で行われている)、全てがエモかった。これこそエモかった。音楽はエモじゃないけど、エモーショナルでしかなかった。全員で合唱したことも、泣きそうになったことも。ああ、いいライブ観たなあって。こんな音楽なら周りの人と一緒に踊れるし歌えるし。実際みんな笑顔でモッシュしてたし、自分も珍しくしたし。いいよね。本当によかった。

4位 Billie Eilish (SUMMER SONIC)

イカツイ女だった。そしてかっこよすぎた。語彙力が追いつかないのだが、あの存在感と支配的なムードは10代の成せる技ではない。ドープな電子音も過激なビートも、ぜんぶひっくるめて彼女の生きざまにも見えたし、それでかつ客を一人残らず躍らせてしまう彼女の勢いはちょっと尋常ではない。実際あまり客入りが多いわけでもなかったが、観た全員同じ意見だと思う。あれ観て後悔した人たぶんいないんじゃないかな。末恐ろしい存在だった。

5位 Noel Gallagher’s High Flying Birds (SUMMER SONIC)

去年、同じサマソニで弟のリアムを観て、今年は兄のノエルのバンドを。はっきりいってノエルのバンドの大勝利である。深みが違うし、やろうとしている次元が違う。もちろんリアムはそんな凝ったことしなくてもあの存在感と歌声だけで私たちはもうメロメロなんだけど、音楽性としてはノエルが2歩も3歩もリードしている印象。もちろんハイフライングバーズの曲も大好きでそれ目当てで聴いていたのは間違いないが、やはりオアシス時代の曲をやられるとついテンションが上がる。「Whatever」も「Little by Little」も、日本での認知の高い曲を惜しみなく披露した後に、個人的な人生の一曲「Wonderwall」と、大合唱の「Don’t Look Back in Anger」を披露。これで感極まってまた泣くという。サマソニで3回泣くとは思わなかった。まあそれだけ思い入れのあるバンドだし、ファッションも憧れだったし、スーパーヒーローだから仕方がない。それをこうやって生で観たんだから。うん。幸せだった。

まとめ

洋楽と邦楽では私のスタンスは違う。洋楽は圧倒されたくて聴く。自分の理解の範疇を超えた人たちの意味わからない次元のライブパフォーマンスを観て自分の感度を上げたい。邦楽は、楽しんだり懐かしんだり、これからを期待したり、とワクワク感をもって聴く。羊文学なんかもそうだし、DATSだってそう。だからどっちが優れてどっちが劣っているなんてことはないんだけど、洋楽の方が個人的にはライブは好き。もっとたくさん行きたかったライブはあった。エドシーランもテイラースウィフトもザウィーケンドもフジのケンドリックラマーも。もっと小さな箱でやってる海外バンドもたくさん見逃した。来年はもう少したくさん見られたらいいなと思っている。
ライブに勝るものはない、というのは理解している。そこは間違いない。でもなかなかそんな簡単ではない。再現性のない、一度きりのものに何度でも聴けるCDと同じだけの値段を払って時間とお金をかけて足を運んで聴く、というのは私にとってはそれなりの価値を見いだせないとできないことだ。行くことが目的にはなってないから。だからきっと来年もそんなにたくさん行かないと思うが、一回一回を大切にしたいなと思う。もうサマソニが待ち遠しい。トリは誰でしょうか。その前にCDJか。カウントダウンはどこにいこうかな…。