上半期も終わりなので今年聴いたやつ全部ずらっと暫定で並べてみた。上から好きな順。

女王蜂 – Q   

どんどんポップになっていくのにどんどん深みが増していく謎バンド。なにより綺麗だ。見た目もそうだけど、音楽もセンスもたたずまいも。きれい。狂ってるのに。最強。
ダンスナンバーを携えながら、一方で狂気に満ち満ちた曲も用意している。アヴのボーカルセンスは相変わらずこの世代では群を抜いて卓越しているし、まあはずれのないアルバム。貫録のナンバーワン

三浦大知 – HIT


三浦大知と言えば、男前とはお世辞にも言い難い当て逃げ芸人に雰囲気そっくりなダンス上手いお兄ちゃんというイメージだけで、楽曲を聞いたことはわずかしかない。唯一知っているのは「The Answer」だけで、それも大学時代に仲の良かった友達が車内でよくかけていたからだ。これとKREVAばっかり。当時、JPOPに両親を殺された私にとって三浦大知は憎むべき対象だった。こんな糞ポップ誰が喜んで聞くねん。踊るなよ楽器弾けよ。と
今はもうJPOPとは和解してむしろ追っかけやってる次第。そして今回三浦大知のアルバム聴いたらおったまげた。しょっぱなの「Darkest Before Dawn」が本当にかっこいい。MVもまたかっこいい。曲が一体となってグワッとこちらに向かってくる感じとか、シンプルな歌詞でしっかり聴かせる彼の歌唱力や表現力とか、ポップスターここに極まれり、だね。Mステでのパフォーマンスも素敵だった。

ゲスの極み乙女。 – 達磨林檎

前作まであったロックバンドというフォーマットへのこだわりが一切消えたらこんなにも強いのかこいつらは。叩かれれば叩かれるほど伸びるタイプだなこの川谷という男は。それくらいチート。「本当に品がないな君たちは」と影ソングでチクリと刺してくるところは少々いただけないが、それにしてもよくできてる。構成も完璧。後半になっても一切ダレないしどんどん新しい発見がある。

加山雄三の新世界 – Various Artist


加山雄三の往年の名曲を様々なアーティストが独自解釈し、再構築したカオスなリミックスアルバム。2015年に発表するや否や口コミで広がったPUNPEEの「お嫁においで2015」を皮切りに、ももいろクローバーZ、水曜日のカンパネラなど話題性の高い人たちが次々登場し、全く飽きが来ない。というかもうせこいでしょこんなの。

ねごと – ETERNALBEAT 

ロックで語るとちょっとインパクトない。エレクトロで語るとペラい。と、大好きなんだけど評価に困るどっちつかずのバンドだったねごとのエレクトロに最大限に振り切った作品。これが功を奏したか、音に厚みも生まれたし今までと比べ物にならないほどディープなサウンドでクオリティが高い。エレクトロのジャンルで評価しても他に劣らない。サカナクションの後釜だねこれは。

w-inds – INVISIBLE 

2015年のカムバック賞にも選ばせてもらったw-inds.の新作。前作よりもさらに深化したサウンドはもうほぼ洋楽。洋楽より洋楽。チェインスモーカーとかフューチャーとかと仕事すればいい、もう。

大橋トリオ – Blue  

マルチテクニシャン大橋トリオ。まるでカメレオンのように変幻自在の彼だが、今回は割と真っすぐな曲作り。彼自身のルーツと向き合っているのかなと邪推してみたり。ただクオリティが高いだけでなく、どこか哀愁を感じさせてくれたりツンとくるメロディを効果的にぶち込みやがるからタチが悪い。まったりしてしまうではないか。反則。

水曜日のカンパネラ – SUPERMAN

リリースペースが半端なく早いのでもう何が何やらわからない。どの曲がどのアルバム入っているのかわからないのでヘタにレビューできない。チュパカブラいいよねえなんて言うと恥かいてしまう(チュパカブラは収録されていない)。エスニックなのか宇宙感なのかもう判断つかないがとりあえずコムアイが非常にいい意味で”ヘタウマ”になってきている。下手だからこそ味のあるラップは他にはない妙な中毒性を生んでいる。

電気グルーヴ – TROPICAL LOVE

ふざけまくってるんだけどドープ感が最高にクールな電気グルーヴ。リードトラックの「人間大統領」だけでも買う価値のある一枚。

土岐麻子 – PINK

豪華すぎる作曲陣を迎えてゴリゴリの名曲をぶち込んでくる土岐麻子はある意味チート。そのへんの有象無象のシティポップバンドを蹴散らす一枚。

ONE OK ROCK – Ambitious


ワンオクはあまり聴かない。それなりに知ってはいるが、アルバムを通して聴くとなるとかなりしんどいので滅多に聴かない。バラードですらあんなにネチこくされるとうんざりする。それが彼の魅力と言えばそうなのだが。

そんな私とはウマのあわないワンオクのニューアルバムはイイネ!!!

