ここでは、ジャズやコンテンポラリーミュージック、オーケストラなどの楽曲を制作したミュージシャンに贈られる。
優秀賞
佐藤直紀(映画「マスカレードホテル」サントラ)
坂本龍一(ドラマ「ブラックミラー」サントラ)
酒井尚子
RADWIMPS
東京スカパラダイスオーケストラ
上原ひろみ
wonk
大賞
椎名林檎
オリジナルアルバム然り、初のベストアルバムも挑戦的で過激さを失わない、彼女らしい一年だったと思う。ロックというテイストにはとっくに収まりきらずジャズよりなものもオーケストレーションなものも幅広く対応。物々しさは彼女の専売特許だ。
「殿方は黙ってなさい」とか「昔セクハラしてきた男をいまだに許さない」とか、なにかとフェミな一面をのぞかせる彼女に、なんだか厄介さを感じることもあるのだが、それと音楽は別物。文句なしでかっこいい音楽を作ってくれた。
総評
マスカレードホテルを観たときに、なんて素晴らしい音楽なんだろう!と心打たれた。映画の音楽のすばらしさに改めて気付かせてもらった。それはRADWIMPSにも言えることだが、すごく色彩豊かで綿密に練り込まれた音楽をあの大迫力の画面と爆音で聴けることは幸せだ。ジャズは専門外なのであまりピンとくる人はいなかったのだが、そのなかでも酒井尚子は格別に目立ってよかった。敷居の高さを感じさせない、とても親しみのあるサウンドと歌声で今回選出させてもらった。
スカパラは30周年記念とメキシコの音楽賞受賞の功績をたたえて。ただ彼らを称えるジャンルの賞を用意してなかったので特別にこの枠にいれた。