2018年に活躍したロックバンド(アーティスト)に贈られる。

優秀賞

きのこ帝国

King Gnu

くるり

SCANDAL

DYGL

Bird Bear Hare and Fish

PELICAN FANCLUB

yonige

大賞

羊文学

新人賞に引き続きロック部門でも大賞を獲得。初期のきのこ帝国のような、と形容していたがそれよりも純度が高いことに気付く。優しく切ない歌声、ではあるのにあざとさはなく、たんたんと歌い上げるところも音楽性にマッチしていてより好きになる。こういった空気感のバンドがもっとメジャーシーンで活躍できればすごく素敵な景観だと思うのだが、まだまだその道のりは遠そうだ。まずは羊文学、もっと大きなキャパでやってほしい。そのためにはこの程度の良曲じゃだめだ。もっと良い曲を。そして良いライブを(十分良かったけれど)。

総評
ロックは下火だと何度指摘されたことか。私にはそうは思えない。いまだに若い子たちはラップスターよりもロックスターに憧れる。ギターを持ちニルヴァーナをコピーする、のかは知らないが、フェスではロックミュージックが鳴らされているし、アングラから出てくるバンドはいつもいたってシンプルなバンドだ。youtuberはなぜかバンドをやりたがる。正直いまの有象無象のバンドに惹かれるものは少ないし、特に若者にウケているバンドの良さは本当にわからなくなってしまった。頭が固くなったのかとも思ったけど、これは経験値の差なんだと自分に言い聞かす。歌詞がいいと評判のバンドの歌詞の良さがイマイチわからず陳腐に思えてもそれは重ねてきた年齢が違うんだ、と説得させる。でもそんななかで抜群のメロディセンスと圧倒的かっこよさで他のバンドをなぎ倒していく人たちもいる。そんあ人たちに出会えることが何よりも喜びだし、幸せである。だからこれからもロックは聴く。新しいバンドに耳を傾ける。できる限りそうし続けたい。

2018年間音楽賞一覧に戻る