海外を意識してか、シンプルなアメリカンロックに偏った印象を受けるこのアルバムは、私にとってはエモ過ぎず重すぎず非常に聴きやすい。もちろんそれは裏を返せば、軽いやらエモくないと批判につながるのだが。

とくに輸入盤にのみ収録されているAmerican Girlsはsimple planやAll time Lowを彷彿とさせるポップパンク風味でとてもナイス。妙にドラマチックで壮大な曲ばかりだったワンオクだから、これくらいの曲があってもいいんじゃない?どうですかファンの皆さん。

SKY-HI – OLIVE

SKY-HIの勢いはとどまることを知らない。もう今や彼がAAAのメンバーであることを忘れているのでは?すっかりロックフェスでもおなじみになった彼は、AAAという立ち位置のよくわからない紅白でしか見かけないという稀有なテレビ用グループとアングラロック界にも出没し愛されているという謎のポジショニングを獲得。のくせしてこのアルバムではジャズであったりソウルミュージックを意識した楽曲だったりとまあなんとも節操もない。。。でもまたいいんだこれが、悔しいんだけど。そしてAAAのアルバムもいいんだこれが。悔しいよ。くそう。

E-girls – E.G. CRAZY

設定やテーマはところどころ陳腐で頭の悪そうな表現も目に付くがそんなもの楽曲で打ち消される。流行の洋楽を露骨に意識した結果ただのKPOPになったのだが結果的にそれが功を奏したか。構成とか関係ねえよとりあえずシングルレベルのキャッチーサウンドぶちこんでやるぜ精神は評価できる。車とかで流したいアルバム一位はこれかもしれない。

BRADIO – FREEDOM

  

BRADIOもせっかく去年ブレイクしたのに「母さんへの愛の歌」とか歌いだしたときにはああもうタイアップバンドに成り下がるのかとがっかりしたものだが、いや見くびっていた。ファンクさはより強化されバラードはよりソウルフルに。

Suchmos – The Kids

もうすっかり売れっ子。これだけ堂々とイキられたらぐうの音もでない。かっこよすぎか。DJがいるおかげでより面白さが倍増。代表曲になった「STAY TUNE」をどうねじ込むのか期待していたが案外普通だった。でもたまに思う。これだけ売れてしまったらその曲の入ったアルバム出すの怖いだろうなあって。一生出し惜しみしたくなるよね。絶対売らなきゃだめだし絶対評価がよくないと存続が危ぶまれる。それを見事克服したSuchmosはさすがだね、ということでこの評価。

欅坂46 – 不協和音

過剰なほどに大人たちへの反骨心をむき出し世界に貪欲に抗う彼女たちの姿は時代錯誤とも思えるほどに豊かでヒリヒリしている。一方で2曲目のW-KEYAKIZAKAの詩はこれまでの欅坂の軌跡を振り返る爽やかなナンバー。めちゃめちゃいい曲なのでぜひ聞いてほしい。これをアルバムとするかは微妙(そもそも日本のEPはシングルとほぼ変わらないので扱いに困る)なので、年間ランキングには加えないが、ぜひ一度手に取ってほしい。

AAA – WAY OF GLORY 

なんともまあまとまったアルバムだこと。それぞれのポジショニングが確立されていてバランスも最高。音の作りと歌声のシンクロが緻密に計算されていて文句のつけようがない。

Creepy Nuts – 助演男優賞 

ノリにノッてるcreepy nuts。MVも話題に。ラッパーなのにダサい、弱そう、いい人そう、という三拍子を兼ね備えたR-指定がみどころ。

KREVA – 嘘と煩悩 

DEPAPEPE – COLORS

インストはあまり多くは聴かないが、数少ない愛聴しているインストの一組。中学時代に仲良かった友達がDEPAPEPEのカバーをしていたことから大好きになった。数年前には大阪で単独ライブにもいったし。大切に応援し続けたい。CD?。。。。。買ってないけどさ笑

買ってないけど気持ちは!気持ちはあるんだほんとうさ!ライブもあれば行くよ!

tricot – 3 

ちゃんとロックやってくれてるから日本のロックは安心。ちゃんと落としどころもはっきりしていて、エンターテインメントとしても佳作。無理に変拍子せずに、これくらいシンガロングできそうな曲もあっていいとおもう。才能の塊であることには変わりない。

夢みるアドレセンス – 5 

ベストアルバム的なファーストアルバム。シングル曲まみれでガチガチの名曲まみれ。ということでアルバムコンセプトはないが、逆にいえば「夢アド」というグループ自体をコンセプトとしたアルバムなのかも。一曲一曲がほんとにすごいことになってる。どこに5人もいるのか、おじさんには3人にしか見えないけど

竹中直人 – ママとカントリービール 

竹中直人の詩がかっこよすぎる。これぞ男。楽曲も玉置浩二と豪華。というか玉置浩二ってこんなフレキシブルな作曲ができるのかとびっくり。もっと歌謡曲専門野郎かと。

日食なつこ – 逆鱗マニア  

関ジャムでも取り上げられ一気に知名度を上げた日食なつこ。最近はだいぶ日食から解放され日に当たることができているのか、血色がよくなっている。

Awesome City Club – Awesome City Tracks 4

ACCの最終章は見事に有終の美を飾った、といってもいいんじゃね?3あたりはちょっと食傷気味というか、なんかあたりさわりのない微妙な売れ線ポップスだったから、最後でこうして自分たちの色が出たアルバムになっててよかった。終わりよければそれでよし。

NakamuraEmi – NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4

YUKI – まばたき

Charisma.com – not not me

今までとはなんだか気迫が違うぞって、そう感じたよね。うん。

Lick-G – trainspotting
期待の若手、Lick-G。才能豊かな10代だね。

GLIM SPANKY – I STAND ALONE

もうちょっとできるだろ、と期待の方が大きかったので物足りなさもありつつ、それでも今できる名一杯を表現しているなと感じられる作品。妙にキーが高いのは誰の指示か知らないが、無駄なキャッチー路線はあとでしっぺ返し喰らうのでやめた方がいい。

ポルカドットスティングレイ – 大正義

PELICAN FANCLUB – Home Electronics

YOUR SONG IS GOOD – Extended

UKR – THEORY

IO – Mood Blue

DYGL – Say Goodbye to Memory Den

Have a Nice day! – Fallin Down

つりビット – Blue Ocean Fishing Cruise

つりビットってこんなだっけ、とびっくりした。ちゃんと時代に合わせた楽曲づくりがされていて、これは売れないと、と覚悟が感じられる。可愛いよね、たしか。

Maison book girl – image

相変わらず気持ちの悪い変拍子を多用しているブクガ。でも間違いなく彼女たちにしかない世界観で、たくさんアイドルがいる中でしっかりと確立できている。

大塚愛 – LOVE HONEY

雨のパレード – Change your pops

ONIGAWARA – ヒットチャートをねらえ!

タイトルバンバーは最高!!でもちょっとくどい

フレンズ – ベビー誕生!

Base Ball Bear – 光源

DE DE MOUSE – dream you up

Bentham – 激しい雨/ファンファーレ

中島美嘉 – TOUGH

いであやか – A.I. ayaka ide

シンリズム – Have Fun

チームしゃちほこ – おわりとはじまり

大森靖子 – kitixxxgaia

ぼくのりりっくのぼうよみ – Noah’s Ark

ヤなことそっとミュート – BUBBLE

hokuto – AMATEUR RHYTHM

フジファブリック – STND!!

DJ OKAWARI – Compass

KID FRESINO – Salve

majiko – CLOUD7

JJJ – HIKARI

Yogee New Waves – WAVES

Mrs. GREEN APPLE – Mrs. GREEN APPLE

バンドじゃないもん! – 完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡

Little Glee Monster – Joyful Monster

RINNE HIP – 裏原ンウェイ

Party Rockets GT – START!!

SHE’S – プルーストと花束

パスピエ – &DNA

PAELLAS – Pressure

Ballon at dawn – Our finder

Brian the Sun – パトスとエートス

よくある惜しいバンド。アルバム曲のような自分達の色が出せる楽曲はそれなりに面白いがリード曲が地味。売れ線を狙ってるというかキャッチーにしようとしてるのは分かるが地味。むしろ没個性してしまっている。つくづくポップミュージックを作るって難しいなぁと感じる。

ent – ELEMENT

瀬川あやか – SeGaWanderful

タイトルのダサさよ。

バンドじゃないもん! – YAKIMOCHI/YATTA! EP

SHISHAMO – SHISHAMO4

さいきんちょっとずつ「明日へ」が好きになってきた。これ年末あたりには評価あがってるパターン?

sympathy  – 海鳴りと絶景

サニーデイサービス – 桜 super love

東京パフォーマンスドール – WE ARE TPD

BLUE ENCOUNT – THEEND

RUEED – ABANDON

四星球 – メジャーデビューというボケ

a flood of circle – NEW TRIBE

以上。意外とバンドものが上位に多く、アイドル少なめ。まぁまだまだ変動するし、年間ランキングも一人楽しみにしている。